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【美ボディ大会】「自分の顔が嫌いだった…」コンプレックスの塊だった歯科医師が病院に内緒で美ボディ大会出場「鏡を見るのが嫌ではなくなった」
太っていて自分の顔も好きではない「いつも下を向いて歩いていました」
石川知絵実さん いつも自分に自信がなくて、下を向いて歩いていました。そんな自分を変えたいと思っていた時に、いまのパーソナルトレーナーさんと知り合って、勧められるがままボディメイクを始めることにしたのがきっかけです。
――「自分に自信がなかった」のは、どういった理由があったのでしょうか?
石川知絵実さん 太っていたし、自分の顔も好きじゃなくて、コンプレックスの塊でした。いつも他人からの評価ばかり気にしていて、自分というものを持っていなかったので、鬱っぽくなってしまうこともありました。それを話した時に、トレーナーさんから一緒にボディメイクを始めようと声をかけてもらいました。
――コンテストに出場しようと思ったきっかけは?
石川知絵実さん トレーナーさんから「ゴールがあったほうが走れる」と勧められました。コンテストは知っていましたが、その時の私にとっては夢のまた夢。最初は、「無理です」とお断りしました。でも、「絶対に大丈夫。出たほうがいい!」と言い切ってくれて。その言葉に後押しされて、自分を信じられるようになりたくてボディメイクを始めたので、その一環としてコンテストにも出てみようと決意しました。そこから必死にがんばりました。
――コンテストを目指して本格的にボディメイクを始めて、スタイルはどう変わりましたか?
石川知絵実さん コンテスト出場を決めてから減量をスタートしました。約2ヵ月で3〜4キロしか減量できていないし、体脂肪率も10%台までには届いていないです。でも、鏡を見ることが嫌ではなくなりました。
トレーニングの疲れで仕事に影響が…「周りの人の有り難さを身をもって知った」
石川知絵実さん 「姿勢が良くなり、凛とした」と雰囲気が変わったと言われることがあります。細くなったとかではないのですが、「前を向いているように感じる」と言われることが増えてうれしいです。それに、ボディメイクを始めたことで、それまでになかった縁もあり、いろいろな人たちとの出会いもあり交流関係が広がりました。
――トレーニングや食事制限などストイックな生活だったと思いますが、仕事への影響はありましたか?
石川知絵実さん 集中しないといけない仕事なので、影響が出ないように細心の注意を払っていました。でも、トレーニングの疲れが出て、仕事の合間に気が抜けてしまって、同僚のドクターやアシスタントに心配させてしまったことがありました。その時に、コンテスト出場に向けてトレーニングと減量をしていて少し疲れていたり、元気がなかったりするときもあると打ち明けたら、理解して応援してくれるようになりました。私が仕事に集中できる環境を作ってくれました。
――素敵な職場ですね。
石川知絵実さん 周りに気を遣わせてしまった自分のふがいなさも感じたのですが、人に頼ることも時には必要なんだと実感しました。自分ひとりでできることと、できないことがある。周りの人たちの有り難さを身をもって知り、恵まれた環境にいることに気づくことができました。
――ボディメイクが仕事のプラスになっていることはありますか?
石川知絵実さん 仕事も含めて生活にメリハリがつくようになりました。集中しないといけない仕事なので、オンとオフの切り替えが上手くなりました。そういう意味では、仕事のプラスになっていると思います。あと、有酸素運動で毎朝ウォーキングをしているので、いつも朝から気分よく職場にいられることもそうですかね(笑)。
――アピールしたい自慢のボディパーツはありますか?
石川知絵実さん 脚が太いことやだらしないお尻がコンプレックスでした。キレイかどうかは置いて、ここまで変われたので、脚とお尻を見てほしいです。いまはコンプレックスを克服して、もっとキレイになりたいという欲もあります(笑)。
「根はネガティブだけど…」いまは自分が嫌いじゃない、誰かのモチベーションになれたら
石川知絵実さん たくさんありますが、挙げていくときりがないです。でも、自信をもって毎日を幸せに生きていけるようにがんばってきたので、いまは自分のことを嫌いじゃなくなりました。思考をポジティブにもっていけるようになりましたが、根はネガティブなんです(笑)。でも、こんな私でもSNSでがんばっている姿を見て元気をもらっているとコメントをもらうようになりました。いい影響を与えられていることはうれしいです。
――勤務先の病院には、大会出場を話していますか?
石川知絵実さん まだ理事長にはコンテスト出場について話していないのですが、出場後に話してみようかなと思っています。理事長もミーハーなので、応援してくれるんじゃないかなと(笑)。私のがんばりが誰かのモチベーションになったらいいなと思っていて、それも目標のひとつです。
(文/武井保之 写真/片山よしお)