ORICON STYLE

2006年12月13日


L'Arc〜en〜Ciel SPECIAL ISSUE
結成15周年を記念した東京ドーム公演ライブレポート&Anniversary Expanded Edition映像大公開!!
L'Arc〜en〜Cielが、バンド結成15周年を記念して、『15th L'Anniversary Live』と題したライブを、11月25日、26日に東京ドームで行った。
ファンへの感謝の気持ちとサービス精神にあふれたライブ

 1991年に結成されたL'Arc〜en〜Cielが歩んできたこれまでの道のりを、彼らの音楽を愛し、応援し続けてくれているファンと一緒に“ライブ”でお祝いする。そんな4人の思いが充分に感じられた『15th L'Anniversary Live』は、約3時間半という時間を完全に忘れてしまうほど、ファンへの感謝の気持ちとサービス精神にあふれたライブだった。彼らのオフィシャルサイト内にある特設サイトで、15周年記念の東京ドーム公演で聴きたい曲をファンから募集し、できるだけその結果をライブメニューに反映したアニバーサリーライブは、まさに彼らの15年を映し出していた。しかも、遊び心あふれる演出も数えきれないくらい(それこそ1曲ごとに!)盛り込まれていて、一時たりともステージから、目が離せなかった。
  15周年記念ライブだからできること。15周年を迎えることができたバンドだからできること。きっと4人はこのアニバーサリーライブをみんなと共に楽しむために、様々なアイディアを持ち寄り、スタッフと一緒にそれを実現させるために多くの時間を割いたに違いない。大きな本ステージだけじゃなく、1曲目をアリーナ後方に設けた小さなステージで演奏したり、バンド初期の曲を当時のL'Arc〜en〜Cielが着ていたような衣装で歌ったり、“馬車”に乗ってアリーナ席を半周して本ステージに移動したり。私たちがこの東京ドーム公演で観たシーンは、たくさんの人達に愛されているL'Arc〜en〜Cielだからこそ実現できたライブだと思う。アルバムやシングルのリリース時にテレビでオンエアされたCMスポットがスクリーンに流れると、客席からは思わず「なつかしい!」という声が上がった。

 ライブの中盤ではみんなからのリクエストを反映したメドレー“L'Arc〜en〜Ciel PARADE 2006”があり、その中の1曲「finale」を演奏した時は、この曲が映画『リング 0 バースディ』の主題歌だった事もあり、hydeの背後に白装束姿の長い黒髪の“貞子”が立ったりもした。

次なる第一歩の決意を感じさせるステージ
  しかし、そんな様々な演出だけがこの15周年記念ライブの見どころや聴きどころではなかった。L'Arc〜en〜Cielがこの15年の月日の中で生んだ楽曲が、いかにL'Arc〜en〜Cielらしいかということを、再確認できるライブだったのだから・・・。15年という月日は決して短い時間ではない。音楽シーンはめまぐるしく移り変わり、その時々で流行は変化し続けている。彼らが歩んできた道のりだって平坦なものではなかったはずだ。けれども、彼らはこの月日の中で常に“メロディー”を私たちの脳裏に残す作業を続けている。メンバー全員がコンポーザーであるという強力な武器を持ち、それぞれの個性と音楽性を生かし、チャレンジ精神と遊び心を持って、彼らはL'Arc〜en〜Cielを現在進行形で動かしている。
 今回のライブで演奏された「新曲」には新しい世界が待っているよという未来に向かっているフレーズがあった。「迷ったり、もがいたり、試行錯誤し続けてきた15年。やっとたどりついた15年かな」と、hydeはMCで言っていたけれど、この15年で彼らは彼らにしか彩ることのできなかった足跡を着実に残している。
 kenの誕生日を祝ってステージ上にギターの形をした大きなケーキが運び込まれた。そして、kenがろうそくの火を一気に吹き消したあと、彼らがライブの最後に選んだのは「虹」だった。現メンバーでバンドを再始動したときに発表した曲を結成15周年の記念すべきライブの終わりに、彼らは次なる第一歩の決意として、この曲を私たちに届けてくれたのだ。

 さあ、次は20周年、その先には30周年という区切りが待っている。「腰が曲がっても、みんな観に来てくれるかな」。hydeのそんな言葉に、約5万人の観客からは大きな声援が沸き起こった。
(文:松浦靖恵)