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“オフ全開インスタ”が話題の伊藤英明、日常をさらけ出し俳優業への布石に「生き様が役に厚みを生む」
「今、俳優として変わらなきゃいけないタイミング」若手時代の反省と今の若手への羨望の思い
伊藤英明ありがたいですね。ただ、勝平のような突拍子もないキャラクターの場合“熱い男”という世間が抱く僕のイメージだけで成立させてはダメで、ちゃんと自分の人生を役に反映させて、足りない部分は増幅させる作業が必要でした。若い頃は、“できないこと”を“できるフリ”して誤魔化しながらやっていましたが、さすがにそれが通用するような年齢やキャリアではないので(笑)。
――芸歴を重ねていく中でお芝居への向き合い方が変わってきたんですね。
伊藤英明若い頃って周りの環境次第で考え方が変わったりしますし、現場で色んなことを学んで力をつけて、どんどんできることが自然と増えていくんですよね。そして今、また俳優として変わらなきゃいけないタイミングだと感じています。いつまでも若さや勢いにしがみついていられないですから。そんな風に思っている時期に『KAPPEI カッペイ』と出会い、山本耕史くんや小澤征悦さんなど同世代の俳優たちと、どう表現したら自分たちのやりたいことがお客さんに伝わるかを真剣に話し合いながら作品と向き合うことができたので、それはすごく良かったなと思っています。
伊藤英明みなさん臆すことなく現場にいて、真面目に誠実にそれぞれの役と向き合っている姿が印象的でした。
――伊藤さんのデビュー当時と比べて、いまの若手俳優さんたちとの違いを感じることはありましたか。
伊藤英明デビュー当時は“出鱈目をやるのが俳優”だと思っていたので(笑)、そういう意味ではいまの若い俳優さんたちとは全く違うと思います。例えば、昔は先輩俳優の豪快な部分だけを真似したり、大事にしなきゃいけない時期を遊んで過ごしていたので、もう少し違うやり方があったんじゃないかと今は思うんですよね。あと、誰かに怒られたら“否定された”とか“嫌われてしまった”と当時は思っていましたが、本当は僕のことを思って怒ってくれていたんだと今更ながら気付いたりして。それに比べていまの若手のみなさんはちゃんと努力しているし、素直に人の意見を聞くこともできて様々な視点から物事を見るセンスまで持っています。それが羨ましくもあるし、彼らの面白さでもありますよね。