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高田里穂 SPECIAL INTERVIEW 気持ちの奥の奥まで想像して探っていく

『リミット』『悪霊病棟』と現在2本のドラマに出演中の注目若手女優・高田里穂にインタビュー! 正反対の2役を演じる彼女に、役作りのエピソード、さらにデビューから現在までを振り返りながら、仕事への熱い思いも語ってもらった! 「実は末っ子っぽい」というその素顔に迫ります☆

男っぽいところがあるんです(笑)

──『リミット』の女子高生役と、『悪霊病棟』でのAD役。まったく異なる2役ですが、演じてみていかがですか?
【高田】 それぞれに演じるおもしろさを感じています。『リミット』のさくらは、先生や親に隠れて影でいじめをしている役なんですけど、あえて典型的ないじめっ子風には見せないように意識しました。表ではキラキラした笑顔を振りまいているけど、実は裏で怖いことをしている。そのほうがより人物におもしろみが出るんじゃないかなと思って、監督と相談しながら作り上げていった役です。一方の『悪霊病棟』の愛美は、ちょっと男っぽくてガサツな役。私、お兄ちゃんが2人いるので男っぽいところがあるんです(笑)。だから、自分のなかのそういう部分を引っ張り出して演じられたので、割とつかみやすかったかもしれないです。

──男っぽい一面もお持ちなんですね。
【高田】 つい先日、『悪霊病棟』のオンエアを観て気づいたんですけど、ティッシュの箱をぐちゃって踏んづけている場面があったんです。お芝居の流れで無意識にしていたことだったので、「こんなことしてたんだ!」って後からびっくりしました(笑)。

──役を作り上げる作業は楽しいですか?
【高田】 楽しいです。どんな役でも、自分との共通点は必ずあるはずだと思って役作りをするようにしています。共通点を見つけると、より気持ちを乗せていくことができるので。一見自分とはまったくちがうキャラクターに思える役でも、役の気持ちの奥の奥まで想像して、探っていくようにしています。

──共通点を探すことは、おのずと自分の内面を掘り下げることにもなりますよね。
【高田】 そうですね。でもその作業は“楽しい”という感覚が大きいです。初めて台本を読むときから割とそういうあたまになっているので、なかなか先に読み進めなくて困るんです(笑)。

演じることを追求するようになった

──本当にこの仕事が好きなんですね。もともと女優志望だったんですか?
【高田】 最初は歌手を目指していたんですけど、お芝居のレッスンを受けるうちにその魅力を実感するようになりました。今は女優のお仕事を一生懸命やっていきたいと思っています。でも、楽しめるようになったのは、『仮面ライダーオーズ/000』(2010年9月〜2011年8月)を経験した後ぐらいからですね。1年間ヒロインをやらせていただいたんですけど、そのときは、同じ役をずっと演じていたから気づかなかったこともあったと思うんです。その後、別の役を演じたときに、自分のお芝居が前と同じに感じられて……。「お芝居の引き出しが同じじゃん!」と思って、悩みました。その頃から演じることをもっと追求するようになりました。

──1歩前に進んだタイミングだったと。これまで演じたなかで印象的な役は?
【高田】 みんなそうなんですけど、自分の新しい面が出せたという意味で『戦国鍋ミュージカル OICHI』(2012年)のお市役かな。バイクにまたがったり、ヤンキー風のセリフを吐いたりするキャラクターだったので。「ぶっ飛ばすぞ」って言ったりするんです! 言った瞬間のあの爽快感は忘れられません(笑)。どこまでも掘り下げられる役だったので、毎回事前にいくつも演技パターンを用意して動画で撮って、それをチェックして、自分がベストだと思ったお芝居を現場でやるようにしていました。

──引き出しを増やせた役でもあったんですね。実際の高田さんはどんな性格なんですか?
【高田】 うーん……真面目だと言われることもありますけど、どうなんだろう? ただ、末っ子っぽいなとは思います。自分から甘えることはないけど、もし誰かが手を差し延べてくれたりしたら、素直にお願いしちゃうタイプ(笑)。迷わずに甘えちゃいます。

──でも、ブログを拝見すると料理は上手だったりと、しっかり者の面もありますよね。
【高田】 料理はここ半年ほどはがんばっているんですけど、それ以前は失敗の連続で……(笑)。以前はハンバーグとか焦げちゃっても、「大丈夫!」ってブログに載っけていたんです。そうしたら母親に「全然おいしそうじゃない」って言われて(笑)。レシピを慎重に見て作るようにしたら、少しずつ上達していきました。あれこれレパートリーを試すのが好きで、この前は回鍋肉を作ってみたんですけど、おいしくできたので嬉しかったです。

──料理にしてもお芝居にしても、地道に勉強するタイプなんですね。最後に、女優としての目標を教えてください。
【高田】 今はコメディもシリアスも、どんなジャンルでもこなせる女優になりたいと思っています。自分はこうだ、と可能性を狭めずにどんな役でも挑んでいきたい。そのために演技力を鍛えることはもちろんですけど、人間として内側からにじみ出るものを大切にしたいと思っています。作品ごとに全然ちがう人に見えるくらい、色を使い分けられる女優を目指したいです。
(文:奥浜有冴/写真:鈴木一なり)

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