ORICON STYLE

2008年12月10日
衝撃的な羞恥心“伝説”の幕開け

 時をさかのぼること8ヶ月前。4月9日、池袋サンシャインシティの噴水広場から羞恥心の“伝説”はスタートした。この日、デビュー曲「羞恥心」の発表イベントを行った彼らを待ち受けていたのは会場をびっしりと埋めつくした2,000人にも及ぶ観衆と大歓声。春休みも終わったウィークデイの日中であることを考えると、異例とも言える反響だった。そこから今日までの時間は、まさに彼らを中心に回っていったと言ってもいいだろう。熱狂は現象へと姿を変え、つるの剛士、上地雄輔、野久保直樹の3人は国民的人気タレントへと成長を遂げた。

 CX系『クイズ!ヘキサゴンII』の中で珍解答を繰り広げていた彼らが、必然か偶然かユニットを組むこととなったとき、おそらくは多くの人が“企画物”的な視点で捉えていたことだろう。だが、彼らにはそんな穿った見方をものともしない“ピュア”な精神が宿っていた。その純粋さが老若男女問わず拡がっていき、羞恥心は2008年を代表するキャラクターへと歩を進めることとなった。歌っている姿にもそんな“彼ららしさ”が溢れている。一生懸命、完全燃焼、全力投球、でも内面はドキドキ──という心の動きが見てとれるのである。そこには「俺たち、売れています」的な奢りは微塵もなく、与えられたこの瞬間を力の限りパフォーマンスすることで、みんなを喜ばせたい、という“想い”が漂っている。経済的にも環境的にも不安を抱えるこの国に、そんな彼らの“想い”は何よりの清涼剤となった。

ラストシングルは羞恥心からのクリスマスプレゼント

 そんな羞恥心が、歌手としてのステージにひとまず幕を下ろすという。潔い選択かもしれない。サイクルの早い現代において“旬”の時期は決して長くは続かない。ましてや、今年の彼らはそのまっただ中にいたと断言できるほどの活躍をみせた。だったら、次の活動を通して、タレントとしての可能性をさらに広げ、その成長っぷりをいつの日か再び3人の“歌のユニット”として見せてくれるほうが、楽しみも広がる。本業でもある演技などで出会う機会も増えるのだから・・・。

 そんな彼らのラストシングル「弱虫サンタ」は、まさに彼らから届けられたクリスマスプレゼントと言えるだろう。クリスマスソングの名曲である「クリスマス・イヴ」や「ラスト・クリスマス」などと同様に、ちょっぴりほろ苦いクリスマスの思い出と、成長を遂げた主人公の新たな決意を綴ったナンバーとなっている。キラキラしたイルミネーション、ふわふわした雪のような感触をイメージさせてくれるアレンジは、愛しい人を“待たせすぎてしまった”男のストーリー、さらに羞恥心の“区切り”の1曲という事実と相まって、さらなる感動を誘う。このせつない“冬物語”がどんな結末を歩むこととなるのか、いつの日かまた彼ら自身の歌で明らかにして欲しいものだ。

(文:田井裕規)
RELEASE
弱虫サンタ

弱虫サンタ
羞恥心
発売日:2008/12/10[シングル] 価格:\1,260(税込)
ポニーキャニオン 品番:PCCA-02866
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弱虫サンタ<限定生産スペシャルプライス盤>

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羞恥心
発売日:2008/12/10[シングル] 価格:\525(税込)
ポニーキャニオン 品番:PCCA-70237
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PROFILE

メンバーは、つるの剛士、上地雄輔、野久保直樹の3名。
CX系『クイズ!ヘキサゴンII』から生まれたイケメン三銃士。
グループ名は、同番組で上地雄輔が「羞恥心」を「さじしん」と答えことから、司会の島田紳助により命名される。
2008年4月9日、シングル「羞恥心」でデビュー。2位を獲得。国民的な大ヒットを記録する。
2008年6月25日、シングル「泣かないで」をリリース。
2008年10月22日、ヘキサゴンオールスターズとしてアルバム『WE LOVE ヘキサゴン』をリリース。
2008年12月10日、シングル「弱虫サンタ」をリリース。

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