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坂本美雨『愛猫や動物愛護への想いとは……微笑ましい猫ライフを語る!』

無類の猫好きで知られているアーティスト・坂本美雨。今回はそのルーツや子ども時代の猫との思い出、旦那サマと愛猫との“3人暮らし”エピソードなど、微笑ましい猫ライフをインタビュー。さらに、動物愛護の活動もしており、9月にはそれらの専門家とアーティストが一堂に介する啓蒙(けいもう)イベントを開催。その斬新なラインナップや、彼女ならではのユニークな動物愛護への想いを語ってもらいました。

動物愛護活動を通して改めて知った現状とは――人の愛情は動物にも伝わる!

――坂本さんは、バラエティ番組で飼い猫のおなかを吸う“ネコ吸い”を実演するなど、猫好きとして有名ですが(笑)。初めて猫を飼ったのは7歳のときだったとか。
坂本美雨“家猫”として飼ったのは7歳ですが、その前から当時住んでいた高円寺の家の庭にはたくさん猫がいました。うちは両親も猫好きなので、物心ついた頃から当たり前のように生活の中に猫がいました。最初に家猫になった“タビ”も元々は近所にいた捨て猫で、1990年にニューヨークへ引っ越すときに一緒に連れて行って、そこから20年一緒に暮らしたんですよ。

――20年!ペットではなく完全に「家族」ですね。
坂本ずっと一緒にいたから、私にとっては本当の兄妹のよう。しかも一時期は最高4匹の猫を飼っていたので、子どものころは親が仕事で留守がちだったんですが、家でひとりぼっちになったことがない。夜も一緒に寝てくれたので寂しいと思ったことってないんですよ。ただ、大人になって東京で暮らすようになってからは、ずいぶん長い間猫のいない生活で。ひとり暮らしだったから、なかなか動物を飼う踏ん切りがつかなかったんですよね。

――そんな猫のいない生活に突然、現れたのが、現在坂本さんが愛してやまない愛猫“サバ美ちゃん”。
坂本サバ美は猫の里親募集のサイトでひと目惚れしたんです。最初に飼ったタビとすごく目が似ていて、これは運命だなと。


――サバ美ちゃんは坂本さんのブログやミュージックビデオなどに何度も出演している美猫で、ひと目惚れしたのもわかります。里親募集サイトから引き取るというのは、ごく自然な選択肢だったんですか?
坂本元々、うちは猫を“買う”っていう選択肢のない家庭で。特にニューヨークにいた頃は生体販売をしているペットショップがほとんどなくて、動物が欲しかったらシェルターに行くのが普通でした。でも日本で暮らし始めてから、身近にそういう施設があまりないのがヘンだなと思っていて。そんなときに出会ったのが保護動物シェルターの「ミグノンプラン」で、そのきっかけになったのが「Freepets(通称・フリペ)」という動物愛護団体でした。ここで(動物の)殺処分のことやペット販売についての法律について考えたり、啓蒙していく活動を始めました。

――犬や猫好きはたくさんいますが、一歩踏み込んで、そういう活動をしようと思ったのはなぜですか?
坂本実は、最初は犬の散歩がしたかっただけ(笑)。猫しか飼ったことがなかったから、ずっと憧れていました。ミグノンでボランティアの人が保護犬の散歩をしているのを知って、ここに通えば散歩ができるって下心で通い出したっていう。それと、人との出会いが大きかったと思います。こういう活動をしている人たちは、動物への愛が強いゆえに極端に走ってしまうイメージがあるじゃないですか。でもフリペやミグノンはそういう悲壮感がまったくない。いい意味で人も動物もオチャラケていて(笑)。ここなら楽しくやれそうだなって思いました。

――日常レベルでもペットにハマってると、それだけで他の人に引かれることってありますよね。
坂本特に猫は飼い主と密着するというか。家から出ない閉鎖的なイメージがあるから、異様なのかな?まあ、でもそれは認めます。自分も偏愛してますから(笑)。

――動物愛護の活動を始めてからサバ美ちゃん含め、動物に対する意識の変化はありましたか?
坂本活動に関しては正直、知れば知るほど問題は大きいなって落ち込むことが多いです。でもミグノンで引き取られた動物たちを見ていると、たった1週間で全然顔が変わったりするので、人の愛情はちゃんと動物たちには伝わるんだなって日々、実感をしていて。何より一番身近にいるサバ美が何の心配もなく穏やかに暮らしている顔を見ると、改めて嬉しかったりしますね。

愛猫の“サバ美”を通して夫婦の絆も!音楽を通して犬猫たちの状況を伝えたい

――ちなみに今年3月にご結婚されましたが、サバ美ちゃんとご主人の関係は良好?
坂本うちはすごくラッキーで旦那にアレルギーがまったくなかったので、サバ美ともすぐに仲良くなってくれました。今は夫婦のカスガイになってくれているし、サバ美も私と1対1で暮らしていたときよりも幸せみたい。多分、2人っきりのときは重かったと思うんですよ、愛情が(笑)。私に精神的な波があるときもサバ美はそばにいて全部受け止めてくれていて、人間同士みたいに関係が濃密だったんですね。でも旦那が現れたら、急にネコの顔をするようになって、それは不思議でした。

――「自分は猫に戻っていいんだ!」みたいな(笑)。
坂本そう、伸び伸びしてます(笑)。サバ美が旦那に甘え過ぎて、私がヤキモチを焼くこともあるぐらい。でも私が仕事で地方に行ったときには旦那がサバ美の写メを送ってくれたりもするのでホッとする。ひとりで飼っているときより、私にとってもサバ美にとっても環境は良くなったんじゃないかな。

――9月には坂本さんも参加する、ミグノンプラン主催の『いぬねこなかまフェス2014』という動物愛護に関するイベントが開催されますが。アーティストのライブとコラボレーションするという、かなり斬新なラインナップですね。
坂本まず、こういう活動をする場が渋谷公会堂ってところが独特ですよね。でも、清水ミチコさんのおもしろいライブもあるので、特に動物に詳しくない人でも十分楽しめると思う。その一方で、専門家の先生によるトークセッションとかもあるので、すごく間口が広い。いろんな人が入りやすいイベントだと思うのでぜひ、遊びに来て欲しいです。

――坂本さんもライブと朗読で出演されますが、動物と触れ合うことで曲作りや音楽への取り組み方が変わったことはあります?
坂本以前、猫の絵本を翻訳したときに、「トラネコ」「シロネコ」っていう曲を作ったことがあって。それはずっと大事な曲として歌い続けています。そうやって私が音楽でがんばることで、犬猫たちの状況を身近に感じてもらえたら嬉しいし、実際インスタグラムでサバ美の写真を上げるだけで、こういう活動の存在を知ってくれる人もいます。あとは何より動物に関わることで、私自身が明るくなった。基本的に暗くて落ち込みやすい性格だったのですが、彼らといるとそうそうオチてもいられない。生命力をもらっていますね(笑)。
(文:若松正子)

『いぬねこなかまフェス2014』に参加しよう!

[開催日時] 9月16日(火)開演:18時30分
[会場] 東京・渋谷公会堂
[チケット代] 全席指定 ¥3,800(税込)
[お問合わせ] DISK GARAGE:050-5533-0888(平日12:00〜19:00)

【ライブ】akiko/坂本美雨/清水ミチコ/スティーヴ エトウ/椿鬼奴/富樫春生/友森昭一/畠山美由紀/和田誠(ライブドローイング)
【朗読】坂本美雨/恒松あゆみ
【トーク】浅田美代子/友森玲子/町田康/渡辺眞子/糸井重里
【セミナー】西山ゆう子(アメリカでの動物福祉)/水越美奈(動物行動学)

【公演詳細】 http://www.1101.com/mignonplan/fes.html

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