ORICON STYLE

2010年10月06日
玉山鉄二&北川景子 Special Interview
初共演のカップル役でお互いの魅力と意外な一面を発見!!
ピュアな女性に惹かれます(玉山)
玉山鉄二の写真
玉山鉄二と北川景子の写真

──脚本を読んだとき、ふたりが演じるキャラクターの赤城と美加代をどういう人物として捉え、どう作り込んでいったんでしょうか?
【玉山】 (演じる)赤城の目線で脚本を読んだんですが、正直、人物も世界観も想像することができなかったんです。オリジナル版を観て、僕の演じる役が(チンピラから)警察官に変わっているのを知って、どうしたらあの生臭い世界観をこのキャラクターで出せるのかを考えました。そして、今の現代の若者の悪い部分を誇張するというか──感情の弱さとか魂が冷めている感じとか、そういう部分を赤城っぽく演じられたらいいなと。
【北川】 私はオリジナルを観るか観ないか迷っていたんですが、台本から感じるものを大切にしようと思い、あえてオリジナルを観ずに撮影に挑みました。台本を読んで感じた美加代像は、若くて世間知らずゆえに後先考えずに突っ走ってしまう危うさと、自分の命さえも惜しくないと思ってしまうほどの一途な愛を内包する女性。そういう危うくてもろい部分を表現したいと思いました。

──互いの演じたキャラクターについては、どんな印象を持ちました?
【玉山】 美加代は決して頭がいいわけでもなく、取り柄があるわけでもないんだけれど、とてもピュアで子供の心のまま成長したような女性。すごく純情ですよね。もちろん僕自身もそういうピュアな女性に惹かれます(笑)。

──逆に美加代は赤城のどんなところに惚れたと思う?
【北川】 無機質っていうのかな。感情を表に出さない、何が起きてもつねにニュートラルだけれど、自分が興味を持ったこと、手に入れたいと思ったことに対しては一直線に突き進む。赤城のそういうところに惹かれたんじゃないのかな。
【玉山】 若い頃の恋愛って、誰かを好きになっている自分自身が好きっていう状況に陥りやすいですよね。美加代も恋愛している自分に酔っているタイプなんじゃない?
【北川】 そうかも!ホント自虐的な女の子なんですよ……。


今の自分にはできない恋愛だから……(北川)
北川景子の写真
玉山鉄二と北川景子の写真

──確かに、赤城に対して一度も「NO」といわない女性ですからね。そんな美加代にとっては魅力的な赤城。彼のような男性が実際に北川さんの目の前に現れたとしたら、惚れる確率は何%?
【北川】 映画では、赤城を玉山さんが演じているからつい惑わされちゃいますけど、人としては最悪……。だから“ない”ですね(笑)。
【玉山】 僕もひどい男だと思う(笑)。しかも、演じている自分ですら赤城がどういう男なのか分からなかったし……。

──ただ、理解し難いからこそ役者としては演じ甲斐があったのでは?
【玉山】 それはありますね。ある程度ミステリアスな部分を積み上げておけば、何をやっても許されるキャラクターだと思ったので、演じていて楽しくて仕方なかった。とくに気をつけたのは、自分の見せたいシーンで見せたい芝居をすること。これだけたくさんのキャストが出ているなかで、自分のキャラクターに振り向いてもらうためには、観客に「あれ、玉鉄(赤城)何やってるんだ?」と疑問を与え、その後にサプライズを与える。そうすることで感動が生まれると思っていましたので。

──なるほど。北川さんは美加代を演じるにあたって、ここだけはブレないようにしたことは?
【北川】 赤城くんが好きだということ、それだけですね。彼女にとっては赤城くんがすべてで、誰かが命を落としても、拳銃が見つからなくても、ライカ(カメラ)が壊れても、そんなことはどうでもいいんです。赤城くんを好きであることが彼女の原動力。確かに難しい役柄ではありましたけど、赤城くんしか眼中にない真っ直ぐな女性だということを一番に考えながら演じました。今の自分には美加代のような恋愛はできない、だからこそうらやましかったりもします。

(文:新谷里映/撮り下ろし写真:逢坂聡)
玉山鉄二 ◆スタイリスト 袴田能生(juice)◆ヘアメイク TAKE
北川景子 ◆スタイリスト 寄森久美子(CDC,Inc.)◆ヘアメイク 山口久勝(ROND.)

PROFILE

玉山鉄二
1980年4月7日生まれ。京都府出身。
1999年、フジテレビ系ドラマ『ナオミ』で俳優デビュー。2005年、『逆境ナイン』で映画初主演。これまでの主な映画作品に『NANA』(2005年)『チーム・バチスタの栄光』(2008年)『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2008年)『ハゲタカ』(2009年)『シーサイドモーテル』(2010年)『死刑台のエレベーター』(2010)などがある。2010年12月11日公開予定の『ノルウェイの森』にも出演している。

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北川景子
1986年8月22日生まれ。兵庫県出身。
高校時代よりモデルとして活躍し、2003年にテレビドラマで女優デビュー。2006年、『間宮兄弟』で映画初出演。同年、ハリウッド映画『ワイルドスピード×3 TOKYO DRIFT』に出演する。これまでの主な映画作品に『サウスバウンド』(2007年)『ハンサム★スーツ』(2008年)『真夏のオリオン』(2009年)『花のあと』(2010年)『瞬 またたき』(2010年)『死刑台のエレベーター』(2010)などがある。

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映画『死刑台のエレベーター』
(C)2010「死刑台のエレベーター」製作委員会
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ストーリー:
電話で愛を語り合う男女シーンから始まるオープニング。女は、愛人関係にある男と周到に完全犯罪を企てる。それは、自分の夫を自殺と見せかけて男に殺させること。しかし、その計画は男が巻き込まれたエレベーターのアクシデントによって、もろくも崩れ去ってしまう。女は、約束の場所に現れなかった男を捜して、夜の街をさまよう。男は、閉じ込められたエレベーターで、あせり、いらだち、恐れ、一夜を過ごす。そして、もうひとつの若いカップルによって引き起こされる、さらなる殺人事件。全体に漂う独特の哀感とサスペンスフルな緊張感を引きずりながら、映画は、思わぬ証拠によって、衝撃的なエンディングへと導かれていく……。

監督:緒方明
出演:吉瀬美智子 阿部寛 玉山鉄二 北川景子
2010年10月9日(土)全国公開
(C)2010「死刑台のエレベーター」製作委員会