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『SEED FREEDOM』主人公機が仰天チェンジ…“銀河”をまとった美しすぎるガンダム爆誕「CGかと思った」「すごくギャラクシー」

 1月末に公開され、2月にはガンダム映画シリーズの最高興収を42年ぶりに更新。大きな話題になっている映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(以下/SEED FREEDOM)。ガンプラシーンでもこの登場機がSNSを賑わせているなか、モデラーのTacker-01さん(@01Tacker)が発表したのは、ライジングフリーダムに鮮やかな「銀河塗り」を施したもの。本作は瞬く間に拡散され、8000件以上のいいねを獲得した。「他人と同じものを作りたくない」と、独創性にこだわる同氏に話を聞いた。

映画の興奮そのままに“勢い”で制作「主人公機で、新型で、公開日に発売なんて、作るに決まってる」

――『SEED FREEDOM』に登場するライジングフリーダムを用いた作品が話題になっています。この盛り上がりは、どのようなところに要因があると思いますか?
Tacker-01想像以上に多くの反応をいただけてうれしく思っています。ここまで反響があったのは、制作から公開までのスピードが早かったことや、人気のフリーダム系列であったこと。そして何よりも、『SEED』という作品が多くの人たちに愛されていたということだと思います。

――ご自身も最新作はご覧になったわけですね。
Tacker-01はい、もちろんです。「とにかく最高だった!」の一言に尽きます。正直、観る前は、期待と不安が3:7くらいの割合で、なんなら“供養”に近い感覚で観に行きました。ところが実際に観てみると、観たかったもの全部入った特盛映画でした。ごちそうさまでした。

――そうすると、本作も映画をご覧になった興奮冷めやらぬまま、制作に入られたのでしょうか?
Tacker-01そうですね。映画観た後、そのまま勢いで制作しました。主人公機で、新型で、フリーダム系列で、公開日に発売だなんて、作るに決まってるじゃないですか。『SEED』シリーズ自体に思い入れがあったので、その新作のフリーダムともなればそれだけで十分特別なんですよ。

――ライジングフリーダムのモビルスーツとしての印象はいかがでした?
Tacker-01パイロットであるキラや、彼が所属する組織の性質を考慮した設計なのだろうなと思いました。過去に登場したフリーダム、ストライクフリーダムと比べても遜色ない活躍演出だったと思います。

銀河塗りは、キャンディ塗装の応用「ただしミスしたらはじめからやり直し」

――本作の大きな特徴はきらびやかな塗装です。宇宙を思わせる「銀河塗り」が見事に施されているわけですが、そもそもこの手法はどういった経緯で始められたのですか?
Tacker-012年ほど前に制作したクシャトリヤで初めてやってみました。クシャトリヤも人気のキットで、当時からすでにさまざまなカスタムを施された作品が多く見られました。以前取材していただいた『ゴッド(仏)ガンダム』の時にもお答えした通り、私は他人と違うものを作ることに執着しているので、どうにかしようと考えた結果、天球儀をモチーフにした「銀河塗り」を施そうと思いました。

――素人質問で恐縮なのですが、「銀河塗り」はどのように行うのですか?
Tacker-01キャンディ塗装の応用なので特別なことはしていないんです。ただし、色を重ねていって形にするので、ミスするとはじめからやり直しになるのでつらいですね。

――イチからやり直しは厳しいですね。今回、ライジングフリーダムにこの手法を施そうと思ったのにはなぜですか?
Tacker-01元々銀河塗りはパーツの面が大きいものや、装甲色がほぼ単色のキットをメインにやっていました。そのほうが塗りやすいし鮮やかだと思っていたからです。ただ、今回ライジングフリーダムを選んだのは、「この機体に“銀河”を乗せたらどうなるのか気になった」というのが大きいですね。この塗り方に慣れてきたから、というのも理由のひとつではあるんですが。

――実際、制作する際にどんなところに気を付けましたか? 一番、こだわった点、苦労した点と合わせて教えてください。
Tacker-01このキットは全体的に面が細かいので、それらのエッジが潰れないようにしつつ、銀河に見えるように注意しました。こだわったのは、ライジングフリーダム本来のカラーを生かしつつ、背部ウイングの黒いパーツの所にレッドやオレンジで少し色を足すことで全体を鮮やかに見えるようにしました。苦労したのは、たまに細かいパーツが居なくなるのが大変でした(笑)。

銀河塗りは宇宙で活躍する機体なら似合う「マイティストライクフリーダムにも施すつもり」

――本作の後には、イモータルジャスティスの銀河塗りも発表され、こちらも見事な仕上がりです。『SEED FREEDOM』に登場する機体は、銀河塗りが似合うものが多そうですね。
Tacker-01『SEED FREEDOM』の機体に限らず、宇宙でも活躍する機体なら何にでも合うのではと思います。劇中では本来背景の銀河の模様を機体に写しているため、相性がいいのかなと思います。

――今後銀河塗りで作ってみたい機体はありますか?
Tacker-01今後発売予定のマイティストライクフリーダムは、当然銀河塗り対象です(笑)。『SEED』以外の機体だとジオングやサザビー、キュベレイも試してみたいですね。

――どれも楽しみですね。それにしても、本作のSNSでのバズりはガンプラファンだけでなく、多くの人に届きました。これをきっかけに『SEED FREEDOM』を知り、映画を見に行こうという人も増えそうです。
Tacker-01そうなってくれたらうれしいです。『SEED FREEDOM』は、『SEED』シリーズを知らなくても映画単体で楽しめる作品だと思います。もちろん、余裕があるなら『SEED』、『SEED DESTINY』の総集編であるスペシャルエディションが配信されているので、そちらを視聴してからの方が、より映画を楽しめると思います。

――素晴らしいアドバイスありがとうございます。本作も含め、ご自身がガンプラ制作において心がけていることはなんですか?
Tacker-01とにかく完成させることですね。私の場合、一回形にしてみないとどこが悪かったか、どうすればよかったかが分からないんですよ。それを繰り返していくことで、より表現したい形に出来ると思っています。

――ご自身にとって「ガンプラ」とは?
Tacker-01本当に一生物の趣味ですね。手軽に作れるのがなにより良い。パチ組だけでももちろん良いし、塗装で色を変えたり、他のキットと組み合わせたり。楽しいですよね。ガンダム自体も気付いたら知らない設定が増えてたり、飽きさせない素晴らしい存在だと思います。

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