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「え、食べられる?」ほぼ本物な“ピノ”色鉛筆画が混乱呼ぶ、17歳の作者明かすこだわり
作品が絵だと信じてもらえなかったことも「それは最高の誉め言葉」
【佐藤稜馬】現在17歳の高校生です。みんなには、「さとぅー」って呼ばれています。
――いつ頃からリアルな絵を描き始めたのですか?
【佐藤稜馬】描き始めたのは、2017年の12月ごろです。きっかけは友達が色鉛筆でリアルな絵を描いているのを見て、自分も描きたいと思ったことです。
――佐藤さんが描いたリアルな絵を見て、周囲の反響はどんな感じでしたか?
【佐藤稜馬】周囲の反応はみんな予想以上に驚いてくれました。SNSでは、「いいね」をたくさんいただき、次の絵を期待されるようになりました。フォロワーは、4000人以上増えました」。
――SNS上で、ピノやサイダーキャンディの作品が話題になっていましたが、このほかに、「いいね」をあつめた絵はどんなものがありますか?
【佐藤稜馬】これまでSNSにあげたものには、飲料水が入ったペットボトルなどのほか、ミュージシャンやタレントの顔、猫などもありますが、中でも一番反響があったのはやはりピノの絵です。12000以上の「いいね」をいただき、リツイートもこれまでと比べて多く、自分でもその反応にびっくりしました。
――とても精巧な作品ばかりですが、制作時間はどれくらいかかりますか?
【佐藤稜馬】平均時間は10時間くらいですね。短いものだと6時間くらいで描いたものもありました。これまでで一番時間がかかったのは、三ツ矢サイダーの飴の絵で、2週間ほどかけて完成させました。箱と違って袋は柔らかいので、その陰影をつけるのが難しかったです」
――SNSで制作過程を見せていますね。制作過程を見せようと思ったのはなぜですか?
【佐藤稜馬】絵を見てくれた人が、絵だと信じてくれなかったこともありました。最高の誉め言葉と受け取りましたが、信じてもらうには制作過程を見せることが一番手っ取り早いかなと思いました。リアル絵を描くのは時間も根気も必要なので、「本物にしか見えない」と言われるのは自信にもつながるし、励みになります。
集中力を保つコツは「好きなものを周りに置かないこと」
【佐藤稜馬】描くときは、周りに集中力を削ぐ物を置かないようにしています。普段は漫画を読んだり、服を見たり、買うことが好きなのですが、そういうものから離れたところで描くようにしています。集中力が途切れたり、気分転換する場合は、しばらく何も描かずに時間を置いているのもコツのひとつだと思います。
――リアルな絵を描くうえで、一番こだわっている部分は?
【佐藤稜馬】当たり前なのですが、どれだけ本物に近づけるかということを一番に考えています。コツはシンプルで、本物を「よく見ること」。よりリアルに見えるように、光沢とかしわとか、質感などを丁寧に描くことを心がけています。
――モチーフはどうやって決めていますか?
【佐藤稜馬】なにか特別なものを描くというより、普段の生活の中にあるものを描きたいなというのはいつも思っています。スーパーやコンビニなどお店で、目に止まった物とか。
――これからもリアル絵は描き続けていきますか?
【佐藤稜馬】今は勉強や高校生活が忙しくて、あんまり描いていないのですが、絵を描くことは大好きなので、時間を見つけて描き続けたいと思っています!