10月に入ると、“年末”という言葉があっちこっちから聞こえてくる。年末の風物詩といえばやはり『NHK紅白歌合戦』。“紅白”に関しては賛否両論色々あるが、30、40%を越える“音楽番組”は紅白だけだ。だからこそ大切にしたいプログラムだし、“定番としての進化”を遂げていって欲しいと思う。そこで!編集部では昨年各方面から大きな反響があった『第60回NHK紅白歌合戦』の出場歌手を、今年も独断と偏見で大予想。そして今年も『紅白歌合戦』のプロデューサーにインタビューを敢行!『歌の力 ∞ 無限大』をテーマに掲げ、第60回の節目となる今年の“スペシャル紅白”はどんな内容になるのか…?視聴者の心をつかんで離さない「歌」そして「アーティスト」の顔ぶれは一体…!?

絢香の“ラスト”ステージに注目!

 今年のミュージックシーンの“ヒットキーワード”を探すと、「忌野清志郎」「マイケル・ジャクソン」「ビートルズ」「けいおん!」「」という言葉がパッと思い浮かぶ。忌野清志郎さんと、マイケル・ジャクソンさんは今年惜しくも他界。その後関連CDが売れ、また特別番組が組まれたりと、数字だけではなく改めてその影響力の高さを感じさせられた。ビートルズは9月9日に最新リマスター盤が世界同時発売され、BOXなども含めて16作品全てがトップ100入りするというヒットになっている。この3つのキーワードは、何らかの形でピックアップされるのではないだろうか。

 アニメ『けいおん!』(TBS系)のヒットにも驚かされた。キャラクターそれぞれの作品が次々とベスト10内にランクインし、まさに旋風を巻き起こした。NHKでは8月に『MUSIC JAPAN 新世紀アニソンSP』というスペシャルプログラムをオンエアしている。何かやってくれそうだ。

 紅組は、今年で活動休止を発表している絢香の“ラスト”ステージに、注目が集まりそうだ。ベストアルバム『ayaka's History 2006-2009』(9/23発売)は初動売上げが約35万枚と、改めてその人気の高さを証明した。ライブDVD『namie amuro BEST FICTION TOUR 2008-2009』(9/9発売)が、20万枚を超えるヒットになり、年々パワーアップしている感のある安室奈美恵の出場は、誰もが熱望している。03年の第54回を最後に出場していないが、是非その姿を見せて欲しい。

 連続テレビ小説『ウェルかめ』の主題歌を歌うaiko、そして今年シングル・アルバムとも好調で、NHKの『MUSIC JAPAN』の司会も務めるPerfumeも堅い。常連だが、特に同性からその一挙手一投足が注目されている浜崎あゆみ倖田來未もハズせない。ファッションも含めて同性からの人気が高いのは、5周年記念アルバム『HOCUS POCUS』(6/24発売)が約20万枚のヒットになっている木村カエラもそうだ。椎名林檎のあの独特の世界観を持つ歌も、同性から高い支持を得ている。今年デビュー10周年を迎え、アルバム『ALL MY BEST』(9/9発売)が1位を獲得、20万枚を越えるヒットになっている倉木麻衣も有力だ。同じく9月に発売したアルバム『Box Emotion』が1位を獲得し、現在約40万枚のヒットになっているSuperflyもぜひ出場して欲しいアーティストだ。

 7月に発売したアルバム『Ring』(最高位2位)がロングセールスになり、約34万枚のヒットを記録、その勢いはまだまだ落ちない加藤ミリヤ。ティーンから圧倒的な支持を受けている“カリスマ”のステージも観たい。JUJU(with JAY'ED)の歌を聴いて若い女性はどれだけ涙したことだろう。シングル・アルバム共に好調で、各地の夏フェス、イベントでも大きな声援を浴びていた。当確だろう。

“坂本龍馬”役・福山雅治の登場に期待!

 白組では昨年から引き続いて、CDマーケットの大きな牽引役になっている。今年も、上半期シングルランキングで1、2位を独占。さらにベストアルバム『All the BEST! 1999-2009』(8/19発売)は約124万枚を売上げ、現時点(10/5付現在)で今年のアルバムランキング1位と、その勢いはさらに加速している。多くの人が今1番そのパフォーマンスを観たいと思っているアーティストなのではないだろうか。同様に、上半期アーティストトータルセールスランキングで、昨年に続き1位を獲得したEXILEも出場を望む声が大きい。

 今年、その動向に注目が集まっているのは福山雅治だろう。今年デビュー20周年を迎え、5月には初の日本武道館公演を行い、そして8年ぶりのニューアルバム『残響』(6/30発売)は約43万枚を売上げ、8月には生まれ故郷の長崎県・稲佐山公園で凱旋ライブを開催。そして何より2010年NHK大河ドラマ『龍馬伝』で坂本龍馬役で主演と、“要素”が揃っている。20周年の締めくくりと、新たなスタートという“タイミング”も出場を後押ししている気がする。

 昨年旋風を巻き起こした羞恥心から、今年は遊助(上地雄輔)とつるの剛士が楽しませてくれそうだ。遊助は今年リリースしたシングルが約36万枚(「ひまわり」3/11発売)、約24万枚(「たんぽぽ/海賊船/其の拳」6/24発売)と大ヒット。つるのはカバーアルバム『つるのうた』(4/22発売)が1位を獲得し約23万枚のヒット、さらに9月16日にリリースした2ndアルバム『つるのおと』も最高位2位、売上げ枚数も10万枚を突破と、2人とも実績は文句なし。幅広いファン層から支持されているという点でも出場資格は十分だ。

 成長著しいAAAシド、日本武道館公演を成功にさせたFUNKY MONKEY BABYS、幅広い層から人気で、東京ドーム公演2daysを成功させた東方神起、HIP-HOPをより身近なものとして、グレーゾーンを取り込むことに成功したKREVAらも可能性が高いのでは?

 BEGIN徳永英明のような“イイ歌”を聴かせてくれるアーティストも注目だ。イイ歌といえば昨年10月の発売以来ジワジワと売れ続け、発売から半年経った5/18付ランキングでついに9位を獲得した、樋口了一の「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」(08/10/22発売)も注目だ。老いや介護の現実を歌ったこの作品、心を打たれる。

 記念すべき60回目の“スペシャル紅白”、ぜひそのスペシャルな内容に期待したい。

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