ORICON STYLE

2009年12月16日

上野樹里&玉木宏 Special Interview
“のだめと千秋”とともに絆を深めた3年間

 

新しいステージに入る、のだめと千秋

――いよいよ『のだめカンタービレ』がスクリーンに登場しますね。原作、ドラマの多くのファンの期待が高まっています。

【玉木】 そういう作品に出演させていただけたことは素直にうれしいです。「楽しみにしています」という声はまわりからなんとなく聞こえてはいますけど、出演している当事者としては、そんなに実感がないですね。
【上野】 『のだめオーケストラ』のコンサートで、ステージ挨拶に立たせていただいたんですけど、そこで映画の前編の話をしたらお客さんがすごくいい笑顔で、映画が待ち遠しいという声をいただいたり・・・。そういう反応がすごくうれしいですね。

――映画化されることについて、思ったことは?

【上野】 テレビからスクリーンに移るということでは、映画のスタッフも入ってきましたし、内容は同じ2時間でも構成とかが変わってくるので、またなにか新しいものが生れるんじゃないかと思いながら臨みました。お芝居に関しては、現場に入ってみないとわからない部分もありましたけど・・・。
【玉木】 『のだめカンタービレ』という作品を撮っていることは変わらないので、映画化に関しては、そんなに意識はしていませんでしたね。ただ、お客さんには、映画館という作品に集中できる環境で観ていただくことができるわけですから、そこがテレビと違うところだと思います。でも、演じているなかではそんなに変わらないですね。
【上野】 “のだめのテンポ”がありますよね。

――スペシャルドラマ(2008年1月放映)から1年半ぶりの共演ですが、のだめと千秋の感覚はすぐに戻った?

【玉木】 『のだめカンタービレ』を撮り始めてから3年という月日を経ていますので、樹里ちゃんと芝居を合わせたりしていると、体は自然とそこに戻っていきます。ただ、成長過程を描いたストーリーなので、今までと心情が同じではないですから。のだめと千秋も、僕らと同じように時間を経て進歩しているので、さらに新しいステージに入っています。
【上野】  役に戻るというよりも、自分がやってきたことからその先どういうふうに変化してきているかを作っていく作業です。のだめと千秋も、前回と同じ姿で今を過ごしてはいないと思うんですよ。同じ役でも、成長しているさまをリハーサルでやって、本番でしっかり作っていく。前と同じではダメなので、再演するというより先に進んでいく感覚ですよね。


2ヶ月の海外撮影で重宝した“もの”は……

――半年近い撮影のなかで、約2ヶ月ほどはヨーロッパ。海外撮影の期間としては長いほうですよね。

【上野】 前回のドラマスペシャルの撮影のときは、ホテルでお風呂のお湯が出なかったり、溢れたりとかそういうアクシデントが当たり前だったんですけど(笑)、今回はアパートメントホテルに滞在していましたので、買出しに行って自炊もしていましたし、普通に生活できましたね。撮影は夏場だったんですけど、陽が長いので、8時間かけて撮ったシーンもあったりして、今回のほうが持久力が問われていたかなと。そういうところは日本での撮影と違いましたね。
【玉木】 海外で2ヶ月間をかけての撮影だったので、そんな贅沢なことはないと思いますし、テンションが上がらずにはいられない環境でしたね(笑)。

――演奏会のシーンでは、楽友協会のほか、歴史と伝統のある数々のホールでの撮影もありました。

【玉木】 そこに立った瞬間というのは、ホールの空気の重さを感じたりして・・・。こんな場所に来たんだっていうプレッシャーはもちろんありましたけど、本番がスタートしてしまったら、どんどん気持ちよくなっていきました。

――撮影から離れられるオフの時間はあったんですか?

【玉木】 僕は以前から、フランスのモンサンミッシェル(小島の岩山に築かれた修道院)にすごく行きたかったので、撮影のお休みを使ってちょっと行かせていただきました。世界遺産を巡るのが好きで、機会があれば訪れたいと思っていた場所なんです。
【上野】 私はウィーンにいたときは、中央墓地に出向いてモーツァルト、ベートーベン、シューベルトとかのお墓に行ってきたり、スメタナ博物館にも寄りました。撮影のちょっとした合間とかは、ピアノの練習をしたりしていましたね。撮影中なので、お買い物とかそういうスイッチにはなかなか入れないですね。

――長い海外撮影でしたが、日本から持っていったお助けグッズのようなものは何かありますか?

【玉木】 自炊をしていたので、調味料です。外での食事も、食べるものをいろいろ選べますけど、わりと味が似ている気がしてしまうんですよね。シンプルな日本食的なものが恋しくなります。海外生活が長くなると必需品ですね。
【上野】 アロマ系のものとかをリラックスできるように持っていきました。でも、そんなにものをたくさん持っていくタイプではないので。別になかったらないで、向こうで用意すればいいやくらいですね。あと、日本食はやっぱり持って行きました。

(写真:原田宗孝)

PROFILE

上野樹里

1986年5月25日生まれ。兵庫県出身。
2001年にCMでデビュー。2003年には田辺聖子原作の映画『ジョゼと虎と魚たち』でスクリーンデビューを果たし、2004年に映画『スウィングガールズ』で主演を務め、第28回『日本アカデミー賞新人俳優賞』のほか、多数の国内映画賞を受賞した。その後、2006年に放送されたドラマ『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)の天才ピアニスト・のだめ役で大ブレイク。2009年12月に映画『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』、2010年4月17日より『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』が公開予定。

PROFILE

玉木宏

1980年1月14日生まれ。愛知県出身。
1998年、俳優としてドラマデビュー。主な出演映画に『ウォーターボーイズ』『ミッドナイトイーグル』『雨鱒の川』『真夏のオリオン』『MW』などがある。テレビドラマでは、NHK連続テレビ小説『こころ』、『鹿男あをによし』(フジテレビ系)、NHK大河ドラマ『篤姫』などに出演。『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)では、千秋真一役で人気を博した。2009年12月に映画『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』、2010年4月17日より『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』が公開予定。
アーティストとしては、2004年にデビュー。2009年は、シングル「SLOW TIME」、アルバム『Times...』をリリース。11月に自身2度目となる全国ライブツアー『alive』を開催し、1万5000人を動員。来年3月には初の海外公演となる韓国、香港でのライブも決定している。

 
のだめカンタービレ 最終楽章 前編

Story

プラティニ国際音楽コンクールで優勝後、千秋は「ルー・マルレ・オーケストラ」の常任指揮者となる。さっそくマルレ・オケを偵察しにいく千秋だったが、まったくやる気の感じられないオケの態度を目の当たりにして愕然としてしまう。一方、のだめは、フランク、ターニャ、黒木と共にコンセルヴァトワール(音楽学校)の進級試験を控え、練習にはげむ毎日。千秋は、そんなのだめに定期公演での演奏を頼んだ。妄想が広がるのだめだったが、その大役はひょんなことから、コンセルヴァトワールに転入してきた孫Ruiが引き受けることに。準備不足のなか、マルレ・オケの公演の日がやってきた。しかし、千秋には恐ろしい結末が待っていた・・・。

監督:武内英樹
出演:上野樹里 玉木宏 瑛太 水川あさみ 小出恵介ほか
2009年12月19日(土)より全国東宝洋画系ロードショー
(C)2009 フジテレビ・講談社・アミューズ・東宝・FNS27社

予告編OFFICIAL SITE

のだめカンタービレ 最終楽章

のだめカンタービレ 最終楽章
のだめカンタービレ

発売日:2009/12/09[アルバム] 価格:¥3,800(税込)
エピックレコードジャパン 品番:ESCL-3343/5

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