ORICON NEWS
6枚の黒板を使った高校生の斬新アートに校長も絶賛、汗だくで走り回りながら描いた“執念の傑作”
自分たち独自の表現方法追い求め70時間、完成したのは夏休み最終日
「ある日、学校の倉庫に眠っているいくつかの移動式黒板を見つけ、『これ、黒板アートに使えるんじゃない?』と思いついたことから今回の取り組みは始まりました」
指導にあたった中西先生は、チョークの扱い方やデッサンはもちろん、“自分たち独自の表現で作品を作る”ようアドバイス。先生のその助言を実現するべく奮闘した様子は、メンバーのこんな言葉にも表れている。
「移動式黒板を見つけたとき、まず奥行きのある表現に生かせると思いました。でも、6枚の黒板を使用して奥行きを出すためには、それぞれに描いた絵同士が繋がっているように見せなければならず、とても苦労しました。その確認のために、三脚で固定してあるカメラと黒板の間を何度も行き来し、汗だくで走り回りながら、ズレていないか配置や構図を確認しながら描いていくのはとても大変でした。何度かくじけそうになりましたが、生物担当の先生から資料を貸していただいたり、担当の先生からの助言や励ましの言葉をいただけたりしたのが私たちにとって大きな励みとなり、制作を続けることができました」
完成したのは、夏休みの最終日。多くの先生が作品を鑑賞しに来てくれたことに感謝するメンバーたちだが、中でも「校長先生の『すごい!!涼しくなりました!』という感想がとても嬉しかった」と振り返る。