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広瀬アリス「趣味はエゴサ、アンチにはめっぽう強い」 SNS時代を生き抜く“傷つかない”方法

撮影:厚地健太郎/(C)oricon ME inc.

 映画やドラマで着実に評価を上げている女優・広瀬アリス。その活動は女優だけにとどまらず、近年は『R-1グランプリ』のMCを2年連続で務めることが発表されるなど、バラエティ方面でも引っ張りだこ。お茶の間で観ない日はないほどの活躍をみせた昨年はCM起用数も増加し、好感度もうなぎ登りの様子だ。飾らないありのままのキャラクターに、SNSでは「親近感がある」と人気の彼女だが、そうした世間の反響にどんな心境を抱いているのか。本音を聞いた。

「自分が落ち着く“型”やリズムが見えてきた」女優としての躍進

――2021年はドラマや映画での演技も好評で、CMでの出演数も増加しています。大躍進の一年という印象でした。

【広瀬アリス】駆け抜けました。人生で一番1年が早かったかもしれません。「もうお正月? みたいな感じで、正直去年の11月まで記憶があいまいです(笑)。

――怒涛の一年だったんですね。

【広瀬アリス】怒涛の一年で…一瞬で過ぎていきました。もちろん達成感はありますけど、気づいたら仕事しかしてないなって(笑)。

――女優としてはもちろんですが、そのほかにもお笑い芸人の方々との共演や、『R-1』のMCを2年連続で務めるなど、バラエティでも大活躍です。

【広瀬アリス】『R-1』は私の中でも本当に大きい出来事でした。生放送のMCというのはなかなか経験できないことですし、すごく緊張感がありました。

――バラエティの現場は、女優のお仕事と臨み方が違いますか?

【広瀬アリス】全く違いますね。現場の空気も違います。とくに生放送は現場もバタバタしているし、私もソワソワしているし…。カンペも見えなくなるんじゃないかってくらい緊張して、目が回りそうになっているうちに終わっている感じでした。ドラマや映画では、さすがにもう10年以上やってきているのでそんなことはないんですけど。ただ、自分の落ち着く型(かた)とかリズムができてきたのは最近かなと思っています。

「SNSの反応はありがたい」読んでないだろう…と思われるコメントまで熟読

――バラエティでの出演が、女優やご自身の糧になることもあるのでしょうか?

【広瀬アリス】私は、バラエティのお仕事って、「仕事だ」と身構えるんじゃなく、「笑いに行ってる」感覚なんです。昔からバラエティがすごく好きだったので、芸人さんにお会いするとすごくテンションが上がるんです。私自身が面白いことを喋ってやろうなんてまったく考えていないんです。

――なるほど。広瀬さんは、自然体の雰囲気が「親近感がある」とSNSで人気ですが、本当に「番組を観て楽しむ」という一般の方の目線で現場に立たれているから、その自然体な空気が出ているのかもしれません。

【広瀬アリス】そうかもしれないですね。普通にテレビでその番組を観るという感覚なので。それをスタジオに観に行くという感じで(笑)。

――SNSでの「親近感」の声など、視聴者の声が可視化される時代ですが、気になったりしますか?

【広瀬アリス】そういったSNSの声は、ありがたいと思います。実は私、趣味が“エゴサーチ”なんですよ(笑)。だから、みなさんが想像する以上にいろんな方のコメントを見ています。「いや、こんなの見てるわけないじゃん」っていう方のツイートまで隅々と。

――趣味がエゴサーチとは…不快な内容を目にしたくないから見たくないという方も多いので、なかなかハートが強いです。

【広瀬アリス】私はそんなことはないです。アンチなコメントを目にして、もっと若い時は「あ〜…」ってなりましたけど、今はめっぽう強いんです。コメントも見てくれてるからこそで、逆に私に興味を持ってくれてると全部をポジティブに変換していったら楽になると思います。

ミスして焦った顔も“OKテイク”に…「ありのままでいられたことに感謝」

――2022年の女優活動は、主演ドラマ『失恋めし』からスタートします。エッセイ漫画家のミキが、ネタのために失恋した人を取材して、その傷ついた心を美味しいご飯で癒やしていく物語。いわゆる「飯テロ」ドラマです。

【広瀬アリス】はい。ミキという役柄はちょっと変わった今までにないキャラクターで、私にとって挑戦でしたが、演じていてとても心地よかったです。あと「失恋」というテーマではありますが、ほっこりできて少し背中を押してくれるような作品になっているので、多くの方が楽しめると思います。

――歯に付いたネギを見つけるシーンもありましたね。そんな恥ずかしい状態を見られるのも挑戦だったのでは?

【広瀬アリス】そうですね(笑)。でも、歯のネギをぺろっとなめて「美味しい」っていうのが本当にミキらしい。この作品らしさが爆発しているシーンだと思います。撮影中、自分の癖やちょっとしたミスなどを、大九(明子)監督が芝居としてそのまま生かしてくださったので、焦った顔や、道を間違えた瞬間など、普段のままの私が映し出されていると思います。ありのままでいられたことに感謝しています。

――そもそも「飯テロ」ドラマはお好きですか?

【広瀬アリス】はい。『孤独のグルメ』(テレビ東京系)からはじまり、吉田類さんの『酒場放浪記』(BS-TBS)とか。それも深夜に観ちゃうんで、暴飲暴食をしている夢でハッと目が覚めて「あ、食べてない、よかった」という感じです(笑)。なので深夜、「飯テロ」されたら、暴食しないように海苔などを食べて過ごしています。

――失恋がテーマですが、作品に悲壮感はありませんね。

【広瀬アリス】ご飯を食べて美味しいと思っている瞬間って、不幸から一番遠い場所にいると思うんです。そんな「心が美味しくなる飯テロドラマ」をお届けしたいですし、新年は心がリセットされてまた頑張ろうと思える時期。その背中を後押ししてくれる作品になっていればうれしいです。
  • (C)木丸みさき・KADOKAWA/ytv

    (C)木丸みさき・KADOKAWA/ytv

失恋めし(外部サイト)
配信日時/1月14日より、Amazon プライム・ビデオにて一挙独占配信(全10話)
主演/広瀬アリス、井之脇海、杉村蝉之介、臼田あさ美、安藤ニコ、若林拓也 ほか各話ゲスト

内容/イラストレーターのミキは、フリーペーパーで“失恋めし”というエッセイ漫画を連載中。失恋の思い出と、それにまつわる“めし”の話を集めて描いているのだが、最近はネタ切れ気味で困っていた。ネタになる失恋がどこかに転がっていないかと悩むミキは、ある日縁結びの御利益がある神社で「いい失恋に巡り合えますように」と手を合わせる。すると、思い詰めた表情の女性を見かけ、後を付いて定食屋に入り、女性の失恋エピソードを聞くことに。これを機にミキは街中で失恋した人々と彼らの思い出の味に巡り合うことに。

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