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甲本ヒロトの実弟 “永遠の二番手”俳優・甲本雅裕の魅力

 “顔はわかるが名前がわからない”系の代表格とも言える俳優が、甲本雅裕だ。現在放送されているドラマ『破裂』(NHK総合)で好演中だが、一連のドラマ・映画シリーズ『踊る大捜査線』の強行犯係巡査部長・緒方薫役をはじめ、名脇役として多数の作品にも出演している。また、いまだカリスマ的人気を誇る元・THE BLUE HEARTS、現ザ・クロマニヨンズのボーカル・甲本ヒロトの実弟であることも、意外に知られていない。確かな演技力と存在感あふれる“永遠の二番手俳優”甲本雅裕の魅力について改めて検証してみよう。

藤沢周平の遺族も絶賛、たしかな演技力を持つ“名バイプレイヤー”

  • 甲本雅裕

    甲本雅裕

 現在50歳(1965年生まれ)の甲本は、大学卒業後、就職はしたものの2年で退職。同郷・同学年の梶原善に誘われ上京し、1989年に東京サンシャインボーイズに入団、役者としての道を歩み始めた。その後の活躍は周知の通りだが、最近で言えば、高視聴率を記録したドラマ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)シリーズにおいて、銀行の役員(生瀬勝久)にコバンザメのように引っつく小心者のイエスマン役を演じる。また、NHKで現在放送中の『破裂』は、STAP細胞騒動を元ネタにしたような本格的医療サスペンスドラマだが、心臓病の画期的治療法を開発した主人公の大学病院准教授(椎名桔平)の忠実な部下で、主人公の秘密を隠しているという重要な講師役を好演している。

 その他、『はみだし刑事純情系』(テレビ朝日系)や『遺留捜査』(同局系)などの刑事役から、サラリーマン、知能犯、暴力団員まで数々の幅広い役柄を演じ、悪を演じれば秘められた狂気を漂わせ、善人であれば観ている方もついつられてしまう笑顔を見せる。藤沢周平原作の映画『花のあと』でも、主人公の北川景子の許嫁役を熱演し、故・藤沢周平の遺族から大絶賛されたというように、甲本雅裕は確かな演技力を持つ“名バイプレイヤー”なのである。

数ある俳優の中でも甲本の“顔”の認知度はトップクラス

 甲本の最大の魅力は、視聴者が素直に感情移入できる“嫌味のなさ”にあるようだ。クセもなくアクも弱いとなれば、役者としては不利のようだが、普通に等身大で演じられるということは、“気負う”ことなくその役になりきれるということ。そこに役の人物本来のリアリティも醸し出され、視聴者の共感も呼ぶ。会社で言えば、気弱な部下で上司の米つきバッタにもなるが、根は決して悪人ではない。バリバリ仕事をして出世するタイプでもなく、せいぜい中間管理職止まりで上下からの板挟み、しかしときには上司の失脚でなぜか勝ち組になるといった、いわゆる“フツー”のサラリーマン。身につまされることもあるが、どこか“オレっぽいとこあるよね”的な親近感が湧くところに、甲本の真骨頂があるのかもしれない。そうした意味では、『東京スター銀行』のCMで、公園のベンチに座って胃を痛くするという姿を上手く演じられる役者は、甲本しかいないのだろう。

 先述したように、甲本は甲本ヒロトの弟でもある。ポッカ『キレートレモン』のCMでは、甲本ヒロトの前バンド、ザ・ハイロウズがCMソングを担当し、初の兄弟共演も果たした。兄がミュージシャンで弟が役者というのも珍しい形の兄弟芸能人だが、そもそもこうした兄弟関係を意外と知らない人が多いのも、お互いがまったく別の道で自立し、比較されることもなく成功しているからだろう。

 これまでの役者・甲本雅裕の実績や、最近のさらなる活躍ぶりを見るにつれ、失礼ながら先述した“顔はわかるが名前がわからない”といったフレーズはもう無用かもしれない。数ある俳優の中でも甲本の“顔”の認知度と演技力はトップクラス。“誰もが知っている二番手俳優”、さらには日本の映画・ドラマには欠かせない“トップバイプレイヤー”として今後も数多くの作品に出演するだろう。

(文:五目舎)
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