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 世界中の様々なモノが行き交い、ここで買えないモノはないといわれるグローバル都市・香港。この地では毎年、美容に関しても世界最大とされる美容フェア『Cosmoprof Asia』が開催され、世界中から最新のコスメや大勢の美容関係者が集う。とくにここ最近は、香港の人々の美容や健康に対する関心の高まりからか現地マスコミの取材も多く、フェアの開催とともに最新のコスメや新しい美容法についてメディアでも話題となっている。そこで、今年の美容最新トレンド情報をいち早くGETするために同フェアを訪れてみた。

 香港コンベンション&エキジビジョンセンターで開催される同フェアは、コスメティックス、ビューティーサロン、ネイル&アクセサリー、ヘアーサロン、ナチュラルヘルスなどの分野に分けられた、世界中の2000社を超える出展社が集まり、期間中の来場者は約6万人に上る。そこには欧米の有名ブランドから、日本ではほとんど知られていないアジアやオセアニア、南米、中東などのブランドもブースを連ね、積極的に新作をアピールしている。

世界中の“美”が集う『Cosmoprof Asia 2013』のエントランス

 展示場の天井からは国旗が掲げられ、その下にはそれぞれの国ごとの出展社ブースが集まっていて、特にヨーロッパの国々のスペースは大勢の来場者でにぎわっていた。また、香港セレブの健康志向の高まりが反映されてか、オーガニックブランドのブースに来場者が集まっていた。

イベントスペースは毎回満席に

 混雑する会場のなかでもひと際にぎわいがあったのが日本のブース。100社近い日本のブランドが集う一角は、人が途切れることなく常に世界中の美容関係者であふれる。日本ブース内のイベントスペースでは、デモンストレーションが行われるたびに黒山の人だかりができていた。世界の美容ブランドが集まるフェアで、日本ブランドに寄せられる期待感と信頼感を肌で感じる瞬間だった。

 会場を訪れていた日本貿易振興機構(JETRO)サービス産業課長の中島丈雄氏は「ハイテク、ナノテク、ナチュラル、伝統技術といった日本らしさが世界から注目されています。日本ブランドには、一つひとつの製品、技術に対して、科学的根拠や改良を重ねてきた歴史があり、そういう点と、日本のナチュラル志向、安全安心というキーワードが今の時代に受け入れられていると思います。また、常に形や手法を変えながら、新しいモノ、新しいマーケットを作り出そうとしている日本企業の姿勢にも高い評価が集まっています」と語った。

日本未進出のブランドもたくさん

 また、今回のフェアについて中島氏は「食品を原料にした製品がひとつのトレンドになっているようです。日本のコスメやサロンはもともとアジアで人気がありますが、今回もいろいろな国の方々に興味を持っていただいていて、今後が楽しみです」。世界から注目される日本の美容業界。日本の化粧品のクオリティの高さと、日本人の美容に対する高い意識や、高機能スキンケアを作る技術力が高評価を得ているようだ。世界のブランドが集うなかでも、日本がナンバーワンと認められていると改めて感じた。

日本ブランドへの関心度は高く、各ブースには常に人が集まっている

 世界的美容フェアが開催され、健康、美容に対する意識がますます高まる香港で、セレブやキャリアウーマンの間で話題になっているのが、これまでのスキンケアの常識を覆す新しいスキンケア法、イーズ・インターナショナルの美容断食だ。

 美容断食とは“OFF肌”をつくることで美肌を育んでいく「美容断食美顔養成プログラム」。肌も毎日栄養を与え過ぎると肥満状態の“メタボ肌”になり、肌自身が持っている排泄機能、補修機能を衰えさせてしまうことがある。そこで、何も与えない状態を一定時間つくり、肌本来の働きを正常にもどすことで、自ら美しい肌をはぐくむ素肌力を養っていく。同社を主宰する宮本洋子氏が、エステティシャンとして30余年、延べ10万人以上の女性の肌に直に触れ、その悩み解消につとめてきてたどり着いた新しい発想の美容法だ。

 今回、噂の美容断食が気になっていたという香港在住のキャリアウーマン2人が、美容断食を体験をするため、「イーズ スキン ラボ アンド サロン 香港」を訪問した。まずサロンを訪れた2人は、店長でありエステティシャンの矢野氏から美容断食の説明を受ける。

 夜の洗顔後は、一切のスキンケアをしないという美容断食の方法を聞いた2人は「年齢とともに翌日、乾燥で顔がつっぱるようになる」「なにもしないのは不安」など率直な感想を述べる。しかし、矢野氏の「夜にスキンケアをすると逆に肌が休まる時間がなくなります。夜は肌を排泄に専念させることが必要。それによって肌本来の持つ排泄機能を高めます」という説明に、「今まで逆の発想だった」と納得の様子。

美容断食の説明を受けて納得! まずは専用の機器でスキンチェック ミラクルクレンジングを使って実際に洗顔

 説明を受けた後は、まずスキンチェックを受けて、現在の肌の状態を確認。それぞれに合った肌のお手入れのアドバイスを受けてから、美容断食専用ブランド「Koo」のクレンジング&洗顔料・ミラクルクレンジングと、肌の排泄機能を高めるハチミツ入りの肌水・ヨーロピアン セラウォーターを使って洗顔体験。

 Kooミラクルクレンジングは、皮脂をとりすぎずに化粧品を残さず落とすクレンジング&洗顔料で、同社が2年半以上をかけて開発した。ミラクルクレンジングを使って実際に洗顔し、化粧を落とした2人は「スッキリしたのにしっとりしている」「肌の色が白くなった気がする」と感想を語ると、矢野氏は「それが水分を含んだ本来の肌の色なんです」。そして、気になる「美容断食を始めてからどのくらいで効果が実感できますか?」という質問には「早い人だと翌日、それ以外のみなさんでもだいたい1週間以内で感じていただいています」と、実践者である多くの顧客の体験をもとに答えてくれた。

 ひと通り、美容断食の説明を受けて体験をした2人は「簡単に洗顔するだけで化粧が落とせる。気持ちよかった」「夜なにもしなくていいっていうのが楽でいい」と洗顔後のスッキリしっとり感も含めて満足した様子。「これから実践していきたい」と語りあってサロンを後にした。

 この日本生まれの新しい美容法「美容断食」は、2年前に香港にオープンした同社サロンを利用した現地セレブやキャリアウーマンなどの間でじわじわと口コミで広がっている。日本では11月に宮本氏の著書『夜だけ美容断食 夜はお肌に何ものせない』(光文社)も出版され、日本の女性たちの間でも関心が高まっているところだ。この先、日本でもブームを巻き起こすかもしれない。

夜だけ美容断食 夜はお肌に何ものせない

 夜だけ美容断食 夜はお肌に何ものせない “美容断食”とは、全国18店舗のエステティックサロン「イーズ」を経営する美容家・宮本洋子氏が実践・提唱する新しい形の美容法で、読んで字のごとく「美容(スキンケア)」を「断食」する、夜は洗顔した後は、一切のスキンケアをしない、シンプルな美容法。

 化粧品のチカラを借りてキレイな肌になるのではなく、自分の肌本来のもつチカラで美肌を取り戻し、化粧品に左右されることなく、いつでも、どこでも、誰でも手軽にチャレンジできる。

 美容断食のカギは、夜の“洗顔”。本書では、肌に負担をかけずに、汚れだけをきれいに落とす方法など、“美肌”になるための一般的で簡単な方法を紹介する。

夜だけ美容断食 夜はお肌に何ものせない
著者:宮本洋子
出版社:光文社
定価:税込1,260円(本体1,200円)発売中

エステティックサロン「E/S(イーズ)」

 宮本式夜だけ“美容断食”を提唱する宮本洋子氏が主宰するエステティックサロンが「E/S(イーズ)」。「イーズ」は、1996年5月に大阪に「イーズ/ミュゼ」梅田本店を開業、これまでに関西を中心に国内18店舗、香港に1店舗を展開。

 「イーズ」は、それまでのエステティックサロンの閉鎖的で不明瞭なイメージを一新すべく、施術メニューやプライスを看板に掲げた業界初のサロンで、日常的に気軽に立ち寄れる、一生つきあえるエステティックサロンを目指し、安心、気軽なという意味から命名された。
 店舗一覧など詳細は公式サイトへ。

1961年大阪生まれ。日本のエステティックサロン草創期からエステティシャンとして活躍。34歳のとき、クリニカルエステ/イーズ梅田本店(イーズ/ ミュゼ梅田本店)を開業。 経験と知識に裏付けられた確かな技術が評判を呼び、来客が後を絶たず店舗を拡大。現在、全国18店舗+香港1店舗を運営する株式会社イーズ・インターナショナルの代表取締役。3年前、新しい美容理論「美容断食」を確立。各メディアでとりあげられ、注目を集める。 2013年4月度より、文化服装学院の講師として教壇に立つ。2013年11月、初の著書『夜だけ美容断食夜はお肌に何ものせない』(光文社)を上梓。日本エステティシャン協会所属。INFAインターナショナルのBODY&FACIALゴールドマスターホルダー。