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SEKAI NO OWARI『“ENTERTAINMENT”あふれる初アリーナツアーファイナルをレポート!』

 大阪城ホール、日本ガイシホールを巡ったSEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2013『ENTERTAINMENT』のファイナル、国立代々木第一体育館2Days公演初日をレポート!翌最終日には、初のセルフプロデュース野外ワンマンイベントの開催と約1年ぶりのシングルリリースも発表。ますます加速するセカオワのエンターテインメント溢れるステージをお届けする。

“ENTERTAINMENT”たっぷりのパフォーマンス

 場内が暗転し、スクリーンに映し出されたオープニングVTR。SEKAI NO OWARIの足跡の物語が、可愛らしい絵柄のアニメーションで流れ始めた。自分たちの手でライブハウスを作り、バンド活動を続け、CDデビューを果たし……という順調なステップアップを辿りつつも、いつしか音楽が仕事になってしまったことに戸惑い、悩むようになった4人。閉塞感を打破するために「過去の自分を殺すんだ!」と、メンバー各々が「過去の自分」に斧を振り下ろす結末を経て、ライブは幕開けた。Fukase (Vo&G)、Nakajin(SoundProduce&G)、DJ LOVE(DJ&Sound Selector)、Saori(Pf&Show Produce)がステージに登場し、1曲目を飾ったのは「スターライトパレード」。観客に事前配布されていたリストバンドが、場内全体で一斉に点灯したのにビックリ!曲の展開に合わせて青色や白色に変化する様が美しい。2曲目「虹色の戦争」では、軽快なビートに合わせて7色にキラキラと点滅。幻想的な世界へとみなを一気に連れて行ったオープニングであった。

 「ようこそ!会場がデカいと、みんなの声もデカいね。今日は楽しんでもらえるように、いっぱい曲を用意してきました!」とあいさつしたDJ LOVEに対して、「お前、緊張してるな?(笑)」とツッコミを入れたFukase。「なんかタドタドしい(笑)」とSaoriも指摘し、観客の間から和やかな笑い声が起こった。そして、「ファンタジー」を皮切りに、ますます心地よい一体感で包まれた場内。「天使と悪魔」、「死の魔法」、「不死鳥」……曲が次々披露されるごとに、何とも言えない幸福感が代々木第一体育館全体に広がっていった。

 「illusion」の演奏後、往年のファミコン風の絵柄によるアニメーションがスクリーンに映し出された。会場のあちらこちらに飾られている風船の回収をマネージャーからお願いされた映像内のDJ LOVE。風船を集め始めた彼であったが……突然、ステージ上に本人が登場。そして、観客の頭上を漂っている風船めがけてジャンプし、ワイヤーに吊られて空中歩行!ダイナミックな演出に興奮した観客は、大きな拍手を送った。そんなスリリングな場面の後、花道の先端に設置されているセンターステージにひとりで現れたNakajin。「代々木第一体育館には、1回だけ来たことがあるんです。僕、高校の時にバレーボール部だったんですけど、春高バレーを見に来て……」と、思い出を語り、アコースティックギターを弾きながら「TONIGHT」を歌い始めた。前半は彼のソロだったが、途中からメンバーたちも合流。Fukase=コーラス・タンバリン・オモチャのピアノ、Saori=鍵盤ハーモニカ、DJ LOVE=カホン、メンバー各々が楽器を手にし、温かいムードの合奏を繰り広げた。

“4人でどこまでもやってくこと”を俺の夢にする(Fukase)

 「青い太陽」もセンターステージで演奏し、花道を歩いてメインステージへと戻った4人。そして、過去の戦争における犠牲者の数、著名人による戦争に関する言葉などを映し出すVTRとともにスタートしたのは「世界平和」。観客はじっくりと耳を傾ける。続いて披露された「Love the warz」、「Never Ending World」も、曲にこめられたシリアスなメッセージが、深く心に突き刺さってきた。「幻の命」と「眠り姫」の後、再びMCタイム。「こういう話は恥ずかしいけど……」と少し照れつつ、夢について語り始めたFukase。「最近、いろいろ考えて、俺の夢を思いつきました。この4人でどこまでもやってくことを、俺の夢にすることにしました。だからこの4人で頑張るSEKAI NO OWARIを応援してください」という言葉を添えて「yume」。そして、牧歌的なサウンドで観客を包んだ「深い森」で、ライブの本編は終了。アンコールを求める観客の歓声と手拍子は、いつしか「スターライトパレード」の大合唱となった。

 アンコールの1曲目は、観客の掲げたタオルが曲に合わせて勢いよく回転した「Fight Music」。続いて、「新曲やります!」と告げて、「RPG」。スクリーンに映し出される歌詞を見つめ、爽やかなアンサンブルを感じながら、人々は身体を穏やかに揺らす。そして、「一緒に歌ってくれたら嬉しいです」とFukaseが呼びかけ、ラストを飾ったのは「インスタントラジオ」。観客は、発射された銀色のテープを掲げながら飛び跳ねる。みなの腕に装着されているリストバンドも、ありったけの色彩を輝かせながら点滅。素晴らしい熱気が広がる様を眺めながら、心底うれしそうな表情を浮かべていた4人の姿が印象的であった。

 全曲を演奏し終えると、生声で「ありがとうございました!」と叫び、深々と一礼したメンバーたち。手を振りながらステージを後にした彼らに向かって、観客は精一杯の拍手を送る。爽やかな昂揚感に満ちたエンディングとなった。
(文:田中大/Photo by 上飯坂 一)

初のセルフプロデュース野外ワンマンイベント&シングル発売決定!

 ツアーファイナルで発表されたうれしいニュース!シングルリリースは「眠り姫」以来約1年ぶり。また、野外イベント2Daysのうち1日は、ボーカル&ギター・Fukaseの誕生日ということもあり、どのようなパフォーマンスを繰り広げるのか期待が高まる!詳細は後日、SEKAI NO OWARIオフィシャルサイト等でアナウンス予定。

◆リリース情報
2013年5月1日(水)発売
ニューシングル
「RPG」(アールピージー)

【通常盤】[CD+封入カード(初回生産分]価格:1260(税込)/品番:TFCC-89428
【初回限定盤A】[CD+限定ライブCD] 価格:1890(税込)/品番:TFCC-89426
【初回限定盤B】[CD+DVD]価格:1890(税込)/品番:TFCC-89427

※4月20日公開の『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!』主題歌

◆ライブ情報
初のセルフプロデュース野外ワンマンイベント
『炎と森のカーニバル』
日程:2013年10月12日(土)&13日(日)
会場:富士急ハイランド?

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