今年で8回目を迎えた国内唯一にして最大級の野外ライブサーキット『a-nation'09 powered by ウイダーinゼリー』。今年もエイベックス所属の豪華アーティストが、一同に会した東京公演(8月23日味の素スタジアム)の模様をレポート。

新人からベテランまで白熱のパフォーマンスで魅了

 JURIAN BEAT CRICISとJ−Minがオープニングアクトを務めた『a-nation』。本編のトップバッターはサイバーなシルバーのミニドレスに身を包んだ鈴木亜美だった。1曲目はエレクトロチューン「FREE FREE」。どこまでも広がっていくような突き抜け感のあるナンバーが、まだ明るい夏の空に響き渡る。野外イベントならではの爽快なスタートだ。

 続いて登場したのは、昨年デビュー前にもかかわらず『a-nation』に出演し、そのパフォーマンスが評判になったGIRL NEXT DOOR。まずはデビュー曲から始まるメドレーで盛り上げる。昨年は緊張感でいっぱいだった千紗(Vo)も「この曲で、みなさんと夏の思い出を作りたいと思います!」とオ―ディエンスをあおるなど、だいぶ余裕が生まれてきたよう。「Infinity」では、5万人のオーディエンスも“Woo!Woo!Woo!Yeh!”と叫び、スタジアムの温度が、さらに上昇。会場に一体感をもたらした。

 ここからは『a-nation』初参加のアーティストが連続で出演。お花をたくさんつけたカラフルな衣装でステージに姿を現したMay J.は、着うたで話題のナンバー「Garden」を1曲目に持って来て、5万人の耳を引き付ける。さらに、「もし君と...」では、この曲をコラボしているキマグレンも加わり、客席も大喜び。うちわや手を振りながら彼女の曲を楽しんでくれているオ―ディエンスの温かさに「みんなサイコー!」とMay J.も感動した様子だった。

 名曲「I love you」「Love is...」で客席を沸かせたのが河村隆一。シークレットアーティストということで会場は出演を知らなかったのだが、やはり存在感は抜群だ。続くDA PUMPも、1曲目に選んだナンバーのタイトル通りゴキゲンなステージを展開。新メンバー7人が加わった最初のシングル「SUMMER RIDER」はもちろん、「Rhapsody in Blue」や「if...」といった往年の大ヒット曲も9人になって迫力倍増。パワフルな「We can’t stop the music」では5万人もこぶしを高く掲げ、新生DA PUMPのスタートを歓迎していた。

 20周年という記念すべき年に復活を果たしたLINDBERGも『a-nation』初参戦組。オ―ディエンスの中には、リアルタイムでは知らないという人も多いのではないかと思われたが、そこは、伝説のバンド。「今すぐKiss Me」「恋をしようよ Yeah! Yeah!」といった大ヒット曲は客席もみんな歌い出し、いかに彼らの曲がリスナーの間に浸透しているかを証明してみせる。9月28日には12年ぶりの武道館公演も決定。きっと、今回のような楽しい時間を作り上げてくれるに違いない。

あのシークレットアーティストも登場!

 全米デビューにより、今年は活動の中心をアメリカに移していたBoAが『a-nation』のために帰国。3年ぶりに、このフェスティバルのステージに立った。「久しぶりにみなさんに会えて、本当に嬉しいです」と言いながら、「Eat You Up」や「Energetic」など米国でリリースした曲と「make a secret」「永遠」といった日本でのヒット曲の両方を生き生きとパフォーマンス。以前より、さらにシャープさを増したダンスは、もはや貫禄さえ感じさせるほど。最後のメドレーでは、マイケル・ジャクソンのムーンウォークも取り入れ、5万人を喜ばせたBoA。短時間ながら、彼女の持ち味を発揮したステージングでオ―ディエンスを魅了した。

 個性的なアーティストのライブが次々と飛び出し、あっという間に後半に突入。盛り上がりっぱなしの5万人を「Dear My Friend」「出逢った頃のように」「fragile」という王道のナンバーでそれまで以上に歌わせたのがEvery Little Thingだ。新曲「DREAM GOES ON」では、この曲の作者であり、初期メンバーでもある五十嵐充も姿を見せ、久々に3人で演奏。最後は、いつものように「Shapes Of Love」の大合唱が始まり、会場をひとつにまとめ上げてみせた。

 鮮やかなブルーの衣装でセクシーかつアグレッシブなステージを展開した後藤真希のあと、この日、一番のサプライズをオ―ディエンスにもたらしたのは矢島美容室。巨大なスクリーンに“ネバダからやってきた3人組”という文字が映し出されたとたん、一気に客席はヒートアップ。マーガレット、ナオミ、ストロベリーの3人と一緒に「はまぐりボンバー」を踊りまくり始める。「マイクの電源が入っているの、久しぶりでございます」と言って歌い出した2曲目の「ニホンノミカタ−ネバダカラキマシタ−」では、さらに熱くダンシング!“MI・KA・TA”と大声で歌う5万人に笑顔が弾けていた。

 そんな、まさにお祭り騒ぎ状態の空間を引き継ぎ、「矢島さんが前に歌われるというのは、本当にやりにくいです」と苦笑いだったのは倖田來未。だが、キュートな「Lick me」やセクシーな「ECSTCY」、ハードなロックチューン「人魚姫」などで矢島が作り上げた一体感をさらに強固なものにしてみせるパワーはさすがのひと言だ。最後に持ってきたメドレーではTシャツ&ショートパンツというスポーティな衣装に着替え、5万人でジャンプ!ピンクの花火の炸裂に歓声が上がるステージを笑顔であとにした。

大ヒット曲が満載☆5万人が熱狂した夏の夜

 暗くなってきた味の素スタジアムに一斉に赤いサイリウムがともる。そう、東方神起の登場だ。オープニングチューンは、夏にふさわしい爽やかな「Share The World」。「もっともっと!」とユンホが客席をあおると、サイリウムの赤(東方神起のイメージカラー)とうちわの青(『a-nationオフィシャルグッツ』)のコントラストが美しく会場の熱気がグッと増した。ライブの定番「Somebody To Love」では、誰もが頭上でタオルを回し、ワイルドでパワフルな「Survivor」では、5万人が熱狂。今の彼らの勢いを見せつける時間になった。

 いよいよ終盤。夜を迎え、空気がひんやりとしてきた会場を、大ヒット曲の連発で熱くさせたのがTRF。今年は彼らのバラードの代表曲「寒い夜だから」も『a-nation』で初披露され、さらに5万人のテンションが上がる。当然、「EZ DO DANCE」「survival dAnce」の盛り上がりぶりは言わずもがな。これは、もう『a-nation』名物と言ってもいいだろう。

 そして、今年も東京公演のトリを飾ったのは浜崎あゆみ。1曲目の「Rule」では和のテイストと妖しさを前面に押し出し、会場の雰囲気を一瞬で変えてみせる。今年のセットリストは「A Song for ××」「Sunset〜LOVE is ALL〜」「TO BE」などバラードを多めにセレクト。ドラマチックなサウンドと表現力豊かなボーカルで、5万人の心をわしづかみにしていた。最後は、これも『a-nation』名物の“ayu御輿”に乗り、アリーナを1周。「Boys&Girls」「Sunrise〜LOVE is ALL〜」をオ―ディエンスと共に歌い、もみくちゃになりながら最前列のファンとハイタッチ!再びステージに戻り、夏を象徴するナンバー「July 1st」でエンディングを迎えたのだ。「ありがとうございました!」と何度も客席に向かって叫ぶayu。その声を聞きながら、今年も『a-nation』の終了と秋の始まりを同時に感じていた。涼しい夜風の中で空を彩るのは、夏の名残りの花火。どうやら今年は、いつも以上に秋の訪れが早そうだ。

(文:高橋栄理子)

鈴木亜美
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