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人気観光地・石垣島が“猫捨て島”に? 5年で500匹超が遺棄「島人として恥ずかしい」

「命と暮らしたいなら責任を」、動物愛護の意識を子どもたちに

 たしかに東京など大都市圏では、外で暮らす猫を見る機会は年々減っている。「飼育動物を遺棄することは犯罪」といった、動物愛護の意識も浸透してきているように思う。だが、地方や離島では、まだまだその考えは一般的とまでは言えない。

 「おじい、おばあ、親の中には『いらない猫は捨ててしまえ』『川に流せ』という人も。子どもはそれを真似してしまうので、小さいころから教育として啓蒙してほしいと思います。お伝えしたいのはシンプルに、猫に限らず、命と暮らしたいなら責任を持ってほしいということ。捨てるとか手術しないとか、飼い主のそうした行動で動物たちの末路はどうなるのか。そこに少しでも意識を向けてほしいです」

 現在、ラリマーをはじめとした現地ボランティア、そして石垣市が協力し、公園やその付近のTNRは着々と進んでいるという。また、東京の保護団体『ねこけん』なども、石垣島で保護された猫を空輸してシェルターで世話を続けている。とはいえ、いまだ捨てる人が後を絶たないのであれば、その活動も水泡に帰してしまう。大規模TNRから10余年、ボランティアや市の活動が少しでも実を結ぶことを願うばかりだ。

 また、観光で島を訪れる人にとっても、決して無知でいてよい問題ではない。“猫島”というと、のんびり暮らす猫たちがたくさんいて、観光したら楽しそう、触りたいというポジティブなイメージがあるだろうし、実際それを観光資源としているところもある。だが、この美しい島の猫たちの過酷な現実を、直視するときなのではなかろうか。

■仔猫の保育所『Cat nursery Larimar』(外部サイト) 
■今年1月に捨てられた猫の顛末(外部サイト)
■捨てられ続ける猫たちの様子(外部サイト) 
■NPO法人『ねこけん(外部サイト) 

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