ORICON STYLE

2009年07月31日
ap bank fes’09レポート!!
空気の振動、音楽のエネルギーにつま恋が揺れた!感動と笑顔の3日間

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1日目 7/18(土)

【出演アーティスト】 大塚 愛 甲斐よしひろ GAKU-MC  トータス松本 中村 中
福原美穂  ポルノグラフィティ My Little Lover  Mr.Children 

 静岡・掛川地方は、夜半頃まで雨が降っていたようだが、その雨も止み、ap bank fes’09の初日を祝福しているようだ。
 曇り。贅沢だが、いわゆるピーカンよりもファンにとっては最高のフェス日和になったのではないだろうか。それでも水分をたっぷり含んだ芝生から、湿った熱い空気が立ち上り、暑い・・・。時折日が差し、気温も上昇してきた。そんななか、Bank Bandが登場。櫻井の顔が笑顔でクシャクシャだ。本当に嬉しそうだ。
13時少し過ぎた頃、いよいよ今年もap bank fesが、そして日本の夏フェスが幕を開けた。

中村 中の写真
GAKU-MCの写真
My Little Loverの写真
福原美穂の写真
今年のテーマは“原点回帰”

 オープニングは中島みゆきのカバー「糸」。今回のテーマは“原点回帰”で、「to U」でも「奏逢」なくこの曲をオープニングに持ってきたことに意味がある。Bank Bandのメッセージが会場全体に響き渡る。そして「07年も08年も歌いたかったけどしっくりこなかった。やっと今年歌えます」という櫻井のコメントと共にHEAT WAVEのカバー「明日のために靴を磨こう」を披露。5年目というひとつの節目の時を迎え、思うところがあったのだろうか。

 駆けつけたファンの胸をそっとノックしているようだった。そして1人ひとりのココロの扉を開け、これから登場する様々なアーティストからの、様々なメッセージが少しでも“まっすぐ”届くように、道をキレイにならしてくれている、そんな感じさえした。

 そしていよいよゲスト・アーティストが登場。トップバッターは中村中。「風立ちぬ」「働き者」「台風警報」の3曲をメッセージと共に情感タップリに披露。“強い想い”を“強く”伝える、ある意味ライブの“こけら落とし”としては最高のパフォーマンスだったのではないだろうか。

 このフェスの常連、GAKU-MCは「Fight for YA right!」「手を出すな!」で客席の温度をさらに上げる。「白いカイト」「Hello, Again 〜昔からある場所〜」「音のない世界」、My Little Loverの曲は、緑に囲まれた野外がすごくよく合う。どの曲にも温かさと爽やかさを感じることができるからだろう。今回初の試みである、サブステージ“出島”での演奏は、客席からものスゴイ歓声が起こった。

 初参加の福原美穂は、初めてということと、GREAT BANDをバックに緊張しているのかと思いきや、完全に客席をつかんでいた。櫻井が「うらやましい」という彼女の伸びやかで圧倒的な声に、耳の肥えているap bankファンも大ノリだった。「CHANGE」「HANABI SKY」とアップテンポの曲でつかみ、最後は印象的なバラード「優しい赤」でしめた。
そして第1部の最後は再びBank Band。「煙突のある街」を櫻井がひと言ひと言をかみ締めるように歌う。

日本屈指のライブバンドの期待通りのパフォーマンス
大塚 愛の写真
ポルノグラフィティの写真

 どのタイミングで歌うのかと思っていた忌野清志郎さん(RCサクセション)の曲は、第2部のスタートでのBand Bandによる「スローバラード」。名曲を、Bank Bandのダイナミックだけど繊細な演奏と櫻井のボーカルがさらに素晴らしいものにした。続いて登場した大塚 愛は「バイバイ」からスタート。そして「小林(武史)さんにどうしても歌いたいとお願いをした」という「ネコに風船」を披露し、「愛」では櫻井、小林と共に出島に移動。CMでもおなじみの曲だけに口ずさんでいる人も多かった。

 そしてひと際大きな声援に迎えられ登場したのが、ポルノグラフィティの2人。「今宵、月が見えずとも」「リンク」「ハネウマライダー」と3曲のパフォーマンスだが、きっちり、期待通り盛り上げてくれた。さすが日本屈指のライブバンドの異名を持つ2人だ。ポルノの曲はイントロが流れた瞬間、そこにいる全ての人の体温が上がる、そんな気がするほど客席が一気に“アガる”。「ハネウマライダー」では全員がタオルを頭の上で振り回し、その画は圧巻だった。

 2コーラス目に入ってもタオルを振り回し続けている客席に、「タオルはサビだけでえ〜よ〜」と昭仁が律儀に、さりげなくしゃべる。昭仁は「3年前にこのフェスに出さしてもろうた時には、地球に優しい人間になると宣言して帰ったのじゃが、どうしてもその気持ちを忘れてしまい、いまだに地球に優しい人間になれてません。ちゃんと謝っておきます。小林さん、櫻井さん、すみません。だってね、こういう場に呼んでもらってステージに立つ立場なのに、こんなえーかげんなことではいかんと思うけど、日常に帰ると忘れてしまうんです。ステージではいいこと言うけど、日常に戻るとなかなか出来ない。3回目、めっちゃいい思い出、最高の思い出にして、この思いを忘れんようにしたい。」と広島弁で正直に(?)語り、会場を沸かせた。曲のよさ、パフォーマンスのカッコよさと、このいつまでも変わらない素朴な広島弁とのギャップが、彼らのイイところでもある。

(文:編集部)