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2023年上半期ブレイク俳優ランキング(女性編)
日本アカデミー新人賞受賞 “めるる”から演技派俳優に飛躍
現在も『トークィーンズ』(フジテレビ系)などに出演してバラエティタレントとしての需要もいまだ高いが、今年は『風間公親 教場0』(フジテレビ系)の第4話や『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系)と2本のドラマ、さらに映画『湯道』の出演と、俳優業も充実していた。
『風間公親 教場0』では、19歳の大学生ながら、複雑な事情から交際相手を殺害して、誰にも頼らず出産も経験するという難役に挑戦。取り調べを受ける際のシリアスな表情など新たな一面を見せて、一躍“演技派”としての評価を受けた。
また、『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系)では、勤務するちくわぶ工場でいじめに遭うが、仲間たちの出会いから自らの方法で運命を切り開いていく樋口若葉役を好演した。
いずれも陰のある一筋縄ではいかない役どころを演じ切り、単なる「バラエティタレントが俳優デビュー」という印象ではなく、着実にステップを踏みつつ、ユーザーからも正当な評価を受けた。
コメントでも「『風間公親 教場0』での演技が印象深いです。バラエティのイメージがあり明るく可愛いイメージが強かったですが、ドラマでは我が子のために殺人を犯してしまう役柄でイメージとは180度違いますが、とっても良かったです。演技もできるなんて知りませんでした」(福岡県/30代・女性)という驚きの声が寄せられた。
また、「たくさんされている活動の一種という感じで(ドラマに)出ているだけかと思ったが、しっかり役を違和感なく演じていて、俳優として一定の立ち位置を得たと思う」(埼玉県/20代・女性)、覚悟を持って俳優業にまい進する姿勢は視聴者にも届いたようだ。
朝ドラ出演を機に全世代への認知が広がり全国区へ
同作では福原遥演じるヒロインの親友役として、関西弁の役柄に挑んだ。看護師役という点も相まって、新たな一面を見せた演技が評価され、幅広い年代の支持を獲得。
ほかにも、上半期は2期連続でドラマに出演。1月放送の『スタンドUPスタート』(フジテレビ系)ではメガネ姿のM&Aアドバイザー役、4月の『弁護士ソドム』(テレビ東京系)で金髪ギャル姿や特殊メイクでおばあちゃん姿になるなど、各作品で多彩な役柄を演じ分けた。現在放送中のドラマ『さらば、佳き日』(テレビ東京系)では、鈴木仁とのダブル主演で“禁断の新婚生活”を送る兄妹役を演じている。
これまでは乃木坂46での活動に注目が集まっていたが、「朝ドラの役が素晴らしかった。グループ活動ではわからなかったお芝居のうまさを知ることができた」(神奈川県/50代・女性)など、俳優としての存在感も着実に浸透しているようだ。
グループでは、32ndシングル「人は夢を二度見る」(3月29日発売)でダブルセンターのひとりを務めた。「去年から続いていた朝ドラに加え『スタンドUPスタート』や『弁護士ソドム』、次のクールの主演ドラマも決まり大活躍だった。また、乃木坂46の表題曲センターも務め、より飛躍したと感じた」(埼玉県/10代・女性)と、アイドルと俳優の両立を評価する声もあった。
同時に「朝ドラや夜のドラマに継続して出演して非オタクからの認知もあるから」(東京都/20代・男性)と、乃木坂46ファン以外の好意的な意見も散見され、着実に俳優としてのファン層も拡大させていることが伺えた。
独特の雰囲気と“謎の色気”で魅了「芸人にしておくのはもったいない」
4月期ドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)では、南海キャンディーズの山里亮太の母親役に抜擢。昨年7月放送の『ZIP!』(同局系)内の朝ドラマ『泳げ!ニシキゴイ』でも、錦鯉の渡辺隆の母親を演じ、“芸人の母親役”が続いたことでも話題に。
そんなヒコロヒーに「主人公のお母さん役を演じていらっしゃいますが、とてもナチュラルに只者ではない空気をまとわせている」(佐賀県/40代・女性)、「美人じゃないけど、異様に色気がありとても魅力的です。芸人にしておくのはもったいないと思います。エロティックさをとても感じます」(神奈川県/40代・男性)と“謎の色気”に魅力された人が多数。
「演技も上手で、彼女のような雰囲気を醸さなければならないような役柄に代替になるような役者さんはいないと思う。前の桃井かおりみたいな感じ?」(東京都/50代・男性)と、名優を例えに挙げるほど魅了されている視聴者もいる。
7月4日スタートの小池栄子主演ドラマ『ラフな生活のススメ』(NHK総合)にも出演するなど今後も演技仕事がさらに増加していきそうだ。
視聴者もブレイクを実感、2期連続“連ドラ”出演で急上昇
ユーザーも作品ごとに異なる顔を見せてくれることに、期待感をふくらませており「これまでは、普通に“きれいな俳優さんだな”と思っていたが、NHKの『大奥』を見て、“演技も上手い俳優さんなんだな”と認識。もっと売れていい人だと思う」(神奈川県/30代・男性)、「『大奥』での演技がスゴいなと思いました。ゼクシィのCMからの『大奥』のギャップがスゴくて演技力があるなと思いました。ドラマ『風間公親』も また違った役柄で、これからどんな役柄を演じられるのか楽しみです」(和歌山県/50代・女性)などの声があった。
ドラマ以外でも、主演作『バカ塗りの娘』(9月1日公開)や、『禁じられた遊び』(9月8日公開)などの映画も控えており、下半期もさらに活躍の幅が広げている。
さらに来年は『大河ドラマ 光る君へ』での清少納言としての出演も話題に。バラエティタレントとしても見ない日はないという売れっ子だが、俳優としても引っ張りだこ状態がしばらく続いていうだろう。
そんな彼女に、ユーザーも「バラエティのイメージが強かったけれど、『unknown』で母の強さと優しさの滲み出る良いキャラクターを演じていたと思う」(東京都/30代・女性)、「最近は俳優にも挑戦してて、独自路線を歩いていますね! 演技にも迫力があって今後、楽しみです」(東京都/50代・男性)と、演技力を支持する声が上がった。
上半期のランキングを振り返ると、【生見愛瑠】のように、これまでは本業を別軸に置いてきたタレントのランクインが目立つ結果に。ブレイクランキングの男性編でも、お笑い芸人が複数人登場することも珍しくない状況となっている。俳優だけを本懐にしてきたわけではないからこその独特な存在感や立ち居振る舞い、度胸などが、“演技”というフィルターを介した際に新たな輝きを見せるのは、これまでにエンタメ界の歴史が証明してきたことでもある。今後も、視聴者が驚くような“異業種”による俳優挑戦から目が離せない。
【調査概要】
調査時期:2023年5月31日(水)〜6月7日(水)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
【オリコンランキングご利用上のご注意】
オリコンランキング(売上枚数のデータ等、オリコンのあらゆるデータ、ランキング)の著作権その他の権利はオリコンに帰属しております。WEBサイト(PC、ブログ、携帯電話等)や電子メール、雑誌等の紙媒体等、いかなるメディアにおきましても、オリコンランキングを無断で掲載するといった行為は固く禁じております。
調査時期:2023年5月31日(水)〜6月7日(水)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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