ORICON STYLE

2009年04月22日
 タレントとして幅広く活躍中のつるの剛士が、カバーアルバム『つるのうた』をリリースし、シンガーとしてソロデビューする。そこには、羞恥心としての音楽活動とは異なる、歌うことへの真摯な思いが込められている。デビュー作の制作エピソードと、その先の“勝手な夢”をつるのが語る。

新たに見つけることができた場所

つるの剛士

──まず、シンガーとしてソロデビューすることになった感想を聞かせてください。
【つるの】  いや〜、まさか僕がひとりで歌うっていうのは、僕自身が全く夢にも思っていなかったですね(笑)。昨年、羞恥心の活動のなかでもソロっていうのは考えていなかったんですけど、歌番組に出演させてもらい、いろんな曲を歌わせてもらったなかで、直接、視聴者から「感動した」とか「つるのさん、ソロやってください」っていう声をたくさんいただいて。今までもドラマや舞台で歌うことはあったんですけど、テレビの歌番組だと1分半から2分くらいしかないじゃないですか。その短い時間のなかで、視聴者の心のなかにさっと入れるのはすごいなって、改めて感じて。だから、もし真剣にできるのであれば、僕の表現方法のひとつとして、歌をやってみたいなって思ったんです。“うたうま”(CX系『オールスター芸能人歌がうまい王座決定戦』)で感動したって言ってくれた視聴者のおかげで、新たに見つけることができた場所だなって思っているんですけど、まさかソロのカバーアルバムを出せるとは思わなかったので、僕自身がいちばんビックリしてるし、僕の両親も驚いています(笑)。

――ご両親もビックリしている!?
【つるの】 そうですね。中学生の頃からバンドをやっていたんですけど、ずっとシャウトしているようなロックバンドだったし、親の前で歌うこともなかったので、「まさか、お前が歌をうたうなんて思っていなかった」って言っていました。

──(笑)カバーアルバムですが、選曲はどうやって?
【つるの】 ここ10年くらいJ-POPをほとんど聴いていなかったので、曲を決めるのがすごく大変だったんですよ。だから、“うたうま”に出演させてもらったときに候補曲としてあげてもらった曲が中心になっていますね。若い子は知らない曲もたくさんあると思いますし、大人の方には懐かしい曲だったりもすると思うんですけど、いろんな角度からこのアルバムを聴いてもらって、オリジナルを聴いてみたいなって思っていただけたら、僕のなかでは大成功です。


僕の声で僕のオリジナリティを出しながら

つるの剛士

──ほとんど原曲を聴いたことがなかったそうですが、個人的に思い入れのある曲はありますか?
【つるの】 唯一、KANさんの「永遠」だけは、アルバムの選曲のときに入っていなかった曲なんですよ。高校生のころはメタル畑だったんですけど、KANさんだけはすごく好きで、アルバムを持っていたんですね。失恋選手だったときに聴いていたんですけど(笑)、将来、こんな結婚生活ができたらいいなっていう憧れの曲だったんです。で、今や3人の子持ちになって、「あと1曲何かないかな?」って考えていたときに、この曲をパッと思い出して、家のCD箱をあさったら出てきて。「あ、これを歌いたい」と思って、最後にちょっと入れさせてもらったんです。

──「永遠」は、とくにつるのさんらしい独特の歌い回しを感じますが、カバー曲を歌ううえで気をつけたことはありますか?
【つるの】 とにかく、作った方の歌に傷をつけないことっていうのを念頭に置いて、体調にも注意してレコーディングしました。そんななかでも、僕の声で、僕のオリジナリティを出しながら歌わせてもらったので、緊張感と恐縮する気持ちのなかで歌った感じですね。

──「WINDING ROAD」では、中村あゆみさんとSkoop On SomebodyのTAKEさんとコラボレーションされていますが、レコーディングはいかがでした?
【つるの】 歌が上手なのはもちろん、ふたりともすごくパワフルで個性的でした。それまでひとりでのレコーディングがほとんどだったので、とても楽しかったですし、勉強になる部分もたくさんありましたね。

──羞恥心の「弱虫サンタ」のカップリング曲だった「何もかもが君だった」もセルフカバーしてますね。
【つるの】 羞恥心のシングルをリリースしたあとに、紳助さんからこの詞のエピソードを聞いたんですよ。だから、今回、改めて歌い直して。とても難しい曲なんですけど、前回よりもオトナっぽい仕上がりになったと思います。

僕の声で僕のオリジナリティを出しながら

──そして、最後には、アニメ『聖闘士星矢』の主題歌「ペガサス幻想」が収録されてますが、バラードの名曲のなかに1曲だけロックバンドによるアニソンを入れたのは?
【つるの】 カラオケに行ったときに、一番最初に歌う曲なんですね。喉を開くために歌うんですけど、かなり歌い慣れているので、レコーディングは一発で終わって。ドラムで真矢さん(LUNA SEA)が参加してくれているんですけど、小宇宙(コスモ)をマックスにして、一発で勢いでドーン!みたいな(笑)。聴いてくれる人に対しては、アルバムを通してバラードが続くので、ちょっとしっとりしちゃうじゃないですか。だから、最後に僕の原点でもあるロックっぽい部分を出しておいて、2作目になだれ込んでいけたらいいなって。

──2作目ももう考えているんですか?
【つるの】 今回の『つるのうた』は長女の名前でもあるので、長男(詠斗)と次女(おと)の名前のアルバムも出せるようにがんばりたいなって思ってて。できれば2枚目がロックをカバーした「つるのおと」にして、3枚目を“8”を横にした「つるの∞(無限大)」にしたいなって。3枚目でオリジナルを歌ったり、たくさんのアーティストさんに曲を書いてもらったりしたいっていう勝手な夢を持っていますね。

(文:永堀アツオ)
(撮影:片山よしお)

PV撮影現場 PHOTO GALLERY RELEASE

つるのうた【DVD付き】
つるの剛士
発売日:2009/04/22[アルバム] 価格:\3,500(税込)
ポニーキャニオン 品番:PCCA-02896

つるのうた
つるの剛士
発売日:2009/04/22[アルバム] 価格:\2,940(税込)
ポニーキャニオン 品番:PCCA-02897

PROFILE

1975年5月福岡県生まれ。
1997年、テレビ番組『ウルトラマンダイナ』のアスカ隊員役で出演。
以降、ラジオやテレビ番組など幅広く活躍し、バンド活動も行う。
2008年、CX系クイズ番組『クイズ!ヘキサゴンII』から生まれたユニット羞恥心でCDデビュー。「羞恥心」(最高2位)、「泣かないで」(最高2位)、「弱虫サンタ」(最高1位)のシングル3作をリリースしている。
ソロとしてのデビューアルバム『つるのうた』を4月22日に発売する。

過去の特集

■独占密着取材!『つるのうた』PV収録現場ルポ(2009/04/01)
■『イラストで斬る!クイズ!ヘキサゴンII』(2008/07/05)
■羞恥心『惜しまれる“音楽活動終了”宣言!大ブレイクした羞恥心の軌跡をたどる!!』(2008/12/10) ■ヘキサゴンオールスターズ『大人気ユニットが続々誕生!魅力を徹底検証』(2008/10/22)

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