ORICON STYLE

2010年11月17日
oricon Sound Blowin' 2010〜autumn〜 ライブレポート!
PHOTO GALLERY
色とりどりの個性爆発!大興奮の新人ライブ!!
SDN48の写真
PROFILECOMMUNITY
ダイスケの写真
成底ゆう子の写真
PROFILECOMMUNITY
nano.RIPEの写真
PROFILECOMMUNITY

 トップバッターとして登場したのは、AKB48のお姉さんグループ・SDN48。ピンヒールに白黒のセクシー衣装を身にまとった12人の選抜メンバーが出て来るやいなや、ファンが一斉にコールをかけサイリウムが振られた。ノリのいいサウンドと個性的なダンスで、いわゆるアイドルとはひと味違った大人の魅力を発揮。メジャーデビュー曲「GAGAGA」では、観客に肘をツンツンやる振り付けを伝授。トークでは司会のゆってぃに「今日GAGAGAしない?」と迫るなど、バラエティ番組で鍛えたトークに、ゆってぃもタジタジだった。

 よく響く個性的な歌声と温かい人柄がウケたのは来年デビューが決定しているダイスケ。日本工学院八王子専門学校の学生と一緒に作った「茜色ウィークエンド」や、失恋体験を歌にした「五畳半とラブソング」など4曲を披露。等身大の日常感あふれるストーリーが観客を引きつけ、彼の包み隠さないまっすぐなキャラクターもあって、会場から自然と手拍子が沸き起こったのが印象的。最後に「まだ駆け出しですが、いっぱしのアーティストになります!」と、力強くブレイクを宣言した。

 ハッとするほど美しく透明感のある歌声で観客を圧倒した成底ゆう子は、オープニングで「涙そうそう」を含む“沖縄メドレー”を披露。まるで沖縄の海に来たような感覚で、観客もゆらゆらと体を揺らしながら聴いていた。彼女の「ありのままの体験を歌にした」と言うデビュー曲「ふるさとからの声」は、温かい感動を与えてくれた。美しくけがれのない歌声に、司会のゆってぃも「天国に召されそうな歌声」とうっとり。トークでは、ゆってぃと絶妙な掛け合いを見せるなど、ユーモアセンスを発揮して会場を盛り上げた。

 この日の唯一のロックバンドということで「浮いているかも」と笑っていたnano.RIPEは、メジャーデビュー曲「パトリシア」や、12月22日リリースの新曲「フラッシュキーパー」など4曲を披露し、想像以上に力強く激しい演奏で観客を圧倒。「みんなの心の空いた部屋(心の隙間)を少しでも埋めてあげられたら」と、曲に込めた想いを語る場面もあった。激しさと繊細さを持ち合わせた演奏は、歌に込められた感情そのままで、想いが手を伝ってそのまま演奏しているかのようだった。


曽根由希江の写真
PROFILECOMMUNITY
Sweet Liciousの写真
PROFILECOMMUNITY
奥華子の写真
PROFILECOMMUNITY
倉木麻衣の写真
PROFILECOMMUNITY
ゆってぃの写真
PROFILECOMMUNITY

 曽根由希江は、自身のリアルな恋を歌ったデビュー曲「ギンモクセイ」や、両親への想いを込めたという「Close to you」を、ピアノを弾きながらしっとりとした歌声を披露してくれた。TBS系情報バラエティ『王様のブランチ』出演など、タレントとしても活躍する彼女。トークでは、実はゆってぃも10年前『〜ブランチ』のレギュラーだったことを明かされ驚いていた。しっかりとした歌声と繊細なメロディーラインは、12月8日に発売するミニアルバム『スマイル』への期待を高めてくれた。

 「みんな温かくてヤバイ!」と、場内の盛り上がりに興奮気味だったSweet Licious。女性DJとダンサーを引き連れ、キラキラとして華やかな雰囲気のステージを展開し、まさにここ渋谷にぴったり。ショートボブのSakurakoのソウルフルな歌声と、ファーの帽子をかぶったKaedeの繊細な歌声に、観客はジッと聴き惚れている感じ。ヒットナンバー「夜空のメロディー feat. C」や、「キラキラ☆LADY」など4曲を披露。切なさとハッピーさを兼ね備えたケータイ世代の新歌姫ユニットに、観客は熱い視線を送った。

 スペシャルゲストの奥華子が登場すると大歓声が沸き起こった。ステージはキーボード1台が置かれただけの弾き語りスタイルで、アットホームな雰囲気。「みんな立ったままで大丈夫?私のライブの間で、屈伸したりとか自由にしてください」と、ユーモアたっぷりに観客を気遣う場面も。中盤には「盛り上がるところがないので、盛り上がりをここに集約します」と前置きして、『ガスト』や『お部屋探しマスト』など彼女が手がけたCMソングを少し披露。予想通りの大盛り上がりに「この勢いでいきましょう」と、続けてポップでリズミカルな「BIRTHDAY」を披露してライブを盛り上げた。豊富なライブ経験と親近感あふれるトークで、観客をひとつにした彼女。ラストの「初恋」は、歌い直すこともあったが、そんなことまでもエンターテインメントにしてしまう、さすがのパフォーマンスで観客を感動の渦に巻き込んでいた。

 そして、ラストに登場したのはプレミアムゲストの倉木麻衣。ファンの「マイケー(mai-K)」と叫ぶかけ声の中、ダンサーを引き連れて登場すると場内は大興奮の状態。オープニングのメドレーでは、みんなで指で“LOVE”の形を作るフリをしながら、デビュー曲の「Love day after tomorrow」や「Secret of my heart」など、ヒットナンバーを次々と披露。また新曲「Tomorrow is the last Time」や「FUTURE KISS」を歌うなど、短い時間ながらギュッと身の詰まったボリューム感たっぷりのステージに、観客は大満足の様子。オーラを放つような輝きを持った歌声は、まさにプレミアムだったといえる。「初心の気持ちを思い出して歌えました」。彼女自身やるのは珍しいライブハウスでのステージを楽しんでいたようで、終始やさしい笑顔を振りまきながら観客に手を振って歩く様子が印象的だった。

 時代の潮流を的確に捉えるのがポップミュージックだとすれば、その最前線がまさにここだった。8組全員に共通していたのは、ハッピーさや感謝、温かさといったプラスの思考を持っていること。新人6組の伝えたい想いは、きっとリスナーの心に届くだろう。

(文:榑林史章、写真:斉藤房子)