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仲間由紀恵&阿部寛 『これまでになかった気持ちの描き方』

不可思議な現象の裏にひそむ“トリック”をゆる〜りと暴く、濃ゆる〜い人気シリーズがついに完結。本シリーズでの迷(!?)コンビぶりで一世を風靡した主演の仲間由紀恵と阿部寛に、14年間の集大成となる『トリック劇場版 ラストステージ』に込めた思いを語ってもらった。『トリック』インタビュー連載第2弾☆

コミカルとシリアスのバランスが絶妙

――完結編にして、シリーズ初の海外ロケ撮影とは『トリック』らしいふざけ方ですね!
阿部夏の撮影は、シリーズ第一弾となった連続ドラマ(2000年)以来のことです。冬もいいんですけど、汗が匂い立つような湿度のある夏の『トリック』が僕は好きです。今回は久々に夏の『トリック』が楽しめてうれしかった。
仲間海外とはいえ、撮影場所は洞窟や岩場や村だったりと、いつもと同じようなところでしたけどね(笑)。

――撮影は、昨年7月にマレーシアのボルネオ島で行われた。ワニが棲息するらしい(!?)サラワク川近くのジャングルの、熱帯感あふれるビビットな色彩&秘境感漂うダークな雰囲気が渾然一体となったロケーションは、和風ミステリアスな『トリック』の世界観に不思議とピッタリ! 今回、山田&上田とともに『トリック』ワールドを体験した豪華ゲスト陣は、東山紀之、北村一輝、水原希子ら強烈な面々ですね。
阿部濃いメンバーですよ! 顔も(笑)。
仲間東山さんは濃くないですよ! みなさん個性的で『トリック』ワールドにふさわしい、濃ゆいキャラクターの魅力をふんだんに出して下さいました。
阿部ほかの作品のときと比べて『トリック』(の撮影現場)での堤監督は、ギャグの放り込み方も量も全然違います。現場でいきなり新しい台詞をポンポン加えていったり、「こういう言い方をしてみてください」という指示がどんどん飛んで来るから、ゲストの方たちは大変だろうって毎回心配していました。今回は、みなさん『トリック』の世界を存分に楽しんで、これまでやったことのないようなキャラクターを見事に演じてくれました。

――山田の枕詞に某大物女優の名前が使われるなど、キレの良すぎるアドリブ性のギャグがぎっしり詰まっていましたね!
阿部由紀恵ちゃんに殴られるシーン、おもしろかったな(笑)。
仲間(笑)殴りましたね。
阿部あそこ、楽しかったよね。
仲間いつも思うことではありますが、コミカルとシリアスのバランスが本当に絶妙です。

まだこんな『トリック』の可能性があった

――おっしゃる通り! 冴えわたった笑いとスリルはもちろん、山田の出生の秘密に触れるなどの“原点回帰”も大きなテーマとなって、これまで以上にディープな本作は、シリーズいち笑えて泣けると評判です。
仲間14年間の厚みのある作品ですから、最初からラストシーンまで、いい終わり方だなと思いながら完成作を観ました。前作から3年ぶりの撮影でしたが、もう長いのでこのチームに入ると自然と奈緒子になれます。そういう意味でブランクは感じませんでした。奈緒子の決め台詞も、今までと同様、監督の指示通りに演じましたが、改めて「これで最後」と言われると、いろいろなことが思い出されて、感慨深いものがあります……。
阿部最後のシーンには14年分の思い入れを感じました。あんなふうにストレートに上田の気持ちを描いたことは、これまでなかったと思います。それとやっぱり堤監督の演出力の大きさも感じました。台本を読んで想像していたのとは、全然違うものになっています。たとえ台本通りの台詞でも、現場で堤監督が出してくる指示は、思いもよらない言い方だったりして、それも前回とはまた違った味つけの仕方です(笑)。完成作を観て、「最後にしてまだこんな『トリック』の可能性があったんだ」と楽しめました。
仲間やはりほかにはない、独特の世界観があります。バカバカしくもあり、涙も笑いもあり、哀愁も漂って……そんな魅力で、14年間ずっと保ってきたシリーズなんだと思います。
阿部今も十分トンガっていると思いますが、14年前はほかを見ても比ではないほどのトンガった作品だったと改めて感じています。『トリック』後、似たような作品がいろいろと出ましたけれど、14年間浮き沈みなく安定して同じことをやっていけたのは、本当に貴重な作品だと思います。やっぱり独特の世界です。

――老舗らしく落ち着いたラストになるかと思いきや、最後の最後まで衰えることなく、キレ味に鋭さが増していくスタイルは「すごい」のひと言に尽きます! 新年早々『さよなら!トリック祭!!』での幕開けとなった2014年、おふたりにとってはどんな年にしたいですか?
仲間「『トリック』が終わる2014年」と言われると、暗い幕開けみたいですけれど(笑)、堤監督も前向きなピリオドを打たれるということですので、ポジティブに捉えて『トリック』で培ったことをほかの作品にも活かしつつ、一つひとつの作品を丁寧にやっていけたらと思います。
阿部映画の公開前に放送されるスペシャルドラマも、今までになかったパターンなので楽しんでいただけると思います。映画とリンクしている部分もあるので、あわせて笑っていただけるとうれしいです。スペシャルドラマに映画にと、新年早々勢いがあります。『トリック』は最後ですけど、年初がパワフルにスタートするというのは、この一年の力になると思います。

――最後に、並んでいるだけでおもしろい“奇跡のカップリング”と、堤監督が絶賛するおふたりですが、次に共演されるならば、どんな設定をご希望ですか?
阿部悪女の由紀恵ちゃんに殺されたいな(笑)。
仲間(笑)殺される役だなんて、ひどいじゃないですか。でもそれ、ちょっとおもしろいですね。
阿部まんまとはめられて(笑)。
仲間私も阿部さんに騙されて、すごく落ち込む役をやってみたいです(笑)。
阿部それじゃあ騙し合いだね(笑)。
(文:石村加奈/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

<インタビュー連載>
第1弾:水原希子『もっと意識を上にもっていかないとダメになる』
第3弾:生瀬勝久&池田鉄洋『最後だから言いたい放題!?“やむ落ち”多すぎる?生瀬から池田へ贈る“名言”』

トリック劇場版 ラストステージ

  ある日、上田次郎(阿部寛)のもとに、ある貿易会社社員の加賀美慎一(東山紀之)という男が訪ねてくる。海外の秘境で有望なレアアースの採掘権を獲得したのだが、その地域に住む呪術信仰のある部族が立ち退きに応じず困っている。

 彼らが信奉する不思議な力を持つ呪術師(水原希子)のトリックを見破ることを条件に、研究資金の提供を持ちかけられた上田。例によって例のごとく自称・天才マジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵)を誘い、初めて海を渡る二人。奈緒子と上田は加賀美たち一行とジャングル奥地にある奇妙な集落を目指すが……。

監督:堤幸彦
出演者:仲間由紀恵 阿部 寛 生瀬勝久 野際陽子 水原希子
【映画予告編】 【公式サイト】
全国公開中(C)2014「トリック劇場版 ラストステージ」製作委員会

関連リンク

<連載第1弾>水原希子インタビュークラクラしてきちゃって(笑)
<連載第2弾> 仲間由紀恵&阿部寛インタビュー14年分の思い入れを感じた
<第3弾> 生瀬勝久&池田鉄洋“やむ落ち”多すぎる?
ジャングル奥地の奇妙な集落…映画予告編
『トリック劇場版 ラストステージ』公式サイト

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