ORICON STYLE

2009年10月14日

今夏のライブで“未発表新曲”として披露され音源化が望まれていた「MY LONELY TOWN」が、ついにリリースされる!長崎・軍艦島で撮影され話題を呼んでいるミュージックビデオも収録(初回限定盤)され、重厚かつ充実の作品となっている。

 鋭利な剣で斬り込んで行くような、エッジが効いたソリッドなギタープレイ。強靭さとともに精緻さをも兼ね備えたそのリフとフレーズに、趣ある表情を湛えたストリングスが寄り添って紡ぎ出された、豊潤なサウンド・スケープ。「MY LONELY TOWN」は、“B'zの刻印”がさらなる風格をもって鳴り響き渡ってくる、非常にオーセンティックなスタイルのナンバーだ。

 この楽曲から何よりも感じられるのは、音楽に込められた真摯な思いと姿勢だ。気分が先を走る冒険心ではなく、実質が伴うことでしかありえない徹底した探究心。だから、数秒で通り過ぎていくような力ワザや、瞬く間に褪せてしまうような色彩は、皆無。言葉にしてしまうと大げさに思われるかもしれないが、この曲は“音楽家、B'zの使命感”がそのまま音楽として体現されているような気がしてならない。

 リリックも、もちろん。“孤独”がテーマの基軸となっているが、その閉塞感をあたかも一瞬でバラ色に塗り替えることができるかのような、そんな強引な夢物語は綴られていない。人ひとりとして生れてきて、人ひとりとしてやがて逝く人生――。“ひとり”であることに自覚的になればこそ、ほかの“ひとりの誰か”と触れ合い、繋がることの尊さが心に、身に染み渡ってくる。そんなことを感じ、考えさせられる奥深いメッセージが、この曲では丁寧に歌い語りかけられているのだ。

 そして、2nd beatの「綺麗な涙」は、“つかみたかった何か”“立ちたかったどこか”に真剣に対峙しながらも、結果、届くことがかなわなかった夢破れしものへの、新たな希望の灯となるようなエール。甘美なトーンのアルペジオ、清々しい“泣き”が漂うメロディ・ラインが、琴線に触れるミディアムバラード・チューン。ゆっくりと穏やかな笑顔を誘ってくれるようなあたたかさに満ち溢れた作品になっている。

 3rd beatには、前シングル曲のニューバージョンである「イチブトゼンブ -Ballad Version-」を収録。全体の構成を組み換え、優美で幽玄さをかもし出すようなアレンジが施された、じっくりと向き合えるような仕上がりになっている。浸透度がとても高いアプローチなので、オリジナルとはまた異なる印象を受けるだろう。

 また、11月18日には、17枚目のオリジナルアルバム『MAGIC』のリリースも決定!シングル「イチブトゼンブ」「DIVE」を含む、全13曲が収められている。21年目のチャレンジとスケールアップが果たしてどのような結実を見せているのか――。期待は深く、大きく募るばかりだ。そして、このニューアルバムをもってのツアー『B'z LIVE-GYM 2010 “Ain't No Magic”』も発表された。4大ドーム・ライブも組み込まれた、早春のツアー。年始から全開で疾走するB'zの姿も楽しみにしてほしい。

(文:竹内美保)

MY LONELY TOWN【初回限定盤(CD+DVD)】
B'z
発売日:2009/10/14[シングル] 価格:¥1,575(税込)
VERMILLION RECORDS 品番:BMCV-4010

MY LONELY TOWN【通常盤(CD)】
B'z
発売日:2009/10/14[シングル] 価格:¥1,260(税込)
VERMILLION RECORDS 品番:BMCV-4011

CDを購入する(Amazon)

松本孝弘
3月27日生まれ。大阪府出身
ギター及び、作曲、プロデュースを担当

稲葉浩志
9月23日生まれ。岡山県出身
ボーカル及び、作詞を担当

▲このページの最初に戻る