ORICON STYLE

2005年05月25日

 「これからは、よりダークで…ラウドロックやミクスチャーっぽくなっていくと思うよ」
 この発言は、『BLACK STONE』発売時にGacktを取材した際の雑談で、Gackt本人の口から出てきた言葉である。
 2004年は、Gacktを支持してくれたファンへの“ギフト”というテーマに絞りアナザーサイドなGackt…甘く切ないGacktを出し惜しみなく披露。そして、2005年4月。以前から決定事項として決まっていたものの、まるで、“甘く切ないGackt”への反抗・反動が沸点を超えたかのような、シングル『BLACK STONE』での、Gackt本来の姿…“ナチュラル・ボーン・ダーク”なGacktが劇的復活を果たした。黒のスーツを脱ぎ捨て、髪を振り乱しながらエッジの効いたギターをかきむしり咆哮するGacktの姿を、テレビの画面の中でしっかりと確認した人も多いハズ。
 “ナチュラル・ボーン・ダーク”に原点回帰したGacktの勢いは留まる事をしらなかった。『BLACK STONE』の衝撃から僅か一ヶ月あまり。早くも、Gacktは先の発言を立証するかのような作品を提示してきたのだ。しかも、Gackt自身も大ファンであり、男子だったら誰もが熱く燃えた『ガンダム』シリーズの、『機動戦士Zガンダム』映画版となる『機動戦士Zガンダム〜星を継ぐ者〜』のオープニングとエンディングの両テーマソング…しかも、富野総監督たっての希望という、運命的なコラボレーション作品として発売される事になったのである。
 表題曲の「Metamorphoze 〜メタモルフォーゼ〜」は、ヘヴィ&グルーヴィーなリズムに、『BLACK STONE』で聴かせてくれたエッジの効いた厚みのあるギターサウンドが重く刻まれ、そこにGacktのクールネスと熱さを使い分けた骨太なヴォーカルが絡み合う。その見事なまでのラウドっぷりは、昨今のラウド系バンドよりもラウドなのでは?と思う程。カップリングの「君が待っているから ReMix」は、4thアルバム『Crescent』収録の「君が待っているから」の再レコーディング。しかし、この曲でもGacktのラウド指向が如実に現れている。歪んだギターサウンドは一切入っていないにも関わらず、Gacktのヴォーカルスタイルとアレンジ力で、スケール感のある壮大なヘヴィ・バラードへと姿を変えているのだ。
 テレビ放映された当時、あまりに内容が難解かつヘヴィ過ぎるので、“ファースト・ガンダム”を支持した子供たちが敬遠した『機動戦士Zガンダム』。しかし、テレビ放映から20年という歳月を経て、『機動戦士Zガンダム』で描かれていたヘヴィな時代背景は、2005年現在の混沌とした世界の現実、そして来るべき未来/運命を暗示するのかのように、よりリアルに迫ってくるハズ。そのオープニングとエンディングに、“ナチュラル・ボーン・ダーク”に戻ったGacktが描き出す、漆黒な宇宙のようなヘヴィな楽曲が流れる。二つの運命が交錯した瞬間に、“時の定め”を感じずにはいられない──。
(文:梅沢直幸)


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PV「Metamorphoze〜メタモルフォーゼ〜」 movie
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Metamorphoze〜メタモルフォーゼ〜【初回限定盤】
Gackt
2005/05/25[シングル]
\1,600(税込)
日本クラウン
CRCP-10107/A


Metamorphoze〜メタモルフォーゼ〜【通常盤】
Gackt
2005/05/25[シングル]
\1,200(税込)
日本クラウン
CRCP-10108
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松竹配給アニメ映画『機動戦士Zガンダム−星を継ぐ者−』
オープニング・テーマ



7月4日生まれ、A型。
1999年5月、ミニアルバム『Mizerable』でソロ活動スタート。2位獲得。
2001年9月5日、シングル「ANOTHER WORLD」で、2位獲得。
2002年6月19日、アルバム『MOON』で、2位獲得。
2003年3月19日、シングル「君が追いかけた夢」で、2位獲得。
2004年2月25日、アルバム『THE SIXTH DAY〜SINGLE COLLECTION〜』で、3位獲得。
2004年10月27日、シングル「君に逢いたくて」で、2位獲得。
2005年2月14日、アルバム『Love Letter』で、5位獲得。
2005年4月27日、シングル「BLACK STONE」(ダイハツ『MOVEカスタム』CMソング)をリリース。
2005年5月25日、シングル「Metamorphoze〜メタモルフォーゼ〜」(5月28日より全国ロードショー公開される映画『機動戦士Zガンダム〜星を継ぐ者〜』のテーマ曲)をリリース。
小田和正オフィシャルサイト