今までにないジャンルの曲に仕上げた
UVERworld
――両A面の今回はどちらも今までとは違った新たなアプローチに取り組んだ曲ですね。
【TAKUYA∞】 「BABY BORN&GO」は今までのUVERworldの音楽を断ち切ってでも、斬新で新しい音の扉を開きたいと思っていて。その結果、サックスとボンゴだけで持っていくパートがあったり、打ち込みだけで成立させる部分があったりと、今までにないジャンルの曲に仕上げたんですよ。
【彰】 アレンジもサックスをメインにすることを前提に、その合間をぬってちょいちょいギターを入れるっていう、初めてのやり方をしました。サックスを引き立たせながら、タイミング良くギターのメロディーを主張するっていう駆引きもあって、慣れないので難しかったけど新鮮でしたね。
――歌詞は言葉数が多く緻密に組み立てられていますが、その中で<ホントノ大切ハ何?><探し当てろよ>っていうフレーズが印象的でした。
【TAKUYA∞】 実は以前遊びに行った「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」っていう、真っ暗な中で様々なシーンを体験するというアトラクションが、歌詞のヒントになっていて。真っ暗な空間でどれだけ自分が視覚に頼っているかっていうことを知ることができたり、必要のないものに捉われている自分とか、見えないなかで知る本質みたいなものを感じることができて、それが歌詞に反映されているんですよ。それで、そこから実生活の中でも思い切って何か失くしてみようと思って、この時期に携帯を解約して10日間ぐらい電話ナシで過ごしたんです。
――え、周りが困りませんでした?
【TAKUYA∞】 信人なんか解約したことすら知らなかったので、メンバーは大丈夫でしたが、スタッフは大変だったと思う(笑)。でも想像した以上に心が軽くなって、今回の歌詞作りにすごくいい影響がありましたね。
いつか自分達も世間も納得する“NO.1”にたどり着けたら
――変わって「KINJITO」ですが、この曲はどこに連れて行かれるのかわからない予測不能の疾走感があって。その振り回され感”がすごく快感でした。
【TAKUYA∞】 今までも“NO.1”になるとかそういう曲は何曲か書いているけど、この曲も単純だけどもっともっと上に行きたいって気持ちが素直に出せたと思います。周りから見たら自分達はうまくいってように見えるらしいけど、僕らはまだまだ上をネラいたいって気持ちが常にあって。UVERworldを嫌いな人達も“あいつらは嫌いだけど、まぁ一番だな”っていわれるところまで行かないと、自分達も納得ができない。なのでそこに行き着くまではこういう曲を歌い続けてしまうのかなと。ライブにしてもまだまだ全然いきたいところには辿り着けていないので、もっとトレーニングや練習量を増やしていこうってつい3日前にもみんなで話したばっかりなんですよ。
――まるでアスリートのよう。来年もさらにペースを上げて走りそうですね。
【彰】 そうですね。今年は東日本大震災の影響もあってUVERworldへの気持ちが変わりました。もっと本気になろうとかバンドを愛そうとか、今まで以上に思うようになったので来年もさらにその気持ちで進んでいきたいです。
【TAKUYA∞】 2013年には、またドーム公演をやりたいっていう大きな目標があるので、来年はそこに向かうための年にしたい。それで、いつか自分達も世間も納得する“NO.1”にたどり着ければなと。10年ぐらいかけてそこまで行けた暁には“もうNO.1じゃなくていい”って曲を書きます(笑)。