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(更新: ORICON NEWS

二階堂ふみ&染谷将太&浅香航大 SPECIAL INTERVIEW 特別な存在だった!? 恋愛感情とは異なる3人の関係性

世界が認める若手実力派俳優・二階堂ふみ&染谷将太と、話題作への出演から急伸する新鋭俳優・浅香航大の3人が、学校で大殺戮が繰り広げられる衝撃のエンターテインメント作『悪の教典』で注目の共演!三池崇史監督がメガホンをとり、伊藤英明がサイコキラーを演じる話題作で、仲の良い友人同士を演じた同年代3人のスペシャル対談は……ポップでキュートな内容に!?

ビビリだから 恐い人だって思ってました[浅香航大]

──三池崇史監督についてはどういうイメージを持っていましたか?
【染谷】 いちばん好きなのは『DEAD OR ALIVE 犯罪者』です。とんでもないなって。『十三人の刺客』とかも好きです。年間何十本もVシネを撮っていたという監督が、今はメジャー映画をどんどん撮っていて、でも決して流されている感じもなくて。すごく素敵だなぁって思いました。
【二階堂】 私は『オーディション』がすごく好き。こんなに画で見せることができる監督がいるんだなって思っていたので、ずっと出演させていただきたかったんです。今回は現場がエンターテインメントだったんでずっとワクワクしていましたね。三池さんに殺されるって思っていました(笑)。監督が厳しいとかそういうことではなくて、ニコニコしながらものすごく残虐なシーンを撮っているのが恐怖でしたね。
【浅香】 俺、ビビリだから、監督は絶対恐い人だって思ってました。過去の作品がどうこうというより、見た目が……。でも、実際はすごくやさしい方でした。この作品の前に三池監督の作品のオーディションに行ったことがあったんですよ。こういう物語を撮ったらすごくいいよなぁっていう話を力説してくれたんですけど、その内容がすごく想像力豊かというか、おもしろくて刺激的で。なんで俺にそんなことを話してくれるんだろうって思いましたけど(笑)。

──今回、悪役を演じた伊藤英明さんについてはどう感じましたか?
【浅香】 英明さんはすごく不思議な存在感があって。普段から役柄に入り込んでいるのか、何を考えているのかわからない雰囲気を出していました。でも話すとやさしいんです。『海猿』が公開されて大ヒットして、そのすぐ後にこの作品というのもいいですよね。
【二階堂】 おいしいですよね。でも、私はずっと恐いなって思っていました。撮影前のお祓いのときから英明さんはハスミンで、私は怜花で、撮影中もお互いそこは意識していたような気がします。
【染谷】 やっぱりハスミンなので、笑顔で「おはよう」って挨拶されても恐いんですよね(笑)。一緒だったのは痛めつけられるシーンぐらいだったんですけど、楽しかったですね。三池さんが与えてくれたシチュエーションと、伊藤さんが仕掛けてくるものと、それに自分が反応したものが融合していくという感じで。伊藤さんは急に英語で台本にないセリフを言ったりして。俺もわけがわかんなくなって、「アイ・ドント・ノー!」って英語で返したんですけど(笑)。伊藤さんはそれが「ファ○ク・ユー!」って聞こえたらしくて、興奮して俺の鼻をつまんだんですよ。口にガムテープしてるから息が完全にできなくて、本当に死ぬかと思いました(笑)。
【二階堂】 私たち3人のシーンでもいろいろやってたよね。プールに落とそうとしたり。
【浅香】 僕は落とされそうになって、もうその場の流れに身を任せる感じで切り抜けるだけでしたね。
【染谷】 圭介は引っかき回すキャラクターだと思ったんですよね。怜花や雄一郎はわりと受け身なキャラクターだと思うんですけど。三池監督に「ストーリーに非協力的になってくれ」と言われたのが心に残っていて、とにかくかき回せたらと思ってやってました。


──完成した作品はどういう視点で観ました?
【浅香】 最初はやっぱり客観的には観れなくて、2回目でやっと全体を観ることができて楽しかったですね。非現実的なことを描いているようで、日本でも先生が捕まったりする事件が起きたりしていますから、リアルかもしれないと思えたりして。
【二階堂】 私は今回ほとんど何も行動を起こさない役だったので、現場でもすごく客観的に見ていた気がするんですね。でもどういう映画に仕上がるかは全然想像できていなかったので、最初に観たときはただただ圧倒されました。殺しに行くハスミンの目があまりにもきれいで、輝いていて、ウケるって思いました。恐いとかではなくて。みんな死に方もかっこいいですよね。潔い、切れのいい死に方だったと思います。
【染谷】 自分はけっこう笑えました。でも、学生服を着た生徒が撃たれて吹っ飛んでいくのを観て、だんだんいたたまれない気持ちになっていきました。笑える部分といたたまれない部分が同居しているところがいいなぁって思いました。エンターテインメントですけど、不安定な感じもあって、そこを楽しんでもらいたいですね。
(文:岡 大/撮り下ろし写真:片山よしお)

⇒ 前のページへ【緊張しすぎじゃない?って(笑)[二階堂ふみ]】

映画情報

悪の教典

 蓮実聖司は、生徒から“ハスミン”という愛称で呼ばれ、絶大な人気を誇る高校教師。学校やPTAの評価も高く、いわば「教師の鑑」とも呼べる存在だったが、それはすべて仮面に過ぎなかった。彼は他人への共感能力をまったく持ち合わせていない、生まれながらのサイコパス(反社会性人格障害)だったのだ。

 蓮実は自らの目的のためには、それが最善の策であれば、たとえ殺人でもいとわない。学校が抱える様々なトラブルや、自分の目的の妨げになる障害を取り除くために、いとも簡単に人を殺していく。そして、いつしか周囲の人間を自由に操り、学校中を支配しつつあった。だが、すべてが順調に進んでいた矢先、小さなほころびから自らの失敗が露呈してしまう。それを隠滅するために考えた蓮実の解決策。それは、クラスの生徒全員を惨殺することだった…。

監督:三池崇史
出演:伊藤英明 二階堂ふみ 染谷将太 林遣都 浅香航大 水野絵梨奈 山田孝之 平岳大 吹越満
【OFFICIAL SITE】
2012年11月10日(土)全国東宝系ロードショー (C)2012「悪の教典」製作委員会

関連リンク

撮り下ろしフォトギャラリー
三池崇史監督&伊藤英明インタビュー
『悪の教典』映画公式サイト

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