ORICON STYLE

2005年11月02日
機動戦士ガンダムSEED DESTINY SPECIAL 機動戦士ガンダムSEED DESTINY SPECIAL
ヒットチャートに『DESTINY』の影あり

 80年代初頭あたりから、ヒットの方程式のひとつになっている、アニメ主題歌。ここ最近、その勢いが今まで以上に加速しているのだ。とくに、勢いの核にある存在が『機動戦士ガンダムSEED DESTINY(以降DESTINY)』である。
 スタート時のオープニングテーマ曲であった、T.M.Revolution「ignited-イグナイテッド-」がオリコン週間チャート初登場1位を記録したのをきっかけに、玉置成実、HIGH and MIGHTY COLOR、有坂美香、CHEMISTRYなどが歌ったテーマ曲はすべてチャートのトップ5入り。なかでも高橋 瞳「僕たちの行方」は、デビュー曲にして初登場1位という大快挙まで成し遂げた。結果、テーマ曲での総売り上げはすでに150万枚をこえ、今やヒットチャートに『DESTINY』の影あり、といわれるほどの一大勢力になっているのだ。

『DESTINY』が持つ“運命”を聴きとることができるアルバム

 にしても、何故ここまで『DESTINY』は、チャートに強い影響力を持つようになったのだろう。やはりそれはアニメの力である。79年にスタートした機動戦士ガンダム。ガンダムやザクを始めとするモビルスーツの数々、戦闘シーン、その戦闘の中から生まれる登場人物たちの人間模様。構成されるすべてが、これまでのアニメにはない斬新さに満ちあふれ、中高生を中心に一大ブームを巻き起こした。その結果、モビルスーツのプラモデル(通称ガンプラ)は大ヒットし、アニメは何度も再放送。さらには映画や、OVAなどの新作も次々と製作され、スタート時からのファンをずっと惹きつけてきた。さらに、新作からガンダムの魅力にハマる“次世代”も増殖し、今回の『DESTINY』で大きな勢力となってきたのだ。そこでオープニングとエンディングにかかる音楽は、ストーリーを読み解くためのひとつの方法であり、気になるから購入。さらに、T.M.Revolutionら人気アーティストを主題歌に起用するのだから、元々のファンも購入。すると、ミュージシャンのファンも『DESTINY』の存在が気になりだし、やがてアニメにハマりだし、次の主題歌も購入したくなる・・・。と、いもづる式にファン層が拡大。現在の勢いへつながったといえよう。
  と、今や音楽シーンを揺るがすほどの存在となった『DESTINY』。その主題歌の軌跡をたどるコンプリート盤『機動戦士ガンダムSEED DESTINY COMPLETE BEST』が完成した。ヒットチャートの上位を席巻したオープニング/エンディング・テーマ曲はもちろんのこと、T.M.Revolutionの「vestige-ヴェスティージ-」などストーリーに欠かせない名曲、さらに玉置成実「Reason」などのリミックス・バージョンなどボーナストラックも豊富に収録。シングル盤ではうかがえなかった『DESTINY』が持つ“運命”を聴きとることができる内容になっている。これは必聴だ。(文:松永尚久)

(C)創通エージェンシー・サンライズ・毎日放送

RELEASE

機動戦士ガンダムSEED DESTINY COMPLETE BEST
オムニバス
2005/11/02[アルバム]
\4,200(税込)
ミュージックレイン
SMCL-111/2
CDを購入する

●アニメ版オープニング&エンディング映像を収録したDVD付
●平井久司氏描き下ろし[キラ・ヤマト]×[シン・アスカ]、高瀬健一氏描き下ろし[ストライクフリーダムガンダム]×[デスティニーガンダム]によるスペシャルボックス
●大貫健一氏描き下ろし[キラ・ヤマト]×[アスラン・ザラ]×[シン・アスカ]×[レイ・ザ・バレル]、植田洋一氏描き下ろし[メカ]によるCD+DVDケース(4面デジパック仕様)
●全56ページのスペシャルブックレット(福田己津央監督インタビュー/アーティストコメント/スペシャルコラムなど収録)
等の特典付