ORICON STYLE

2007年11月28日

2007年 年末特集 第4弾

2007年お笑い総決算!ブレイク芸人徹底解剖!!

芸能人の結婚ラッシュだった2007年。リーディングセラピストであるマダムミハエルに、3組の芸能人カップルの相性や今後について、2007年から2008年にかけての結婚の動向を占ってもらった。

ピン芸人が売れた2007年 ショートスタイルのネタが大ブレイク!!





 今年ブレイクした芸人といえば、なんといっても「おっぱっぴー」の小島よしお。『ぐるぐるナインティナイン』(NTV系)や『笑いの金メダル』(TV朝日系)に出演して火がつき、あっという間に全国区に。あまりの最速ブレイクで、テレビで見られなかった人がネット検索をし、『YouTubeランキング世界5位』という記録をたたき出した。海パン1枚で「そんなの関係ねぇ!」と踊りまくるネタは刺激的で、一瞬でも見たら忘れられない。そう、今年のブレイク芸人のキーワードは“ショートスタイルのネタ”だ。

 女王様スタイルで「このブタ野郎!」とムチを振るうにしおかすみこ、ムード歌謡のメロディーに乗せて意味のない歌を歌い上げるムーディ勝山など、短時間で自分のスタイルを視聴者に理解してもらえる芸人がブレイクした。この風潮の一端を担う番組として、『爆笑レッドカーペット』(CX系)の影響がある。次々に登場する芸人が1分前後のネタを披露し、多くの芸人のネタが見られるこの番組は、単発放送ながら今年のお笑いムーブメントに大きな影響を残した。ネタをじっくり見るよりも、さっくり見て瞬発的に笑える、軽めのネタを視聴者が欲した形だ。

 そんななか、正統派コントスタイルでひとり気を吐いたのが柳原可奈子。女子高生やショップ店員などの人物模写でブレイクし、「ぽちゃカワ」というジャンルを作り上げた。ドラマ『鬼嫁日記―いい湯だな―』(CX系)に出演するなど、演技力も買われている。ショートスタイルなギャグは飽きられる可能性が高いだけに、彼女のような形でブレイクするのは、芸人の理想型といえるだろう。

 上記に挙げた通り、今年ブレイクした芸人はピンがほとんどだ。コンビでブレイクしたのは06年末の『M−1グランプリ』で優勝したチュートリアルくらい。それは、キャッチーなギャグを流行させやすいのがピン芸人だからだ。コンビだとぼやけがちな芸人の特徴も、ピンだと打ち出しやすい。レイザーラモンHG以降、見た目とギャグにインパクトのある芸人がブレイクしやすい時代は、現在も続いている。

   
 

自伝的小説や焼肉店と副業が大ヒット!!






 2007年のお笑い界最大のトピックといえば、田村裕(麒麟)の書いた小説『ホームレス中学生』がミリオンヒットになったこと。発売2ヶ月での100万部突破は、「ギネスに申請する」なんて話も浮上しているほどの、驚きの速さだ。芸人の書いた小説は、他にも千原ジュニア(千原兄弟)の『14歳』や、河本準一(次長課長)の『一人二役』など、スマッシュヒットを連発。過去のヒット例『陰日向に咲く』(劇団ひとり)と比べると、今年ヒットした作品はどれも自伝的小説だった。芸人個人のバックボーンに興味のある人から、“たまには小説でも”と手にしたライトな読者まで幅広く支持され、ヒットにつながった。

 小説ではないが、単行本では『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説』も大ヒットを記録。『やりすぎコージー』(TV東京系)で続けてきたこの企画、番組自体はローカル放送にも関わらず、口コミで人気を広げ、現在でも売れ続けているロングセラーとなっている。
 また執筆活動以外でも、副業で成功している芸人が。たむらけんじの経営する『焼肉たむら』は、『リンカーン』(TBS系)で取り上げられて注目され、行列の絶えない人気店に。最近2号店を開店するなど、経営は好調だ。他にも$10の浜本が焼き鳥店『ハマー』をオープンするなど、中堅クラスの芸人の飲食店経営が目立った。

 さらに今年のお笑い界トピックでいえば、初のお笑いフェス『LIVE STAND 07』が開催されたこと。幕張メッセで行われたこのフェスには、人気芸人から超若手芸人まで数多くのヨシモト芸人が参加、3日間で4万5千人を動員した。すでに『LIVE STAND 08』の開催も決定、この勢いは今後も続きそうな気配だ。

 芸人の本業以外での活躍も目立った2007年。次は映画に進出だろうか。実際、吉本興業は100人の芸人が映画を撮る企画『YOSHIMOTO DIRECTOR'S 100』を展開中だ。来年は、「芸人監督の映画が大ヒット」なんてことになるかも・・・!?

   
 

2008年ブレイク期待のお笑い芸人は・・・?!




 ショートスタイルのネタがブレイクを誘発する傾向は、2008年も続きそう。そこでブレイク筆頭といえば、すでに「ラララライ体操」で認知され始めている藤崎マーケットだ。体操のお兄さん的ファッションで、エクササイズをしながらネタを織り込むそのスタイルは、マネをして健康になれて、「ヘルシー芸人」として人気が出そう。

 コントコンビでは、大阪吉本のジャルジャルが注目株。シュールな世界観ながら、見ると笑わずにはいられないそのネタは、一度受け入れられたら強そうだ。実力派コントコンビが世に出る流れになれば、頭角を現すだろう。

 ピン芸人では、“野菜王子”こと土肥ポン太の動向が楽しみ。30代半ばとは思えない童顔とマイペースな芸風。さらに、副業として八百屋を営んでいたりもする(また、この八百屋が好調だとか)。副業芸人がスポットを浴びる昨今、次は野菜王子が来る!

 2007年に多くブレイクした女性ピン芸人では、『とんねるずのみなさんのおかげでした』の“細かすぎて伝わらないモノマネ選手権”で1980年代アイドルのモノマネをするいとうあさこや、ハードなメイクでセクシーネタを披露する椿鬼奴が気になるところだ。2008年も、たくさんの新星登場が期待できる。

 

(文:篠崎美緒)