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いかに人間臭い黒田をみせられるか

  • 織田裕二
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 1月から放送された連続ドラマから本作の撮影終了までの約半年間、黒田康作を演じ続けた織田裕二。本作『アンダルシア 女神の報復』では、11年ぶりの日本勤務となったドラマ版から一転、舞台を再び海外に移し、パリ、アンドラ、バルセロナ……情熱の国スペインを黒田が駆け抜ける。
【織田】 『アマルフィ』のときにお会いしたイタリアの外交官の方が「本国に帰ると息が詰まる。白いシャツを着て、デスクワークで残業ばかりでつまらない」って話していましたが、テレビ版をやってみて、その気持ちがよくわかりました(笑)。自分で演じていても、テレビ版の黒田はどこか息苦しそうだなって。やっぱり外交官は、外国の方が活き活きしますね、水を得た魚というか。街から街へと移動するロケ撮影は、ハードスケジュールでしたがすごく楽しかったです。
 本来のフィールドに戻った開放感からか、本作では、ウィットに富んだ黒田の新たな魅力がファンの心をくすぐる。
【織田】 テレビ版を観た西谷(弘)監督からも「黒田はあんなに硬くないだろう」って言われたんです。不言実行型の男なので、一歩間違えると何を考えているのかわからなくなってしまう。これまでの主な相手役は一般女性や新米刑事だったので、黒田がパーフェクトに見え過ぎる面もありましたが、今回は、インターポールと金融ブローカー、その道のプロフェッショナルが相手ですから、ときには黒田が負けることがあってもいい。伊藤(英明)くんと(黒木)メイサ、3人の化学反応のなかで、いかに人間臭い黒田をみせられるのか?それが僕の課題でしたね。

男の子にかえってワクワクした

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 それぞれの背景が見える、黒田とインターポール捜査官・神足(伊藤英明)との格闘シーンをはじめ、銃撃戦やカーアクションなど、CGに頼らないアナログのド迫力アクションシーンも圧巻!
【織田】 カーアクションや銃撃戦はバルセロナで撮影したのですが、あれだけ派手に車をぶつけたり壊したりって、今の日本ではできませんから!キツい撮影でしたが、現場ではスタッフもキャストもみんな、男の子にかえってワクワクしていました(笑)。芝居で倒れている伊藤くんのもとに、本物の救急車が駆けつけたときは笑いましたけど、嘘臭くない、本当の恐怖、本物の迫力を目指す、このチームの向上心が映像にも出ているんじゃないかと思います。
 3月17日に放送されたドラマの最終回『この国の未来へ。』には、東日本大震災の被災者から共感の声も寄せられたとか。今、織田裕二が本作へ込める思いを訊いてみた。
【織田】 僕が観客だったら、今はスッキリできる映画を観たいと思うんです。人間ドラマにフォーカスされつつ、アクション、ラブ、全てがパワーアップした本作は、大人の苦みを味わえて、ほっとできる笑いもあり、カップの底にたまった砂糖のようなスイートな要素もあり、飲み干した後はスッキリできる。そんなエスプレッソみたいな映画だと思うので、観終わった方がちょっとスッキリした気分になって下さればうれしいですね。
 観どころ満載の本作だが、作中、何度か挿入される黒田のコーヒーにまつわるシーンはお見逃しなく!ひと味違うおいしさが味わえるはず!?
(文:石村加奈/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

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アンダルシア 女神の報復

アンダルシア 女神の報復 story
スペイン北部に隣接する公国・アンドラで、日本人投資家が殺害された。国際会議の準備でパリを訪れていた外交官・黒田康作は、事態を把握すべく調査を命じられ、ふたりの事件関係者と出会った。遺体の第一発見者、ビクトル銀行行員・新藤結花。事件の担当者、インターポール捜査官・神足誠。何者かに狙われて怯える結花……黒田に捜査情報を隠そうとする神足……。事件の裏に隠された“国際犯罪の闇”とは?

監督:西谷弘
出演:織田裕二 黒木メイサ 伊藤英明
2011年6月25日(土)全国東宝系ロードショー
(C)2011 フジテレビジョン/東宝/電通/ポニーキャニオン/日本映画衛星放送/アイ・エヌ・ピー/FNS27社

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