ORICON STYLE

2009年07月15日
清水翔太
special interview
新たな部分と芯の部分が共存した最新シングル!
PV「美しき日々よ」
 清水翔太、20才のニューシングル「美しき日々よ/さよならはいつも側に」には、彼の芯にあるものと未来が共存している。カップリングではRPG『クロノ・トリガー』の曲をサンプリング。彼のルーツも見えてくる。
今の自分がこの歌を歌うことによって、やっと完成する

――今回の曲を作るにあたって、20才という意識はありましたか?
【清水】
 20才になって変わらないといけない部分だとか、音楽的にも変化してきている部分もあって。それは年齢というよりもタイミングというだけの話なのかもしれないんですけどね。でも、その変化はこれからもどんどん見せていこうと思っているんです。だからこそ、20才になって、単独で一番最初の作品っていうのは、自分の新たな部分と、これまで通りの清水翔太の芯っていうものを、同じ分量で共存させれるような1枚にしたいなと意識しましたね。

――それって、自分とちゃんと向かい合っていないと難しいことですよね。
【清水】
 う〜ん。というか、あまり急ぐ必要はないということなんですよ。“これができるようになったから見てください”っていうワケじゃなく、“ゆっくりでいいんじゃないかな?”って。この「美しき日々よ」も、昨年の段階で作っていた曲なんです。今20才になったことによって、この歌に対するイメージも変わってきて。この歌詞を書いたときの気持ちと、今この歌詞を読んだときの気持ちが全然変わってきていて。違った角度から響いてきているんですよ。だからこそ、今の自分がこの歌を歌うことによって、やっと完成するなと思ったんです。

――この歌は、自分が歩いてきた道への讃歌であるように聴こえました。
【清水】
 直訳すると、振り返ることによってつらく苦しい日々が、今の自分を作るための大切な日々であり、過去を見つめることによって今を見つめることができる・・・っていうふうな内容なんですけど、最終的にこの歌は、すごく未来を向いているんです。書いた当時はきっと、過去を振り返りながら書いたというよりも、今どうしても許せないことや今すごくつらいことがあって。でも今まで全部許せてきたし、その気持ちをどうにか消化したくて書いたと思うんですよね。

――なるほど。そうやって重ねた日々が、自分にとっての美しい日々であると。
【清水】
 そうですね。一番最後に“振り返った時に”という歌詞を書いたとき、僕の中では、本当に人生の一番最後という気持ちだったんです。だからこの先の人生ずっと、この歌詞に書いてあることを繰り返していって、何才になっても間違いを犯すことがあると思うし、それをいつか許せるようになる。それが自分の成長となる。それを、本当に人生の最後に振り返って、全部を笑えて、今の自分に辿り着けて幸せだなと言えたら素晴らしいなと思うんです。だから、本当にすごく未来に向かって歌って、今の痛みを消化しようとしてるんだと思います。

この先もずっとリアルな自分で歌える歌

――人生のスタンダードですね。
【清水】
 だからこの先ずっと歌っていっても、そのときのリアルな自分で歌える歌。それを繰り返して繰り返して。だけど、繰り返してるはずなのに、前進できている。それがこの曲の大きなテーマなんです。

――人生って、螺旋なのかな?
【清水】
 そうですね。でも、その途中にいると同じ繰り返しすぎて、自分が上に登れたかどうか、わからないんですよね。でも確実にゴールには近づくってことに気づけさえすれば、これまで苦労してきた道のりもすべて消化できて、次の一歩を踏み出すための原動力になるかなと。

――翔太くん自身は、いつそれに気づけたんですか?
【清水】
 自分で何かを作るようになってからですかね?自分にとって、それは音楽なんですけど。"これをやりなさい"とか人に勧められて何となくやってたときには前進することをあまり意識してなかったんですけど、自分でいいモノを探し求めて歩いたり、自分の足で歩いて、自分の手でやり始めてからは、確実に何かを見つけたり、ひとつずつ出来るようになったりして、前に進む一歩を感じられたので、それがまたか“よし、じゃあもっといいモノを”という次の一歩のエネルギーになっていったんです。

――そして「さよならはいつも側に」は、亀田誠治さんとの共作なんですね。
【清水】
 ハイ。僕はいつも自分で曲を書いて歌詞を書いて、トラックも作ってコーラスも入れて…という、ゼロから1を作って、アレンジャーさんにお願いするという作業が多いんです。今回は、また違った角度からの1に対して僕自身が手を加えてできる形を見てみたかったんですよね。それと、ギターサウンドのロックっぽいアプローチで作ってみたいという気持ちもあったんです。僕はいつもキーボードから作っているのでね。なので、今回はトラックを先行でもらって、そこに僕がメロディーと歌詞をつけるというやり方でやってみようと思ったんです。それでロックアプローチが上手いアーティストさんと考えたときに、亀田誠治さんの名前が挙がりました。僕も亀田さんがすごく好きだったし、東京事変もすごく好きだし、ぜひやりたいというところから始まったんですよ。

――亀田さんにとっても翔太くんのような人材は興味深かったでしょうね。
【清水】
 亀田さんはものすごく研究熱心な方で、音楽に対して誠実な方で。初めてお会いしたときも、すでに清水翔太の楽曲をバッチリ聴いてくださっているという状況だったんですね。それは仕事だから聴いておきましたという感じじゃなくて、本当に興味から聴いてくださっていたんですよ。だから最初から亀田さんは、僕が何をしたくて、どういうモノを目指しているのか?ってことを理解してくださっていて、すごい近道でいい曲に辿り着きました。実際にトラックをいただいてみると、自分がやりたかったこと、考えていたことにピッタリとフィットしたので、もらってすぐに歌詞もメロディーも降りてきました。

――亀田さんは、翔太くんとはキャラ的にまったく違うイメージですけどね。すごく元気な方というか。
【清水】
 お茶目というか(笑)。すごい大御所で怖い人というイメージを持っていたので、最初はちょっと怖いな〜と思ってたんですよ。でも、初めてお会いしに行って扉を開けた瞬間に、“会いたかった〜!”みたいな感じで、すごくビックリしました。

――幸せ感と切なさが混ざり合ったようなトラックですよね。
【清水】
 本当に今回はそれが狙いで、幸せと切なさの中間点をつくような1曲にしたいなと思いました。

新しいことへの挑戦とこれまでの芯の部分が共存した1枚

――清水翔太流のラブソング?
【清水】
 今まであまりなかった感じの、ちょっと変わったラブソングですね。現在進行形でつき合っている恋人たちの歌なのに、さよならを歌っているという・・・。でも、恋してるときって、盲目になっちゃって相手を大切にできなかったり、時間を大切にできなかったりするんですよね。特に若いときって、心がどう変化していくかって自分でもわからなくて。恋愛に限らず、僕って常に最悪の事態を想定するタイプなんですよ。ダメだったときの場合…みたいな(笑)。なので、そのまんまの感覚で、別れというモノを常に心の片隅に置いておけば、もっともっと今の時間を大切にできるのかな?と思って。

――永遠はなくて、いつかはなくなってしまうのなら、今の時間を大切にしたいですよね。
【清水】
 そうなんです。勢いでいくのではなく、冷静な自分もいれば、もっといい恋愛ができるんじゃないかな?っていう。

――翔太くんに恋人ができたら、すごく大事にするんだろうなぁ。
【清水】
 ははは!どうなんだろう?がんばります(笑)。そうでありたいっていう願望でもありますね。

――そして3曲目には、翔太くんが大好きなRPG『クロノ・トリガー』の中の曲をサンプリングした「風のように」。
【清水】
 リアルタイムじゃないんですけど、何年後かに友達に借りて初めて知ったゲームなんですよ。やってみたら、そのストーリー、キャラクター、ゲームのシステム、何から何まですごい衝撃を受けたんです。中でも一番衝撃を受けたのが音楽で。とにかく曲がよくて。オープニングからエンディングまですべての音楽がいいんですよ。それからどんなに月日が経っても、そのゲームのことも音楽のことも忘れなくて。本当に大好きな心の一作なんです。その中でも特に印象に残っていたのがこの曲なんですね。自分で曲を作るようになってからずっと、この曲をサンプリングして作りたいと夢見ていたんですよ。

――今、翔太くんの情熱がすごく伝わってきましたよ。
【清水】
 思わず熱くなっちゃいました(笑)。ゲームは未来を救うために冒険する物語なんですけど、たとえば遠距離恋愛であったり、いろんな状況に置き換えられると思うんです。ゲームを知らない人でも好きになってくれると思います。

――翔太くんのルーツと未来が見えるシングルですね。
【清水】
 ハイ。新しいことへのチャレンジと、これまでの清水翔太の芯の部分が共存した1枚になったと思います。

(文:三沢千晶)

RELEASE
美しき日々よ/さよならはいつも側に
清水翔太
2009/07/15[シングル]
ソニー・ミュージックレコーズ

【初回生産限定盤DVD付】
価格:\1,575(税込)
品番:SRCL-6993/4
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【通常盤】
価格:\1,223(税込)
品番:SRCL-6995
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profile
地元・大阪のスクールでゴスペルを学び、ソウルミュージックに魅せられたことをきっかけに作詞・作曲・アレンジを行うようになる。 2007年7月18日、デビューに先駆け、童子-Tのシングル「ONE LOVE feat.清水翔太」に参加し、新人らしからぬ堂々たる歌唱にファンの間で話題になる。
2007年9月26日、セリーヌ・ディオンのトリビュートアルバム『セリーヌ・ディオン トリビュート』では、国内の実力派アーティストたちと肩を並べ、「I'M YOUR ANGEL」を加藤ミリヤ&清水翔太名義で参加。セリーヌ・ディオン&R.ケリーによるオリジナルを独自の解釈で歌い上げ、日本人離れした、ソウルフルかつ圧倒的な歌唱力を印象付けた。
2008年2月20日、シングル「HOME」で待望のメジャーデビュー。新人ながら異例の初登場5位を獲得し、各方面より話題を集める。
2008年11月26日、アルバム『Umbrella』をリリース。
2009年5月13日、加藤ミリヤ×清水翔太名義でシングル「Love Forever」をリリース。
2009年7月15日、シングル「美しき日々よ/さよならはいつも側に」をリリース。
■加藤ミリヤ×清水翔太 シングル「Love Forever」
 『同年代のふたりが共通して言える“LOVE”とは?!』(2009/05/07)

■清水翔太 アルバム『Umbrella』インタビュー
 『10代の今だからこそ歌える温かい気持ちが詰まった待望の1stアルバム』(2008/11/26)

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