ORICON STYLE

2005年05月09日

 ピンク色に照らされたステージが暗くなると、スクリーンには映像が流れる。そこには喜怒哀楽を表現するあゆが映し出され、会場の熱気が徐々に高まる。すると、今度はステージ全体が古城のイメージの映像になり、ステージ下からクラシカルな白のドレスをまとったあゆが登場。まるで「ロミオとジュリエット」のジュリエットのような、どこか物悲しげな表情を浮かべ「HAPPY ENDING」をせつなく歌い上げる。その姿に会場にいる誰もが興奮するのを忘れ、見とれていたような。
 冒頭から意表をついた演出で我々を魅了させたステージ。しかしその後一転し、舞台は砂漠に。古代ローマ戦士のような格好をしたダンサーに囲まれて登場した彼女は、全身ゴールドのスパンコールとラインストーンジュエリーたっぷり使ったトップス&フレアパンツ(ただし片方はホットパンツ風に短くカット)に着替え、「INSPIRE」「UNITE!」を凛とした表情で歌い上げる。その後も「my name's WOMAN」では、腰にボリューム満点のファーをつけたシルバーのミニのワンピで、ムチを持って激しいダンスを披露したり。ネオンカラーを効かせた黒のオールインワンを着こなしワイルドに「About You」を歌うなど、激しいあゆの姿を披露したかと思えば、中国の王妃のようなオリエンタルなドレスをまとい「Moments」を。約1200個ものブルーライトを散りばめた電飾のドレスをまとい「walking proud」を。さらに中央にせりだしたセンターステージ上にタイトでシンプルななんと約4000個、重さ7kgのスワロフスキーを全体に貼りつけた総ラインストーンドレスをまとい登場し「CAROLS」を披露、とバラード曲もしっとり歌い上げる。曲ごとにさまざまな美しさを表現するあゆの姿に観客は、ただ驚嘆するのみだった。

 だが驚くのはまだ早い! クライマックスでは、全身ピンクのレースを重ねたフリフリコーディネートで登場し、「HONEY」を熱唱。ラストをさらに盛り上げる「Boys&Girls」では、水量13トンの大迫力の噴水ショー。ライヴだからこそ見せられる、あゆの姿が見れたような気がして目が離せなかった。
 アンコールでは、キラキララインストーンがついたタンクトップ&ダメージデニムで登場したあゆ。発売されたばかりの新曲「STEP you」を熱唱(発売されたばかりなのに、観客が大合唱しているのはすごい!)した後には、あゆライヴではおなじみのMCコーナーに。ギターの野村義男の司会のもと、“浜崎あゆみにコレ聞きたい!”と題したQ&Aコーナーを始めたり、愛犬のプリンが登場したりと、普段のあゆを紹介。会場の空気はなごやかになったと同時にさらに一体感を増す。すると「Humming7/4」では観客にあゆがダンス指導。その結果、サビの部分で観客全員が、満面の笑みでジャンプする姿は壮観だった。
 9種類のコスチュームで全19曲、2時間、そこにいるすべての人を魅了させたステージ。ラストには、満足そうな顔で(ちょっと目が潤んでいた感じ)で最後にマイクを使わず大声で「ありがとうございます!!」と叫び、あゆは走り去った。そのときに吹いた風が、ステージから遠く離れた筆者の心にも届いた気がして、何だかジーンとしてしまったのだ。

(文:松永尚久)


1998年4月8日、シングル「poker face」で、デビュー。
1999年1月1日、アルバム『A Song for XX』で、首位獲得。
1999年7月14日、シングル「Boys&Girls」で、首位獲得。
以降、リリースの度大ヒットを記録。
日本レコードセールス大賞、日本レコード大賞、日本ゴールドディスク大賞等、数ある賞を次々と受賞。
また、“ベストジーニスト”と抜群のセンスにより音楽の枠を越えファッションでも注目され、若者のカリスマ的存在となる。
2004年12月15日、アルバム『MY STORY』で、首位獲得。
2005年3月23日、アルバム『MY STORY Classical』で、首位獲得。
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STEP you/is this LOVE?
浜崎あゆみ
2005/04/20[シングル]
エイベックス・トラックス

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前回の特集 『“あゆ”を再認識する1枚』(2005/04/20)