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なぜ?「ハンギョドン」謎の返り咲き、ブサカワかサブカルか…Z世代求める“王道じゃない何か”にフィット
Z世代求める“王道じゃない何か”、サンリオに足りなかったブサカワ成分を発揮
「女子高生たちがよく持っている黒いリュックがありますが、あれにハンギョドンのマスコットをぶら下げているのを見て、差別化を図っているのかなと思いました。思春期の頃って、“人とは違う自分”を演出したくなる時期がありますよね。最初にサブカルにハマるのもその時期。ハンギョドンが若い世代に人気なのも、いわゆる“王道のカワイイじゃない何か”を求めていた年頃にフィットした方が多かったのかな? と、さまざまな展開を見て推測することがあります」(川崎さん)
最近では、SNSから生まれた「おぱんちゅうさぎ」というキャラクターもZ世代に人気だが、こちらもいわゆる“王道”からはだいぶかけ離れている。造形はもちろんだが、“かわいそうでカワイイ”という特殊な立ち位置だ。このように、王道から少し外れた個性的なキャラクターが人気を得ると、よりファンの熱量も高まるようだ。
サンリオに足りなかったブサカワという成分を存分に発揮しつつ、ギャグを言ったり、クセになる動きでファンのハートを射抜き、見事返り咲きを果たしたハンギョドン。その人気の理由をいろいろ探ってはみたものの、担当デザイナーの原田さんは「とはいえ、『〜だから人気』という明確な決め手には欠けるところが…」と不思議顔だ。
「むしろハンギョドンには、『ジワジワ来る』的な魅力があるのかなと個人的には感じていますね。基本的に無表情なので、哀愁を漂わせることもできるし、オモシロに振ることもできて、だけど何を考えてるのかよくわからない。ひと言では言い表せない奥行きが彼の魅力なのかなと思います」(原田さん)
ちなみに、見取り図・盛山晋太郎もファンを公言しており、「こんなヒゲ面の長髪のオッサンが笑顔になる」とハンギョドン愛を語っている。Z世代や女子高生などに人気なのはもちろん、変わらず男性の心もつかんでいるようだ。
「しゃべれて動けてポテンシャルが高いキャラクターではあります。ただ、なぜここまで人気なのかはやっぱり謎ですね(笑)。でも、ハンギョドンには謎のままでいてほしいという気持ちもあります。こちらから『こんな子なんです。いいでしょ!』と押し付けるよりも、ファンの方それぞれに魅力を発見してもらえたらうれしいですね」(原田さん)
(C)2023 SANRIO CO.,LTD. 著作(株)サンリオ
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