オリコン2011年上半期 CD&DVD ランキング大発表
2011年上半期のエンタメを振り返ると、AKB48抜きでは語れない。シングルでは、AKB48関連の作品がすさまじい勢いでランキングを席巻した。一方、アルバムではEXILE、安室奈美恵、桑田佳祐、DVDでは嵐とビッグネームのアーティストたちがシーンをにぎわせている。今年の上半期に売れたシングル、アルバム、DVD、ミュージックDVDは!?ランキングTOP50をジャケット写真とともに発表!
AKB48がミリオン2作を達成!K-POP旋風も見逃せない!

 シングルランキング最大のトピックは、やはりAKB48関連アイテムの凄まじいばかりのセールス力だろう。ミリオンセラーが容易ではないと言われて久しい現代に「Everyday、カチューシャ」「桜の木になろう」の2作が100万枚超えを達成。さらにSKE48にNot yet、板野友美と気がつけばTOP10の半数を占めている。BEST50内に視線を広げても、フレンチ・キスや渡り廊下走り隊7、ノースリーブス、DiVA、SDN48の作品などが大挙して並び、上半期の話題を彼女たちが独占していたことが明白な事実として感じ取れる結果となった。

 昨年から一段とパワーを増した感のあるK-POP旋風も忘れてはならない。待望の新作となった東方神起の「Why?(Keep Your Head Down)」の4位を筆頭に、KARA、少女時代といったガールズユニット、爆発的な人気を呼んでいるチャン・グンソクがランクイン。これまでの海外アーティストの記録を次々と更新している勢いは、相次ぐ日本デビュー組の登場によりさらに活性化が確実。下半期は、より大きなうねりとなってミュージックシーンに一大エポックを築くかもしれない。

 あらゆる点で日本を、そしてエンターテインメントの流れを変えてしまった東日本大震災。この窮地にしっかりと向き合った作品もランクされた。チーム・アミューズ!!の「Let’s try again」であり、BUMP OF CHICKENの「Smile」。苦しんでいる人たちに手を差し伸べる“心の1曲”。音楽を通して自分たちにできることを考える機会は、アーティストもリスナーをも強くする。

 一方で、心がほっこりする作品が話題を呼んだのも上半期の特徴だ。昨年末の音楽番組で大きな広がりと感動を植え付けた植村花菜の「トイレの神様」、天才子役の芦田愛菜、鈴木福が歌の世界でもそのかわいらしさを発揮した薫と夕樹、たまにムック。の「マル・マル・モリ・モリ!」は、さまざまなワイドショーで取り上げられた。後者は下半期の台風の目になる可能性も否定できない。引き続き要チェックだ。

EXILEが3年ぶりの上半期首位!ベテラン勢の会心作も上位に

 3月にリリースされたEXILEのオリジナルフルアルバム『願いの塔』が上半期のNo.1に輝いた。ここ数年にわたり、半期あるいは年間ランキングのトップ争い常連組となっている彼らだが、アルバムランキングでの首位は、2008年度の上半期と年間を制した『EXILE LOVE』以来であり、2009年の“EXILE GENERATION”によって現体制となって以降では初の快挙となる。タイトルにもあるように、さまざまな“願い”が込められたこの作品からは、人々を見守り、勇気づけてくれるメッセージが伝わってくる。私たちが必要としている歌声のひとつであることに間違いはないだろう。

 安室奈美恵がさまざまなアーティストとコラボしてきた足跡を1枚にまとめたコンピレーションアルバム『Checkmate!』がTOP3入り。AI、土屋アンナ、山下智久、川畑要(CHEMISTRY)、m-flo、DOUBLE、ZEEBRAなど個性的な顔ぶれが並んだラインナップは、彼女のファンのみならずジャンルを超越した音楽ファンが興味を示す作品ではないだろうか。常にアグレッシブな活動を打ち出す彼女のスタンスに対する称賛が、この結果からも見て取れる。

 昨年末に堂々の復帰を果たした桑田佳祐の自信作『MUSICMAN』もランクイン。メッセージが持つ時代性、アプローチの多彩さ、万人の胸を打つメロディーラインなどが所狭しと詰まった会心作は、ベテランアーティストの底力を感じさせる。

 aikoも長年にわたり高い人気を保持しているアーティストの1組だ。『まとめI』『まとめII』は、1998年のメジャーデビュー以降に送り出した作品を編んだ、ファン待望の初のベストアルバム。柔らかく色褪せない彼女ならではの世界は、音楽シーンに不可欠な存在となっている。

 洋楽勢ではアヴリル・ラヴィーン『グッバイ・ララバイ』、レディー・ガガ『ボーン・ディス・ウェイ』の2作品が上位に飛び込んできた。スタイルこそ異なるものの、アーティスト性、作品のポップさ、ブレのない音楽観などは男女に関係なく大きな影響を与え続けている。

嵐のライブ作品が堂々の1位!関ジャニ∞の躍進ぶりにも注目

 2010年9月3日、国立霞ヶ丘競技場で行なわれた嵐のライブの模様をDVD化した『ARASHI 10-11 TOUR “Scene”〜君と僕の見ている風景〜STADIUM』が78万枚を超えるセールスを記録し、ぶっちぎりの上半期トップに輝いた。オリコンDVDランキング開始以来初の初動60万枚突破という大記録を打ち立てたこの作品は、2008年から2010年にかけてあらゆるランキングを総なめにしてきた彼らの充実ぶりが全編から溢れてくる作りとなっている。6月15日には、同ツアーの中から今年1月に福岡Yahoo!JAPANドームで開催されたステージを収めた映像作品もリリースされ、2作のコントラストを楽しむという捉え方で新たな需要を生む可能性も大。ロングセラー化が期待される1枚だ。

 世界中で一大ブームを巻き起こしてきた“ハリー・ポッター”シリーズの完結編、その前編となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が2位。映画作品の中では最上位であり、DVDとブルーレイのセットも9位に入るなど、変わらぬ盛り上がりぶりを見せつけた。7月15日からは最終作となる『〜PART2』の公開を控えており、お祭りムードはクライマックスに達するはず。映画の動員に比例して『〜PART1』のセールスの再加速も予想される。

 そのキュートでセクシーなヒップダンスで、大人から子供までを虜にしたKARA。彼女たちのビデオクリップ集『KARA BEST CLIPS』が3位。同作では、海外女性アーティスト史上初となる、週間ランキングでの総合首位を記録した。時代時代に人々に愛されてきたダンスがある。その中心に彼女たちの存在があることは間違いないだろう。ポップスとダンスが好きな女の子のマストアイテムと言って間違いない。

 関ジャニ∞もこの1年で大きな成長を見せている1組だ。シングルをBEST20内に3曲、このDVDランキングでも7枚目のライブ作品がTOP5入りを果たし、2008年度に『47』で記録した年間総合4位(音楽DVDでは1位)を超える可能性も見えてきた。バラエティー、ドラマと、メンバーの個性が一段と輝きを増してきているだけに、年末にはより注目を集める1組になっていてもおかしくない。

(文:田井裕規)

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