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“強面”の山内圭哉、演技力抜群の遅咲き俳優

 “個性派俳優”の山内圭哉(やまうちたかや)が注目を浴びている。NHKの連続テレビ小説『あさが来た』では両替屋加野屋の大番頭・雁助を演じ、異常に強い眼力がひときわ視聴者の印象に残り、「ちょんまげ姿もカッコいい」との声も挙がっている。また『民王』(テレビ朝日系)では、暴力団真っ青の強面ながら、実は正義感あふれる警視庁公安第一課の警視・新田理を演じ、多くの人が彼の名を知ることになる出世作となった。まさにブレイク前夜とも言える山内圭哉の魅力を探ってみたい。

ヤクザ・死刑囚……癖のある役をやらせたら天下一品

  • 『民王』や『あさが来た』で話題の“個性派俳優”山内圭哉 (C)ORICON NewS inc.

    『民王』や『あさが来た』で話題の“個性派俳優”山内圭哉 (C)ORICON NewS inc.

 山内の大きな特徴と言えば、やはりそのルックス。ツルツルのスキンヘッドに、後ろの髪を一部だけ長く伸ばした辮髪スタイル(現在は切り落としている)、口ヒゲは剃っているが顎ヒゲは伸ばし、そして両腕と足には本物のタトゥー……。どう見ても“その筋の人”あるいは“ヤバい人”なのだが、よくよく見ると、市川海老蔵似、DA PUMPのISSA似のかなりのイケメン。

 先述の『民王』でも、記憶力抜群の捜査の鬼という超有能な刑事を演じ、首相の父(遠藤憲一)とその息子(菅田将暉)を守る重要な役柄だったが、同系統の遠藤賢一をもしのぐ強面っぷりと、ところどころに出してくる関西弁のような変なイントネーションが妙に対照的で、どことなくコミカルな部分が視聴者からも、「新田さんカッコいい」「カワイイ」との賞賛の声が多く挙がった。その他、映画『パコと魔法の絵本』での、銃で撃たれて入院する顔がつぎはぎだらけのヤクザ・龍門寺(ミズスマシ君)役、ドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』(TBS系)の千里眼を持つ死刑囚役など、癖のある役をやらせたら天下一品、という評価も定着してきている。

実は子役出身の超ベテラン、バンド活動などが幅広い役をこなしていく下地に

 そんな山内も実は子役出身で、役者歴30年以上の大ベテラン。故・夏目雅子さん主演の映画『瀬戸内少年野球団』では、現在の怖そうなルックスからは想像もできないが、イガグリ頭の可愛らしい姿で熱演していたのだ。故・中島らもさんの劇団にも所属したことがあり、現在までにも数多くの舞台に出演するなど、演技の実力は本格派。所属事務所はよしもとクリエイティブエージェンシーで、この夏にはフジテレビのお笑いイベント『THE EMPTY STAGE』にて、千原ジュニアやココリコの田中直樹、小藪千豊など並みいるお笑い芸人に混じって、ピンで30分も喋りまくるという芸当も見せた。

 またバンド活動も長年続けており(8月に解散)、その見た目からしてパンクやハードコア系かと思いきや、へヴィメタルにジャズやパンクをごちゃ混ぜにしたような音楽で、演奏力はめちゃくちゃ高いという超本格的なもので、はっきり言ってカッコいい。こうした多才なところも山内の魅力であり、タダ者ではない感じを受けるが、自身がブログでも言うように、ヤクザ、江戸町人、精神障害者、ネイティヴアメリカン、探偵、殺人者等々、幅広い役をこなしていく下地になっているのかもしれない。

 舞台、テレビドラマ、映画など、数多くの作品に出演していた山内だが、メジャー作品での主演級の役はまだ演じてないようだ。『あさが来た』や『民王』で注目度が上昇している今、今後は主演を張る作品のオファーもあるだろう。そのときこそ、山内の真価が問われるときかもしれない。しかし山内なら、長い間の舞台経験などで培われた確かな演技力と、個性派と謳われるオリジナリティを駆使して、しっかりとチャンスを活かすことができるだろう。43歳と遅咲きではあるが、タイプは真逆なれど、“第二の堺雅人”となるぐらいの素質は十分持っているように思われる。

(文:五目舎)
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