ORICON STYLE

2006年07月26日
ap bank fes'06 7/15sat 16sun 17mon
最高のアーティストが、小林武史・櫻井和寿率いるBank Bandをバックに歌う!
スペシャルな3日間をレポート!!
1日目 7/15
“やっと来たぞー!!”と嬉しそうな声
櫻井和寿の写真  昨年に引き続き“夏フェスの始まり”を告げる『ap bank fes'06』が、今年も静岡県つま恋で3日間開催された。1日目の7月15日は梅雨明けしたのか!?と思いたくなるほどの晴天。1年ぶりの『ap bank fes』を天気も歓迎しているかのような青空の下、ステージに最初に登場したのはBank Bandだった。“やっと来た!やっと来たぞー!!”と嬉しそうな声をあげた櫻井和寿は、“つま恋の晴天をイメージして選曲しました”と言って、「何の変哲もないLove Song」を歌った。そういえば、昨年の1曲目もKANの曲だったっけ。♪晴れわたる空に白い雲♪ まさにこの日のつま恋にぴったり似合っているラブソングを彼らは今年も1曲目に歌ってくれたのだった。

 今年のap bank fesは、Mr.Children以外に各日もう1組バンドアクトが増えた。1日目はレミオロメンの登場だ。夏のフェスだけど、彼らは「粉雪」や「太陽の下」のような“冬の歌”を歌った。うだるような暑さの中で、心地良いさわやかな風のような歌を届けたレミオロメンは、自然の中がとても似合うバンドだった。

一青 窈が、フェスのために新曲を披露!

一青 窈の写真  コブクロの真っすぐな歌。BoAのまぶしいくらいのキラキラとした輝き。Bank Bandの演奏と櫻井のコーラスはとても優しくゲストたちを迎え入れていた。Salyuと一青 窈は自らのパフォーマンス以外にもコーラスで参加したり、一青 窈はこのフェスのために新曲「てんとう虫」を披露してくれたりもした。昨年に続いて2度目の参加となったポルノグラフィティは、櫻井和寿が“盛り上げるだけ盛り上げて帰っていってしまった”と苦笑するくらい、完全に観客を彼らの世界に巻き込んだ熱いステージを繰り広げ、GAKU-MCは櫻井和寿と共に「手を出すな!」を歌い、ステージ上からサッカーボールを蹴り上げていた。

 今回、病気のため急遽欠席となってしまった忌野清志郎の歌を、櫻井和寿は“力不足ですけど・・・”と歌ってくれた。“作ったのは清志郎さんですけど、一度世の中に出た歌というのは僕の歌であり、みんなの歌でもあるから”“ラジオの電波みたいに清志郎さんに飛ばしたい。きっと心のどこかにラジオを持っててキャッチしてくれてると思います”。櫻井和寿は誰もが心の底から願っている想いを音楽に乗せていた。きっとその想いは忌野清志郎にもお客さんにも届いただろう。ap bank fesには今年も優しさがあふれていた。そう、幸せを願う気持ちを信じる事のできるフェス、それがap bank fesなのだから。
2日目 7/16
ジャンルを越えたコラボレーションが、お楽しみのひとつ

HYの写真 2日目、7月16日は曇り空だった。長時間のライブを楽しむにはちょうどいい天候かもしれない。しかし、バンドアクトのHYの心地良い広がりのあるライブが終わったあたりから急に雲行きがあやしくなり、スキマスイッチが歌い始めるやいなや、なんとドシャ降りに。“どうもすみません。僕らのせいです”とボーカルの大橋卓弥は苦笑い。いえいえこのドシャ降りも神様がくれた印象的なシーンのひとつだろう。櫻井と一緒に歌ったミスチルの「シーソーゲーム」を歌い終わり、彼らがステージから去る頃にはすっかり雨は上がってしまったのだもの。

 バンドとのセッションは初めてだというのに、BENNIE Kはカッコいいヒップホップのグルーヴを見事にロックに乗せて歌っていた。ジャンルを越えたコラボレーション。これもap bank fesのお楽しみのひとつだろう。
Mr.Childrenは、色んな形をしたラブソングを選曲

Mr.Childrenの写真 小田和正とASKAのライブは、もう説明など一切いらないくらい心に響きまくる声に圧倒された。唯一無二の歌声。時代や世代を越えて受け継がれている音楽。圧倒的な存在感。Bank Bandも彼らの音楽を奏でていることがとても幸せそうだった。予定外に小田和正がステージ下に下りて客席を走った姿。ASKAが目を閉じながら身体を揺らして歌う姿。どれもが強烈なシーンとなって観客の胸に刻まれたことだろう。そして、Bank Bandは再び小田和正をステージに招いて、オフコースの名曲「生まれ来る子供たちのために」を奏でた。それぞれの想いがつま恋の空に響き、私たちの心にレゾナンスしていく。心地良い感動がそこには存在していた。

 バンドアクトのMr.Childrenは、今年も色んな形をしたラブソングを選曲してくれた。そして今年はこのフェスのために新曲まで演奏してくれたのだった。日々の生活の中のちょっとした工夫がモノクロの毎日に彩りを加え、いつかそれがめぐりめぐって世界中の誰かの笑顔へとつながってゆく・・・。「彩り」と名付けられたその新曲は、このフェスのテーマでもあるレゾナンス(共振・共鳴)にMr.Childrenが答えてくれた歌なんだと思った。
3日目 7/17
音楽の力は素晴らしいと心から信じられる光景

今井美樹の写真  何十回もリハーサルを重ねて迎えた3日間の『ap bank fes'06』も、この日が最終日。雨が降ったり止んだりというあいにくの天候ではあったけれど、このフェスのために演奏し歌われる曲たちは今日が最後なのだという、今までの2日間とはまた異なった雰囲気がステージ上にも観客たちの中にもあった。それはなんだか楽しい夏休みが今日で終っちゃうんだなという淋しさにも似ていたし、いやいや、だからこそ思いっきり楽しまなければという高揚感でもあった。そんな中、3日目のバンドアクト、くるりが黒マントに黒帽子という異様な格好で登場。さすが“フェス荒らしのくるり”である。自分たちのペースで淡々と、それでいて熱いライブをオーディエンスにぶつけまくっていた。BONNIE PINKののびやかな歌声。KREVAの軽妙なリズムとラップ。一瞬にして透き通った空間を作り出してしまった今井美樹。みんな思いっきりこの場所を楽しむしかないといった感じで、それぞれの想いをこめてこのフェスのメッセージを胸に歌ってる。なんてステキな光景だろう。音楽の力は素晴らしいと心から信じられる光景だった。

桑田&櫻井が同じ1本のマイクで「innocent world」や「奇跡の地球」を!
 桑田佳祐の写真
  “レディス&ジェントルメン!大先輩です!!”と、櫻井がステージに呼び入れた桑田佳祐は麦わら帽子をかぶり、なんと!“かき氷屋”の旗をぶらさげた自転車に乗って登場した。もうここからは桑田ワールド全開!!弾き語りの「いとしのエリー」。20年前に小林武史らと作った「真夏の果実」。ぴょんぴょんと飛びはねながら歌った「波乗りジョニー」。11年ぶりの共演となった桑田と櫻井が同じ1本のマイクで「innocent world」や「奇跡の地球」を一緒に歌うという心躍るシーンもあり、会場は大いに盛り上がった。
私たちの未来を広げてくれるひとつのきっかけ
小林武史の写真 “サイコーの3日間でした!”と、Bank Bandが素晴らしい3日間の締めくくりに選んだのは「休みの日」と「evergreen」。そして、Mr.Childrenもまたフェスのファイナルをなごり惜しむように“もう1曲歌わせて下さい”と「名もなき詩」を歌った。また、3日間を通して出演者たちが声を合わせて歌ったアンコールの「to U」も素晴らしかった。ゆっくりと、自分たちのペースで行動していけばいい。あせらなくても急がなくてもいい。『ap bank fes』は私たちの可能性のある未来を広げてくれるひとつのきっかけなのだと、今年もまた心に刻むことができた。
RELEASE
to U
Bank Band
2006/07/19[シングル]
\1,050(税込)
トイズファクトリー
TFCC-89180
CDを購入する