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栗山千明 SPECIAL INTERVIEW 心の揺れを表現する難しさを感じながら

2013年サマー・ムービーの大本命がついに日本上陸! 世界的大ヒットを記録した前作『スター・トレック』から4年。映像、アクション、ドラマ……全方位どこをとってもおもしろさ&新しさに満ちている『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は、まさに“映画の未来”を体感できる、アメージングな超大作だ。本作の日本語吹き替え版で、宇宙パトロール船USSエンタープライズ号の才色兼備、女性通信士ウフーラの声を担当した女優・栗山千明が、魅惑の最新作をナビゲートする。

気持ちが楽になるように女優のスタイルを

――オープニングからエンディングまで、J.J.エイブラムス監督の創造した、前人未到の壮大な世界に引き込まれっぱなしでした! 今回、ウフーラ役のオファーを受けたときは、どんなお気持ちに?
栗山こんな大作に、まだ声優としての経験の浅い私が参加させていただけるなんて嬉しいと同時に不安もあり……。本職の声優さんたちに混じって声だけで表現することに、すごく緊張しましたし、責任も感じました。とにかく練習あるのみでしたね。SF特有の言葉遣いは、弁護士や医者の専門用語と同じ感覚で、慣れるしかない。時間さえあれば、声に出して唱えていました(笑)。少しでも気持ちが楽になるようにと女優のスタイルを活用して、セリフを覚えてからアフレコに臨んでみたりも。英語に日本語を合わせていくので、早口で言わなきゃいけないシーンやその逆もある。そういう吹き替え独特の感覚を掴むのに必死で。セリフが頭に入っていれば、ゾーイ(・サルダナ)の表情に集中できるので安心でした。映像の動きに合わせるのと同時にセリフの確認もできてしまう本業の方々のような余裕は、私にはありませんでした!

――エンタープライズ号きっての才女ウフーラが前作以上に大活躍する本作。多星語を自在に操る才能を発揮するスマートなシーンや、スポックとのLOVEの行方など、オールラウンド見どころといった感。ウフーラのめくるめく声音は、どのように作っていったのですか?
栗山ウフーラって、女性から見るとカッコいい、男性から見てもセクシーな、誰からも愛されるキャラクターですよね。男性のなかにいても負けない存在感には、現代の女性に通じるクールな魅力を感じました。自分の任務に忠実で、バリバリ仕事ができて。でも恋人の前では、感情的な一面が出たりして。とはいえ甘ったれた感じではなく……。シーン、シーンでの心の揺れを、声だけで表現する難しさを感じながら演じていました。感情的なシーンでは、どうしても地の声のトーンになりがちだったのですが、我慢して低い声を出す稽古もしました。私の地の声だと幼く子どもっぽくなるので、ウフーラっぽくないなって。

以前より声で遊べる機会が増えたかな

――いやっ。知的で意志の強さものぞかせつつ、情の深い女性らしい声は、ウフーラそのもの!! ところでウフーラという名前は“自由”を意味するスワヒリ語から生まれたのだとか。女優業はもちろん、声優、歌手活動……と近年ますます多彩な活躍している栗山さんにも、自由を謳歌しているステキな印象を受けますが?
栗山クールな役が多かった10代の頃は、なるべくドスをきかせた低い声を意識していたりもしましたが(笑)、クールじゃない役もやるようになった最近は、以前より声で遊べる機会が増えたかなとは思います。(自分の声について)とくにハスキーなわけでもなく、声だけ聴いても私だとは気づかれないような、特徴のない声だと思うのですが、だからこそ実写ではチャレンジできないようないろいろな役にも、声優としてなら挑戦できるかも!? という思いはあります。そのためには技術的なところをもっとレベルアップしていかないと! って。やっぱりプロの声優さんたちの、見れば見る程、知れば知る程のテクニック、役の幅広さは、普通の役者さんとは全く異なるすごさがあるので。例えばアニメーションでは、どうしても実写よりも人物の表情が乏しくなりますが、彼らは声だけで、魂を吹き込むことができるんですよ! 声だけで、まるで生きているみたいに表現できるなんて、すご過ぎる。心から尊敬します! 本当に声優の聖域に自分が立ち入ってしまうことに、ためらいを感じてしまうほど……。

――そうおっしゃらず、これからも七色の声で、魅惑の栗山千明ワールドをズンズン広げていってほしいものです! 最後に今後の展望を聞かせてください。
栗山アニメなどの作り込んだ世界の、ちょっと不思議なキャラクターはこれからもずっと演じていきたいですし、リアリティを大事にしたお芝居にもどんどん挑戦していきたいと思っています。いろいろな役に出会っていくなかで、少しずつでも新鮮なところに足を突っ込んでいけたらいいなって。何かに偏ってしまわないように、という意識は普段から大事にしていますね。これから演じてみたい役ですか? そうだなあ。それこそウフーラのような、カッコいい女性が活躍する作品って、海外の方が多い印象があるので、日本の作品でクールな役があれば、ぜひ演じてみたいですね。
(文:石村加奈/写真:鈴木一なり)

映画情報

スター・トレック イントゥ・ダークネス

  平和を謳歌する地球に、突如訪れた史上最大の危機。それはエンタープライズ号の内部に潜んでいた静かなる悪のもたらしたものだった。壮大な宇宙を舞台に繰り広げられる生死を賭けた闘い。仲間との絆は引き裂かれ、愛は試される。世界と引き換えにカークが、エンタープライズ号のクルーが、払わなければならない「犠牲」とは――。

監督:J・J・エイブラムス
出演者:クリス・パイン ベネディクト・カンバーバッチ ザッカリー・クイント ゾーイ・サルダナ
【映画予告編】 【OFFICIAL SITE】
2013年8月23日(金)より全国ロードショー
(C)2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』公式サイト

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