ORICON STYLE

2010年09月01日
 デビューアルバム『Tapestry』から半年。WEAVERが早くもニューアルバムをリリース。フジテレビ系ドラマ『素直になれなくて』(主演:瑛太、上野樹里)の主題歌「Hard to say I love you〜言い出せなくて〜」、au「LISMO!」のCMソング「僕らの永遠〜何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから〜」を含む全7曲。シンプルでいて情熱的なメッセージに溢れています。

ワールドカップテーマソングは「とにかくテンションを下げないように!」

── 最近のSuperflyは、スポーツづいていますね。
【越智志帆】 はははっ。そうなんですよね〜。
── 志帆さん自身は、あまりスポーツに縁がないような……
【志帆】 私、こう見えてもかつてはバレー部のキャプテンをやっておりました。アタッカーだったんですけど、全然打てないアタッカーで、残念な感じでしたけどね(笑)。
── ってことは、スポ根は持っていると。
【志帆】 そうですね。特に団体競技が好きで、みんなでボールを繋いでいくとか、みんなで何かを成し遂げていく光景を見ていると、泣けてきちゃいますね。だからワールドカップは本当に泣きながら観ていましたよ。こんなに真剣に観た大会は初めてで、こんなに感動的なんだ…と思ったし、もう今から4年後が楽しみです。 ── では「タマシイレボリューション」のお話からになりますが、最初にNHKサッカーテーマソングの依頼が来たときには、どんな想いを込めようと思ったんですか?
【志帆】 最初に思ったのは、試合がどういう状況になっていても、とにかくテンションを下げない曲を作ろうということだったんですよ(笑)。常に高揚できるような曲という意識だけで作りました。
── それ、一番大事なことかもしれないですよね。
【志帆】 Superflyを知らない純粋なサッカーファンの方はもちろん、選手のみなさんもどこかで耳にするかもしれないし、そういうときに気持ちよく観てもらえる曲にしたいなと思っていたので、久々に苦労しましたね。曲は自分を奮い立たせながら、ほとんど無意識で作りました。
── そこにどんな言葉を乗せようと?
【志帆】 歌詞は逆にすごく考えましたね。普段こうやってお喋りをしているときには眠っている“モンスター”が、ライブとか人前に出ると暴れだす瞬間があるんですよ。それが暴れだすと、すごくいいライブができたり、いい結果が出たりするんですよね。そういう血が騒ぐ瞬間って、みんな何かしらあるじゃないですか。“絶対に勝ってやる”とか。
── ありますね。誰でも心の中にはモンスターが棲んでいると。
【志帆】 そうそう(笑)。それを奮い立たせるような歌詞にしたいと思ったんです。

ミュージシャンに向いているのか、よくわからなくなる

── 「タマシイレボリューション」というタイトル、すごくインパクトがありますよね。
【志帆】 まず“レボリューション”という言葉を、どうしても入れたかったんです。この曲を作るにあたって、2002年の日韓ワールドカップのドキュメンタリー映像を見せてもらったんです。そのなかで聞いた、「日本のサッカーの歴史を変えるぞ」という言葉がすごく心に残っていたんです。タマシイという言葉も、もともと歌詞に入れようと思っていたので、じゃあ合体させようかということで、サビの最後のフレーズになったんですよ。
── そして、シングル表題曲の「Wildflower」は、ドラマ『GOLD』の主題歌ですが、このドラマもまた、スポーツがらみというか、オリンピックのゴールドメダリストを育てる母親の物語です。
【志帆】 はい。最初に、すごくストイックな内容で、いまどき珍しいドラマになりそうだと聞いていたので、多保(孝一)くんと「気高い気持ちを持って作ろうよ」という話をして、上がってきたのがこの曲だったんです。
── 切なく強く、という印象の曲ですね。
【志帆】 そうですね。まだまだいろんなものを探しているような、そんな心境をメロディーから感じたんです。そしてサビで、上に上に向かっていこうと、踏ん張っているような景色が浮かんだんですよ。メロディーから荒れた大地が見えたり、灼熱の太陽が見えたりしたので、これは「Wildflower」だなって。
── そうだったんですね。歌詞を読んで、登場人物でいうと子供たちの目線なのかな?と思ったんですよ。幼い頃は親に導かれるまままっすぐに歩いてきて、そのうちにそれが運命なのか使命なのか悩んだりする…っていう。
【志帆】 生きていると、分からないことばかりなんですよね。私もミュージシャンですけれど、向いているのかいないのか、よく分からなくなるし。むしろ向いてないなって思うことがすごく多くて。それでも歩かなきゃいけないし、そこには悩みだらけで。だけど、そこで踏ん張れるかどうかなんだろうなと思ったので、(この歌詞を)書いたんです。でも、そもそもこれを書くキッカケとなった父の話がありまして。ウチの実家は農家で、稲を育てているんですけど、お正月に帰ったときに父が、稲の育て方を話し始めたんですよ。

父親から聞いた“稲の話”をヒントに名曲が完成!

── …意外な方向から話が来ましたね。
【志帆】 はははっ(笑)。父が言うには、稲を育てる過程で、いくつもの試練を与えるそうなんですよ。試練というのは、ときには水をいっぱい与えて、ときには水を与えず、ひび割れてくるくらい土をカラカラにしたりして。なぜそんなことをするかというと、稲の生命力はすごいらしく、水がないと思ったら諦めるのではなくて、水があるところまで根がどこまでも探しにいくんだって言うんです。
── すごいですね……。
【志帆】 そうやって根をどんどん張って生きていくんだって。そしてまた水をやって、カラカラにして。その繰り返しで丈夫な稲を育てていくらしいんです。その“やさしさと厳しさを交互に与えて生きていくんだよ”って話が、人と同じだなと思って感動したんです。水がないなら自分で探しにいくという生命力の強さを、そのときの自分と照らし合わせてしまって。実はちょっと落ち込んでた時期だったんで、“このままじゃダメだな”って、純粋に奮い立たされました。その話を、いつか形に残せたらいいなと思っていたんですけれど、この曲を聴いたときにその話を思い出したんです。
── そんな素敵な話があったんですね。
【志帆】 稲の話なんです(笑)。
── 「Wildflower」が『GOLD』の主題歌で、ドラマの挿入歌「Fooled Around and Fell In Love」が、今までの洋楽カバー曲を集めたDisc2に入っていますよね。この曲を挿入歌に選んだ理由は何だったんですか?
【志帆】 カバーを挿入歌でやってもらいたいというお話をいただいたので、何曲か候補を挙げたんですね。この曲は昔から歌いたかったので、候補曲の中にちょこっと入れといたんですよ。選ばれる確立は低いだろうなと思っていたら選ばれて、やった!と思いました(笑)。
── そうだったんだ(笑)。歌の内容もドラマとは全然違うから、何でだろうな〜と思ってたんですよ。
【志帆】 全然違いますね(笑)!この曲が入っているDisc2には、今までのシングルに収録してきた洋楽カバー曲が全部入ってるんですよ。全部大好きな曲で、歌ったあとに何度ため息が出たことか…。いい曲に触れられるって、本当にシアワセですね。歌える喜びを感じています。

(文:三沢千晶)

Wildflower & Cover Songs;Complete Best‘TRACK 3’
【初回限定盤】CD2枚組+8cm Single

Superfly
発売日:2010/09/01[シングル] 価格:¥2,900(税込)
ワーナーミュージック・ジャパン  品番:WPCL-10855/7

【通常盤】CD2枚組
Superfly
発売日:2010/09/01[シングル] 価格:¥2,800(税込)
ワーナーミュージック・ジャパン  品番:WPCL-10858/9

CDを購入する(Amazon) 着うた配信

【収録曲】
▼Disc.1
01.Wildflower
02.タマシイレボリューション
03.Free Planet
04.Roll Over The Rainbow

▼Disc-2
01.Fooled Around and Fell In Love-Elvin Bishop
02.(You Make Me Feel Like)A Natural Woman-Aretha Franklin
03.Hot‘N’Nasty-Humble Pie
04.(Please Not)One More Time-Roger McGuinn
05.Rhiannon-Fleetwood Mac
06.Honky Tonk Women-The Rolling Stones
07.Bad, Bad Leroy Brown-JIM CROCE
08.Heart Of Gold-Neil Young
09.Desperado-The Eagles
10.My Brother Jake-Free
11.Rock And Roll Hoochie Koo-Rick Derringer
12.Late For The Sky-Jackson Browne
13.Piece Of My Heart-Janis Joplin
14.Bitch-The Rolling Stones
15.Water is Wide-Karla Bonoff

▼Disc-3 ※初回限定盤のみ
01.Fooled Around and Fell In Love 〜acoustic ver. 〜 -Elvin Bishop

2004年、地元愛媛の大学サークルにて越智志帆(Vo)、多保孝一(G)が中心となりバンド“Superfly”を結成。
2007年4月4日、シングル「ハロー・ハロー」でメジャーデビュー。
2007年8月1日、シングル「マニフェスト」をリリース。
2007年11月、多保孝一(G)がコンポーザーとしての活動に力を入れるべく、メンバーという表舞台から退く事を発表。Superflyは、越智志帆(Vo)のソロユニットとなる。
2007年11月28日、Superfly×JETとして、シングル「i spy i spy」をリリース。
2008年2月27日、シングル「愛をこめて花束を」をリリース。
2008年4月23日、シングル「Hi-Five」をリリース。
2008年5月14日、アルバム『Superfly』をリリース。1位を獲得。
2008年9月10日、シングル「How Do I Survive?」をリリース。
2009年5月13日、シングル「My Best Of My Life」をリリース。
2009年7月29日、シングル「恋する瞳は美しい/やさしい気持ちで」をリリース。
2009年9月2日、アルバム『Box Emotions』をリリース。
2009年11月18日、シングル「Dancing On The Fire」をリリース。
2010年9月1日、シングル「Wildflower & Cover Songs;Complete Best‘TRACK 3’」をリリース。

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