ORICON STYLE

2006年07月12日
ビジュアル系アーティスト特集
ふたたび脚光を浴びはじめたビジュアルシーンに注目!
 90年代に起きた一大ビジュアル系ブーム以来、ビジュアル系という言葉はすっかり市民権を得たようだ。それと同時に、ただ化粧をし、髪を立て、派手な格好をしただけのバンドという偏ったイメージも一部には生まれてしまったかもしれない。これまでブームの浮き沈みはあったものの、たくさんのバンドが活動を続け、脈々とシーンは受け継がれて来た。そして近年、そんなシーンに変化が起こりつつある。いま、再び脚光を浴びつつあるこのビジュアルシーンについて振り返ってみよう。
今後、期待のビジュアル系アーティスト
日本中を席巻したビジュアル系アーティストたち
BUCK-TICKの写真 黒夢の写真
 まだビジュアル系という言葉さえ生まれていなかった80年代、派手なビジュアルで世間をあっと言わせたのがBUCK-TICKだ。彼らは現在に至るまで第一線で活躍し続ける希有な存在である。その後、まさにこのシーンの申し子とも言えるX JAPANが89年にデビューし(デビュー当時の名称はX)、一気に日本中を席巻した。そのド派手なビジュアル、激しくも美しいサウンド、過激なステージパフォーマンスなどで認知は一般にまで浸透し、それまでの歌謡シーンに大きな衝撃を与えたのだった。
 その後、LUNA SEA、黒夢と、その後の日本の音楽シーンに多大な影響を与えるアーティストが次々と現われ、ビジュアルシーンを活性化していった。のちに脱ビジュアルを図ったバンドもいるが、ビジュアル系バンドが、人気アーティストとして世の中に認められた時代でもあった。そしてさらに様々なメディアでビジュアル系バンドが大きく取り上げられるようになった結果、一大ビジュアルブームが巻き起こった。ボーカル・IZAMの女の子顔負けのルックスが度胆を抜いたSHAZNA、徹底した世界観の構築にこだわりを見せたMALICE MIZER、先日突然の解散発表を行ったPIERROTなど、枚挙にいとまがない。
今後が期待されるアーティスト
最も好きなヴィジュアル系アーティストランキング
1アリス九號.
2D
3アンティック-珈琲店-
4Phantasmagoria
5ヴィドール
※オリコンの自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】にて高校生の男女500人に調査。

 その後、ブームは去り、一見シーンは廃れたかのように見えたかもしれない。けれどもインディーズシーンでは、その後もたくさんのバンドがライブ活動を続け、その中からはナイトメア、ムック、ガゼット、シドなど、武道館クラスのホールを満杯にするようなバンドが続々と現われ、ヒットチャートの上位を賑わすようになった。ここでは、全国各地のライブハウスで活躍する魅力あるバンドの中でも、特に今後の活動が期待されているバンドを紹介したい。
 まず、TVアニメ『吟遊黙示録マイネリーベ』の主題歌でも一躍注目を集めたアリス九號.。将(Vo)をはじめとする、その粒ぞろいの端正なルックスは、ビジュアル系ファン以外の女の子にも大いに注目されそうだ。さらに最近ではキャッチーなメロディーが印象的なポップチューンも繰り出すなど、その楽曲の幅を広げている。ディスコなどのダンスビートを取り入れた、明るく楽しいライブを展開しているのはアンティック-珈琲店-。恋愛や友情などをテーマにした共感しやすい歌詞とポップなサウンド、そしてそのキュートなルックスで、特に女子中高生を中心としたカフェっ仔(ファンの愛称)を全国に急増させている。“メルヘンロック”をコンセプトに、5年近くに亘って堅実な活動を続け、可愛らしさと同時にカッコよさも兼ね備え、且つ幅広い音楽性でもって、多くのファンを獲得したKra。この秋にはメジャーデビューを果たし、さらには12月には渋谷公会堂でのライブも控えるなど、その期待度はひと際高い。ボーカル・ジュイの圧倒的な歌唱力を武器に、ハードでアグレッシブなサウンドの中にも美しい歌を聴かせるヴィドール。ロリータ少女さながらのベース・ラメをはじめ、派手なメイクに黒を基調とした衣装で、正統派とでも呼びたい旧来のビジュアル系の流れを組んでいると言えるだろう。そんなヴィドールとは対照的に、カラフルな可愛らしいルックスをした、新しいタイプのビジュアル系の筆頭とも言えるのがアヤビエ。目まぐるしい展開の楽曲と、凝ったステージングを武器に、一気にシーンに躍り出て来た彼らは、さらにこの夏、海外でのライブも含む、ワールドツアーを敢行する。
 このアヤビエのように、たくさんのビジュアル系バンドが既にヨーロッパやアメリカでのライブを成功に収めている。ビジュアル系は、アニメやゲーム同様、日本のサブカルチャーの1ジャンルとして世界的にも注目され、よりグローバルな広がりを見せているのだ。国内でも、一世を風靡したSHAZNAが活動を再開したり、ロンドンブーツの淳がボーカルを務め、jealkbなるビジュアル系バンドを結成するなど話題は尽きることなく、いま、再びビジュアルシーンは大きな脚光を浴びつつある。
(文:村山幸)
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