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毛が増えることも…一般化した脱毛、手軽なセルフと医療機関どっちを選ぶ? それぞれのメリットとデメリットも

 一般化した“脱毛”だが、その施術の選択肢もさまざまだ。家電製品を利用した自宅で行うセルフ脱毛と、美容サロンや医療機関で専門家が施術する脱毛があるなか、それぞれにメリットとデメリットがある。迷ったときの選択を「費用」「安全」「効果」をポイントに共立美容外科の副総括院長・磯野智崇さんに解説してもらった。

低価格でいつでもできるセルフ脱毛「思ったほど毛がなくならない」

――家庭で手軽にできる家電製品のセルフ脱毛機が増えています。セルフ脱毛のメリットとデメリットを教えて下さい。

磯野智崇さん メリットはいつでも自宅で自分でできることに尽きます。費用としてもクリニックやサロンに通うよりも安くなるでしょう。ただ、市販されている脱毛器はパワーが弱いので、効率がよくありません。一方、家電製品なので、どんな使い方をしても大丈夫なように安全に作られているので、火傷は少ない。そういった意味での安全性はありますが、肝心の脱毛効果はそれほど高くないのが実情です。

――脱毛効果が低いとどうなるのでしょうか。

磯野智崇さん 体質にもよりますが、毛が概ねなくなるまでにかなり時間がかかったり、そこまで至らなかったりするケースもあります。サロンや医療機関では時間をかければ誰でも脱毛できます。家電製品でのセルフ脱毛は、ツルツルになるという感じまでではいかないのが一般的です。

――セルフ脱毛には、どのようなトラブルやリスクがあるのでしょうか?

磯野智崇さん 気が向いた時にやっていたり、効果が出ないからとずっと機器をあてていると、パワーが弱くてもレーザーを照射しているので、皮膚が火傷に使い状態になって、毛穴に沿って色素沈着が起きたりすることもあります。ただ、所定の用法通りに使用する限りにおいては、特有のリスクやトラブルが多いというものではありません。

――セルフ脱毛でトラブルになった人が来院することもありますか?

磯野智崇さん トラブルはあまり聞きませんが、「思ったほど毛がなくならない」といった理由で来る方はいます。先日も、「サロンに2年通ったけれど、毛がまだまだ生えてくる」と医療機関で脱毛することにしたという人がいました。

コスト面で選ぶセルフ脱毛、効果や時間、肌への負担を考慮し熟考も必要

――医療機関での施術のメリットとデメリット、セルフ脱毛との違いを教えてください。

磯野智崇さん レーザー脱毛のほぼ唯一といっていいリスクは火傷です。赤みが出てヒリヒリしたり、色素沈着が起きたりします。そういう症状が起きた時にセルフ脱毛やサロンでは、改めて皮膚科に行かなければなりません。医療機関であれば医師がいるので、その場で診察、薬の処方など迅速に対処できます。当院では、施術前に安心して受けてもらえるようにカウンセリングを行い、初回の施術後には肌の様子を医師が必ずチェックします。医師がきめ細かく対応するところがセルフ脱毛やサロンとの違いです。その分、費用は高くなりますが、それをデメリットと考えるかはその人次第でしょう。

――体質によって、セルフが向いていたり、医療機関のほうがいいといったことはありますか?

磯野智崇さん 体質によることはありませんが、すでに施術を受けて限られた範囲の脱毛であれば、セルフでもいいかもしれません。逆に広い範囲をセルフでやろうとすると、部位によって効き方が違うので、強くあてすぎて火傷を負ってしまったり、時間をかけても全身をキレイには脱毛はできないといったケースもあります。医療機関で的確に脱毛した方が、肌への負担は少なく、結果的に短期間で終わると思います。

――セルフのメリットは、やはり費用的な部分が大きいんですね。

磯野智崇さん 手頃な価格から高額なものまで機器の金額はさまざまのようですが、1回購入すればそれ以上はかかりません。コスト面だけで見ればサロンや医療機関に通うより安いでしょう。ただ、肝心の効果や肌への負担、脱毛できるまでの時間を考えると、どちらを優先するかはそれぞれの考え方になるのではないでしょうか。

――脱毛をして「毛が濃くなった」といったケースもあるようですがいかがでしょうか?

磯野智崇さん セルフに限らず、レーザー脱毛で逆に濃くなるケースは稀にあります。原因は、レーザーが刺激になり、逆に毛根が活性化してしまって、細かった毛が太くなったり、それまで眠っていた毛根が目覚めたりすることがあり、とくに頬や二の腕で起きやすい。ただ、医療機関で起きた場合は、パワーを調整しながら続けていけば、大抵は脱毛できます。

レーザー脱毛は火傷のリスクと隣り合わせ…セルフと医療機関、時に使い分けもOK

――脱毛が一般的になっているなか、セルフやサロン、医療機関と選択肢も多くあります。どのようなことを基準に選んだら良いのでしょうか?

磯野智崇さん セルフでも医療機関でも、最初から同じ成果を得られると考えてしまうから迷うわけです。しかし、実際には前述のように同じ効果は得られません。初めて脱毛をする時は、相対的にみて医療機関に行く方が良いと思います。ある程度脱毛した後、一部するのであればセルフでもいいでしょう。

――近年は、セルフ脱毛サロンも増えています。

磯野智崇さん レーザーの種類としては同じ器具を使っていると思いますが、医療機関とは出力が違います。そういったサロンで使える器具にはパワーの上限があり出力が弱いので、時間がかかります。また、サロンのシステムの問題ですが、料金が極端に安いところはなかなか予約が取れず、脱毛がなかなか進まないという話をよく聞きます。

――安いサロンでのトラブルにはどのようなことがありますか?

磯野智崇さん レーザー脱毛は火傷のリスクと隣り合わせです。医師がいる医療機関と比べると、何かあった時のリスクがあると言えるでしょう。医療機関であれば、基本的に使っている器具や施術に大きな違いはありませんが、選ぶときの注意点としては、極端に安いところは避けた方が良いかもしれません。

――さまざまな医療機関やサロンがあるなか、どのようなことに気をつけたら良いでしょうか?

磯野智崇さん 広告やホームページで得られる情報は限られています。カウンセリングは無料で受けられるので、気軽に足を運んで気になることを聞いてみると良いでしょう。成約を急がせるところは一旦保留にして、別のクリニックに足を運ぶなど、まずは相談して自分にあったところを選んでください。

――脱毛を悩んでいる人へのアドバイスはありますか?

磯野智崇さん 抜いたり剃ったりする自己処理をずっと続けるよりは、レーザー脱毛の方が皮膚への負担は軽く、合理性の面でも良いのは確かです。思い悩むほどの影響があるのであれば、医療機関などでの脱毛をおすすめします。

(文/武井保之)

磯野智崇先生 プロフィール

  • 磯野智崇先生

    磯野智崇先生

共立美容外科の副総括院長・磯野智崇先生

1995年、聖マリアンナ医科大学を卒業。
1995年、聖マリアンナ医科大学形成外科に入局。
1999年、東大宮総合病院整形・形成外科に入職。
2002年、共立美容外科に入職。
2009年、共立美容外科浜松院院長に就任。
2020年、共立美容グループ総括副院長に就任。

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