ORICON STYLE

異色だけど迫力の“マジ女”幕開け

 AKB48初のドーム公演は、1公演で3万人、3日間で9万人というAKB48史上最大の動員数を記録した。出演はAKB48+SKE48+NMB48+SDN48の総勢151人。ドームコンサートを闘い抜くには十分な人数だった。とはいえ全員がドーム初体験ということもあり、とくに初日はチーム力がもっとも重要な武器となったはずだ。

 メインステージには学校のセットが組まれていた。オープニングSE後、ドラマ『マジすか学園』の寸劇が始まり、「マジ女、気合い入れていくぜ!」と、前田敦子の決めゼリフで始まる「ヤンキーソウル」でライブはスタート。『マジすか』関連の曲が4曲続く。「マジジョテッペンブルース」では前田を先頭に全員で花道を闊歩するなど、異色ではあるが迫力の幕開けとなった。

「今日は、私たちにしかできない最高のパフォーマンスをお届けしたいと思っています!」(大島優子)
「西武ドームだけに、自分たちの力をセーブせずにがんばります!」(松井珠理奈)

 前半は、AKB48初のオリジナルアルバム『ここにいたこと』に収録されているシングル曲以外の10曲をイッキに披露。その1曲目「少女たちよ」が始まった瞬間にドーム内は“これぞAKB48!”と言わんばかりの大歓声に包まれた。

 「わがままコレクション」から「君と僕の関係」は、アルバムどおりの歌唱メンバーに注目。「わがままコレクション」は、どちらかというとアニ声ぞろい?ルームウェアっぽい衣装も合っている。「人魚のバカンス」は、フンワリとやわらかな甘い雰囲気。ステージ前方に噴水が上がり、歌っている後方では水着姿の女の子たちが戯れていた。

 ミディアム曲「風の行方」は、水色のカジュアルスタイルの夏の少女たち。陽が落ち始めたドーム内に涼しい風が吹き抜けていた。楽な生き方を提案してくれる「イイカゲンのススメ」は背の高いスタイル抜群選抜?それぞれの個性を生かしたチェックの衣装が似合っている。そして前田敦子と板野友美のデジポップ「君と僕の関係」。歌っている間中アイコンタクトと笑顔がいっぱいで、ふたりで歌えてることが楽しくてしょうがないんだろうな……という空気が伝わってきた。

チーム4&研究生、サプライズソロも!!

 そしてチーム曲。チームBの「恋愛サーカス」は、おどけたサーカスサウンド。ピアノの鍵盤模様と“B”のアップリケつき衣装、そして声すべてがオモチャのようだった。宮澤佐江が「会場いっぱいの人にこの気持ちを伝えたい!」と紹介したチームKの「僕にできること」は、勇気がフツフツと湧いてくる、全員で歌えるメッセージソング。最後にはみんなが拳を上げていた。チームAの「Overtake」は、後輩メンバーへの応援ソング。憧れの先輩が、やさしくも強い言葉で手を伸ばしてくれている、そんな歌である。女性から見ても思わず「こんな先輩がいたら……」と、妄想してしまう、清楚で凛とした彼女たちであった。

 ここからはSKE48、NMB48、SDN48と続く。SKE48のハツラツとしたダンスと笑顔はドーム全体を明るく照らし、新曲「パレオはエメラルド」は熱くも爽やかな風を運んできた。NMB48は初の大舞台!最初の挨拶の「お姉さんたちを追いかけながら、大阪魂を見せられたらいいなと思います!」との言葉どおり、デビュー曲「絶滅黒髪少女」を一生懸命に歌う姿は、健気で微笑ましかった。SDN48はCM曲「MinMinMin」を生で初披露。前からセクシーだとは思っていたが、こんなにも色っぽかったんだ……。NMB48のあとだから余計にそう思うのだろうか。

 初お目見えといえば、チーム4&研究生のコーナーも、ちゃんと用意されていた。全員で歌った「黄金センター」や「アンチ」のほか、「檸檬の年頃」「ミニスカートの妖精」を3〜4人のユニットで歌い、「ロマンスかくれんぼ」では城恵理子(NMB48二期生)のソロというサプライズが。

初めての“制服っぽくない衣装”

 さて、「Everyday、カチューシャ」からはシングルメドレーがスタート。「BINGO!」ではメンバーを乗せたスクールバスがアリーナ席の外周を廻り、「ポニーテールとシュシュ」ではメインステージから花道に向かって、全員が元気に駆け出していった。その勢いのまま大島優子の4カウントでメドレーラストの「ヘビーローテーション」へ。メインステージ、センター、花道先端のふたつのステージと分かれ、どこの席へもハイテンションソングを届けてくれた。

 ひとしきり盛り上がった場内には、ニューシングル「フライングゲット」のPV映像が流れ、直後にPVと同じ衣装を着た選抜メンバーが登場した。胸元がチャイナドレス風のキラキラドレスに「制服っぽくない衣装は初めて」と大島。6月の22ndシングル選抜総選挙で1位になった前田敦子の曲紹介で、同曲を披露した。ラテンのリズムに和のメロディー、詰め込まれた言葉、これはもう新しいお祭りナンバー。ダンスはどこか大人っぽく異国のカーニバルを想わせ、本編ラストに華やかな花火が上がったように感じられた。

 アンコールでは22ndアンダーガールズの「抱きしめちゃいけない」もお披露目となった。大きなハットをかぶった初センターの梅田彩佳が笑顔で曲紹介。なかなか新鮮!メンバーみんな、歌いながらうれしそうな笑顔を浮かべていた。ちょっと懐かしめの切ないサビメロに胸キュン!

 最後にメンバーがこの日の感想を述べた。峯岸みなみが「秋葉原の劇場から始まって……あの頃には考えられないことで、本当にうれしいです」と涙ぐむシーンも。河西智美は「(西武ドームのステージは)みんなに包まれてる気分になるね!」。

 ラストのMCでは、AKB48ほか、各チームのキャプテンが集結。「優子が最初に言ったけど、私たちはこんなにたくさんメンバーがいるからこそできることがあると思ってやってきました!」(高橋みなみ)。

 そう言って全メンバーを呼び込み、広いステージに1列に並んだ。ラスト曲はアルバム『ここにいたこと』のタイトルチューン。やはりこれだけの人数の大合唱は感動するし、たかみなが言うように、AKB48だからこそできることなのだと思う。純粋に一生懸命歩いてきたからこそ、ここ西武ドームのステージに立っている。その道は、彼女たちの夢である東京ドームへとつながっているのだろうか……。

(文:三沢千晶/写真:鈴木一なり)

PROFILE

秋元康氏が“会いに行けるアイドル”をコンセプトに進めるアイドルプロジェクト。2005年結成。東京・秋葉原にある専用劇場『AKB48劇場』で公演を行う。2006年10月、シングル「会いたかった」でメジャーデビュー。翌年末『第58回NHK紅白歌合戦』に初出場、2009年シングル「RIVER」で初のランキング1位を獲得し、同年に大ブレイク。以降、リリースしたシングル、アルバム(オリジナル)は全作1位を獲得している。
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3日間で9万人というAKB48史上最大の動員数を記録した、初のドーム公演『よっしゃぁ〜いくぞぉ〜!in 西武ドーム』。AKB48+SKE48+NMB48+SDN48の総勢151人による熱いライブの初日の模様をレポート!!