ORICON STYLE

Check 2010年11月02日
いきものがかり SPECIAL INTERVIEW
普遍性や幅広い世界観をたっぷり堪能できる超保存盤!
アルバムタイトルは、冗談半分、本気半分…

――『いきものばかり』はストレートで可愛いタイトルですね。
【吉岡】 ダジャレっぽいですよね(笑)。でもこれは1stアルバムのときから出てきていて、かなり前からあったタイトルなんです。
【水野】 そのときは、ちょっとふざけ過ぎだろうって泣く泣くボツにしました。「いつかベストが出せるようになったら付けましょう」って冗談半分、本気半分に言っていたっていう。

――そのベストの選曲ですがシングルで入っていないものがあったり、かと思うと意外な曲がセレクトされていたり。かなりレアな内容だなと思いました。
【水野】 僕らは3人で曲を書いているんだけど、いわゆるシングルコレクションだと一面的なものになってしまうかなと。“こういう曲もあるんだよ”って、いきものがかりを初めて聴く人にも端的にわかるような形になればと思ってセレクトした内容になっています。

――なかでもこれは絶対入れたかったという曲は?
【吉岡】 私は「月とあたしと冷蔵庫」。デビューする頃に自分でも書いてみればって言われて、2、3行だけポエムみたいなものを書きまして。それを山下に見せたらその場でギターを弾き出して、次に会ったときはもう全部曲ができていたっていう思い出深い曲なんです。
【山下】 これは吉岡が書いた冒頭の<真夜中に一人きりで冷蔵庫を開けて〜>っていう、2行を見た瞬間、何となくメロディーが浮かんで。すぐにできた曲だったので僕もすごく覚えていますね。
【水野】 僕は「流星ミラクル」のカップリングで山下が書いた「雪やまぬ夜二人」を個人的に推しました。いきものがかりって意外と冬の曲が少なくて、インディーズ時代はこの曲を冬の歌として演奏していたんだけど、スポットライトが当たるこの機会にもう1回、みなさんに聴いてもらいたいと思いました。

結成当初の路上ライブからやってきたことの再確認にもなった

――そういった初期の作品やマイナーな存在の曲と、ヒット曲の「YELL」や「ありがとう」などメジャーなシングル曲が違和感なく並んでいるところがこのベストの魅力で。いきものがかりの振り幅の広さや時代性を超えたブレない新鮮さを感じますね。
【水野】 そう言って頂くと嬉しいです。自分達もどれが新曲でどれが古い曲なのか感じさせないのは一番いいことだと思っていて。例えば最近作った新曲の「風と未来」と、インディーズ時代に作った「ノスタルジア」や「花は桜 君は美し」が共存できているのを見て、僕らが結成当初の路上ライブからやってきたことの再確認にもなったんですよ。

――路上からやってきたものとは?
【山下】 世代、性別問わず伝わるような音楽を作ること。そうしないと路上は人が集まってくれない場所なので。
【吉岡】 当時はそういう曲で、子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、足を止めてくれるのが単純に嬉しくて。いろんな人が振り返ってくれるようなグループになれるんじゃないかって希望を持たせてくれたのが路上であり、その考え方が今も続いているんですよね。

――そんな路上から時を経て、いよいよ11月には初のアリーナツアーもスタートしますが。
【水野】 今まではシンプルに音楽を伝えるってライブをしてきたけど、アリーナでは演出面でも音楽面でも挑戦になるようなことをやってみようかなと。毎回来てくれる人達にも新鮮な驚きを持ってもらえるようなツアーにしたいと思っています。

(文:若松正子)
PROFILE

吉岡聖恵(Vo)、水野良樹(G&Vo)、山下穂尊(G&Har)によるスリーピースバンド。
1999年2月、高校の同級生だった水野と山下によって結成。
水野・山下が小学1年生の時、一緒に“生き物係”をしていたことからバンド名が決まる。
同年12月、同級生の妹である吉岡が加入。地元である海老名・厚木を中心にライブ活動を行う。
2006年3月15日、シングル「SAKURA」でメジャーデビュー。『DENPO115』CMソングに起用され大きな反響を呼ぶ。
2007年3月7日、アルバム『桜咲く街物語』をリリース。
2008年2月13日、アルバム『ライフアルバム』をリリース。
2008年12月24日、アルバム『My song Your song』をリリース。
2009年12月23日、アルバム『ハジマリノウタ』をリリース。
2010年11月3日、ベストアルバム『いきものばかり〜メンバーズBESTセレクション〜』をリリース。

ARTIST PAGEARTIST COMMUNITYOFFICIAL SITE
いきものがかりの特集&インタビュー 一覧はこちら