人恋しくなる秋の夜・・・

失恋したときに聴きたくなるアーティスト&曲特集!!

失恋したときに聴きたくなるアーティスト
順位 アーティスト名
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“歌詞の良さ”“バラード”“恋愛の歌が多い”という3要素が基本

 失恋したときに聴きたくなるアーティスト第1位は、aiko。「失恋しても頑張る、という歌詞が印象的」(京都府/10代/男性)、「失恋したときの心情を上手に表している曲が多いから」(愛知県/20代/女性)という声が集中した。男女問わず人気の高いaikoにリスナーは何を期待しているのか?それは“共感”という感情にほかならない。aikoの歌詞は“あたし”という一人称が特徴的だが、その“あたし”に女性リスナーは自分の心を投影し、男性リスナーは“あたし”と一緒に泣き、励ましあえる、ということだろう。そして、aikoへの“共感”をひも解く最重要ポイントとして、「自分の経験を歌で語っているから」(岡山県/20代/男性)、「切ない気持ちを正直に歌っている」(神奈川県/10代/女性)というように、彼女のパーソナルな部分やリアリティーのある楽曲に、多くのリスナーが魅力を感じていることがわかる。

 第2位は倖田來未。「失恋ソング=倖田來未というイメージが強い」(東京都/20代/男性)「失恋の歌詞が多いから」(神奈川県/10代/女性)という声が集まった。彼女のキャラクターから元気で明るい曲が多いように思えるが、実は「ラブラブな曲も多いけれど、失恋ソングも結構多い」(愛知県/20代/女性)というように、世間では“倖田來未=失恋ソング”という図式ができつつある、と言えるだろう。やや女性票が多いのも特徴か。

 第3位は浜崎あゆみ。「切ない歌詞の歌が多い」(東京都/10代/女性)、「歌詞と曲でずっしりと落ち込める」(愛知県/20代/女性)。浜崎あゆみを選んだリスナーは、彼女のもの悲しげな曲や、壮大なバラードの世界観に失恋したときにより深く浸れる、ということだろう。時代の歌姫ならではの効能は抜群なようだ。女性票が圧倒的多数を占めたのも面白い。

 また、各アーティストの票を集めた理由をまとめると、“歌詞の良さ”“バラード”“持ち歌のなかで恋愛の歌が多い”という条件を持ち合わせたアーティストが上位を占めている。この3要素を基本として、さらにアーティストの個性が加味されることで“失恋したとき聴きたくなるアーティスト”の度合が高まる、と結論づけたい。

aiko
aiko インタビュー
倖田來未
倖田來未 インタビュー
浜崎あゆみ
浜崎あゆみ 特集
DREAMS COME TRUE
DREAMS COME TRUE インタビュー
失恋したときに聴きたくなる曲
順位 タイトル アーティスト名
1
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9
10
Mr.Children「Over」
「Over」
プリンセス・プリンセス「M」
「M」
SEAMO「マタアイマショウ」
「マタアイマショウ」
HY「NAO」
「NAO」
宇多田ヒカル「First Love」
「First Love」
何十年先も聴き、歌い継がれていく“定番”ソング

 失恋したときに聴きたくなる曲第1位は、Mr.Childrenの「Over」。「失恋といったらこの曲しかない」(神奈川県/10代/男性)、「失恋ソングの定番」(東京都/20代/男性)といった声が多く、シングルカットされていない曲(『Atomic Heart』に収録)にも関わらず名曲の誉れ高いこの曲が1位を獲得した。男性目線で歌われている「Over」は、男性側からすると「感情を込めやすい」(東京都/10代/男性)となり、女性側からすると「別れる前にこう思われていたんだなと思うと、切なくなる」(青森県/10代/女性)となる。抽象的な表現や擬人的な手法より、男女どちらかの立場を明確に示した曲のほうが、同性の目線としては同調しやすく、異性の目線では客観視しやすいのだろう。

 第2位はプリンセス・プリンセスが歌う「M」。プリプリの数ある作品の中でも「Diamonds」や「世界でいちばん熱い夏」といった大ヒット曲と並び評される名曲が、発表から約20年の月日が流れてなお多くの支持を集めた。「不変の失恋ソング」(大阪府/20代/男性)、「何年経っても色褪せない」(東京都/20代/男性)というように、名曲は時代を超えることを証明した。そもそもバンドの解散から10年以上経っておりリアルタイムではほとんど記憶がない世代の“異性”に支持されていることがすごい。この曲もシングルA面の曲ではなく、「Diamonds」のB面に収録されていたナンバーである。

 第3位は槇原敬之が歌う「もう恋なんてしない」。「となりにいた彼女が今はもういない、という雰囲気が伝わってくる」(北海道/20代/女性)、「タイトルが物語っている」(山口県/20代/男性)というように、彼の描写力溢れる歌詞を支持する票が多かった。

 やはり強かったのは“定番”と呼ばれる楽曲。“リリース形態”“セールス”“時代”という概念も名曲の前では通用しない、ということだろう。“失恋したときに聴きたくなる曲”は多岐に分かれており、大きな傾向と断定できる段階にはないものの、ひとつ確信を持っていえることは、何十年先もこれらの楽曲は人々に聴き、歌い継がれていくだろう、ということだ。

(文:田井裕規)
【調査方法】
自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】による全国の10代、20代の男女、計1,000人にインターネット調査したもの。