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能年玲奈『踏ん張れるようになったかな…』
はじめはちょっと怖かったけど…意外と平気
能年木村(佳乃)さんとのシーンはすごく楽しかったです。待ち時間にいろいろなお話をしてくださって。それでいて、カメラが回ると和希のお母さんとして想いをぶつけてくださったので、気持ち良かったです。
――バイクの後ろに乗って走ったりは、実際にしたんですか?
能年春山に家の前まで送ってもらうシーンは乗っていました。はじめはちょっと怖かったんですけど、意外と平気で気分良かったです。
――暴走族って、どう思います?
能年見たことがないし、私には本当にわからない世界ですけど、80年代をリサーチしていたら、大人からの抑圧が強かったと聞きました。だから春山みたいに暴走族になって、大人への反抗を表現していたのだと。その話を聞いて、“そういうことなのか”と納得しました。
――80年代のリサーチをしたんですね。
能年はい。監督には「時代のことはあまり考えず、今の子たちにも通じるように」と言われたのですが、原作ファンの方もいらっしゃるし、今の人たちに通じるようにするうえでも、時代を無視するのは難しいと思って、調べました。
――何か80年代カルチャーで響くものはありました?
能年大人対子どもという図式がハッキリしていて、みんなの意識のなかに「大人は敵だ」というのがあったと聞いて。そのハッキリした感じは素敵だなと思いました。今はあやふやな感じがするから。
――丈の長い制服のスカートには驚いたんじゃないですか?
能年私も田舎だったので、中学の制服は膝下じゃないとダメでしたけど、あそこまで長いのは初めてでした。あと、三つ折りの靴下が新鮮。履き心地はサーッとして気楽な感じでした(笑)。
私がこの役をやる意味が出ないとダメ
能年期間が空いてからの撮影だったので、疲れはとれていたし。私がこの役をやる意味が出ないとダメだと思ったので、そこの部分はがんばりたいなと思っていました。
――『あまちゃん』が終わって『ホットロード』を撮るまでの間は、どんな生活をしていたんですか?
能年服を引っ張り出してテーマを決めて写真を撮ったり、新しいことをしようと絵とか創作したりしていました。
――能年さんはもともと多趣味のようですが、最近新しく始めたこともありますか?
能年ミシンで洋服を作っています。小泉(今日子)さんがミシンをプレゼントしてくださって。ワンピースとかスカートを型紙なしで自分で作ります。
――では、『ホットロード』の撮影を経て、自分が成長したと思うところは?
能年踏ん張れるようになったかな。私だと認識してもらえる演技を、この役で軸をブラさずにやるのがすごく難しかったので、ヘニャッとなりそうなときがあったんです。冒頭の万引きをした後のシーンとか、家で何も食べずにじっとしているところからワッとなっちゃうシーンとか。でも何とか踏ん張って、ブレないところでやれたと思います。
(文:斉藤貴志/撮り下ろし写真:逢坂 聡)
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ホットロード
14歳の少女・宮市和希は、万引きで警察に捕まった。その日はママの誕生日。でもママは迎えに来なかった。和希の家には亡きパパの写真がない。ママが好きなのは昔から別の男だったから。自分が望まれて生まれてきたわけではないことに心を痛める和希は、学校に馴染めず浮いている転校生・絵里に誘われるまま、夜の湘南で“Nights(ナイツ)”というチームの少年・春山洋志と出会う。
最初の出会いは傷つけ合って散々だったが、春山が身を置く不良の世界に和希は自分の居場所を求め、戸惑いながらも次第に春山に惹かれ始める。その一方で、“Nights”のリーダーとなった春山は、敵対するチームとの抗争に巻き込まれていく……。
監督:三木孝浩
出演者:能年玲奈 登坂広臣
【映画予告編】 【公式サイト】
2014年8月16日(土)全国公開
(C)2014『ホットロード』製作委員会(C)紡木たく/集英社
関連リンク
・<映画予告映像>純粋すぎる 二人の愛
・『ホットロード』公式サイト