ORICON STYLE

2008年04月30日
デビューから8年、5枚のアルバムを経て、初のベスト盤をリリースしたBENNIE K。ORICON STYLEで行った『好きなシングルランキング』の結果と照らし合わせても、ランキング上位9曲が網羅されるなど、まさにファンにとって理想的なベスト盤になった。

音を楽しんでくれる人がいればそれでいい

――好きなところの1位はメロディーで2位が声という結果です。
【YUKI】 そうなんですね、ありがとうございます!(笑)。ただ、メロディーも声も曲によっていつもバラバラで。たとえば前回のアルバム『THE WORLD』で、「echo」という曲があったんですけど、これは北欧のヨーデルっぽい発声をやり、スペインをイメージした「Matador Love」では、お腹と喉にいつも以上に力を入れた堅い感じだったり。だから、曲によって意識的に変化させていますね。

Rank1 BENNIE Kの好きなところ
1メロディー 2声 3ラップ 4歌詞 5スタイル

――『BEST OF THE BESTEST』の1曲目「チャクラ」のメロディーは何をイメージして?
【YUKI】 あまり考えすぎず、ライブで何かがパーンと開けるような感じを意識しているんです。新しいBENNIE Kというか、突き抜けた感じを出したくて。
【CICO】 私はヨガが浮かんだんですよ。ヨガの基本はチャクラから気を身体に入れて身体のバランスを整えていくことだから。気の通りを良くして悪い気を吹き飛ばすぞ!みたいな感じで。
【YUKI】 レコーディングで集中力が途切れたり眠くなったとき、CICOがヨガのポーズを教えてくれて。やってみたらすごい集中力が増して目が覚めました(笑)。

――声の高音と低音のバランス、歌とラップのバランスとか「バランスがいい」という意見が多かった。
【CICO】 最近は、必ずしもラップでなくてもいいと思うようになっていて。メロディーっぽいラップを入れることでより伝わる場合もあるから。たとえば「モノクローム」ではラップというよりは歌に近いことをやっていたりします。
【YUKI】 私は歌がメインですけど、逆にラップの詞のハメかたが勉強になっていたりもしますね。メロディーの節目節目で韻を踏んだり、リズムを刻むように詞をハメたりとか。

――5位の「スタイル」には「ジャンルにとらわれていない」という意見。
【CICO】 元祖HIP HOPみたいなものがいいという人もいて、それもすごくいいんだけど、世の中すべてがそればかりじゃつまらない。そのアーティストの根底に一貫したものがあって、自分たちが楽しくて、聴いてくれる人も楽しいのであれば、ただそれでいいと思うんですよね。
【YUKI】 自分がしっくりくるポジションで、自分らしい音楽のとらえかたでやっていけばいいのかなって。もちろんルーツはブラックミュージックから影響を受けていますが、それ以外にも感動する音楽はたくさんありますからね。なのでひとつのジャンルに執着するつもりはないんですよね。

ライブを観るようなイメージで

――好きな曲のランキングについて、この結果はどうですか?
【CICO】 「Dreamland」「サンライズ」は納得ですね。でも「オアシスfeat. Diggy-MO’ (SOUL’d OUT)」はもっと上位かと思った。逆に「Melody」はもっと下位じゃない?って(笑)。
【YUKI】 「Sunshine」が入っているのはすごくマニアック(笑)。

――「Sunshine」以外はベスト盤に全部入っていますね。
【CICO】 まず新曲「チャクラ」と「モノクローム」は絶対に入れたくて。それで、みんなが聴いたことのある曲も入れつつ、BENNIE Kの足跡も辿れるような選曲にしたいと思って。曲順は1本のライブを観るような感じで、うまい流れに仕上がりましたね。

――思い入れのある曲やエピソードはありますか?
【YUKI】 「オアシス feat. Diggy-MO’ (SOUL’d OUT)」「サンライズ」「Dreamland」の流れは転機になりましたね。特に「サンライズ」は、もうこれ以上活動を続けられないかもしれないという状況のときで。これが最後かもしれないから、結果として売れようが売れまいが、悔いが残らないようにとことんやろうという気持ちが強かったですね。

――「なごり夏」など初期楽曲は今聴いてどう?
【CICO】 もし今、同じトラックでチャレンジしたら全然違う曲になると思う。そういう意味で、ちょっと恥ずかしい部分もあり、でも当時の全力を尽くしたものが形になっていると思います。
【YUKI】 昔の写真を見て、すごい髪型をしていたり顔が丸かったりして、「ウワッはずかしい!」て思うのと同じで(笑)。そのときの記録というか、その当時を思い出したりしますね。

――髪型といえばCICOさんはアフロ時代があった。
【CICO】 アフロは「MY WAY」のとき。それですごい髪が傷んで、「なごり夏」はストレートに戻した頃です。(笑)YUKIはずっと伸ばし続けているね。
【YUKI】 デビューした頃ショートだったのが、今は腰くらいまである。でも洗うのがチョー大変で。(笑)。

――改めてこのベスト盤、2人にとってどういう作品になりましたか?
【YUKI】 今回はシングル曲だけでなく、そのときどきのターニングポイントになった曲も集めて、BENNIE Kの歴史を年表のようにまとめたものです。ずっとファンでいてくれている人には、これまでの歩みを振り返るのにすごくいい作品。自分たちにとってもそういう作品になったと思う。新しくBENNIE Kを好きになってくれた人には、BENNIE Kってあらためてこういう人たちなんだとわかってもらえる作品になったんじゃないかって思いますね。
【CICO】 改めてベスト盤を聴くと、ほんとうにいろいろな表情を出しているなと思うし。どの曲も真面目に全力投球していると思う点では、これからはもうちょっと遊びを心がけてもいいのかなって(笑)。でもこのアルバムを聴いてBENNIE Kと遊びたいと思ってもらえたら、それが一番かな。これを聴いて、ライブ会場に遊びに来てもらって、そこでBENNIE Kが次にどこを目指しているのかを観てくれたら嬉しいですね。

(文:榑林史章)

【調査方法】
自社アンケート・パネル 【オリコン・モニターリサーチ】による全国の10代、20代の男女、計1,000人にインターネット調査したもの。

RELEASE

BEST OF THE BESTEST【初回盤】
BEST OF THE BESTEST【CD+DVD】
BENNIE K
発売日:2008/04/23 [アルバム] 価格:\3,800(税込)
フォーライフ ミュージックエンタテイメント
品番:FLCF-4238
CD購入(Amazon) 着うた配信
このCDについて語ろう!
BEST OF THE BESTEST【通常盤】
BEST OF THE BESTEST【CD】
BENNIE K
発売日:2008/04/23 [アルバム] 価格:\3,000(税込)
フォーライフ ミュージックエンタテイメント
品番:FLCF-4239
CD購入(Amazon)

PROFILE

シンガー・YUKIとラッパー・CICOのフィメールユニット。YUKIは中学校卒業とともに渡米し本格的なボイストレーニングを始める。CICOは高校卒業後に渡米。傾倒していたHIP HOPミュージックに没頭する毎日を送るなか、ラップの創作を開始する。そんな2人がL.Aで偶然出会い意気投合して“BENNIE K”を結成する。
2001年1月24日、シングル「Melody」でデビュー。
2004年5月8日、ミニアルバム『The BENNIE K Show』をリリース。
収録曲「オアシス」がFM各局でパワープレイを獲得し話題となる。
2004年9月22日、シングル「サンライズ」で10位を獲得、初チャートインにしていきなりのTOP20入りを果たす。
2004年11月4日、アルバム『Synchronicity』をリリース。5位を獲得。
2005年6月8日、シングル「Dreamland」をリリース。2位を獲得。
2005年9月21日、シングル「Sky」をリリース。9位を獲得。
2005年9月21日、アルバム『Japana-rhythm』をリリース。1位を獲得。
2006年8月2日、アルバム『ザ・ベニーケー・ショウ 〜on the floor編〜』をリリース。5位を獲得。
2006年11月8日、シングル「Joy Trip」をリリース。5位を獲得。
2007年3月7日、シングル「1001Nights」をリリース。
2007年5月23日、アルバム『THE WORLD』をリリース。3位を獲得。
2008年2月20日、シングル「モノクローム」をリリース。9位を獲得。
2008年4月23日、アルバム『BEST OF THE BESTEST』をリリース。