• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • プレスリリース
  • 〜各政党が公式方針・スタンスを発表〜「結婚の自由をすべての人に」訴訟全国の原告・控...

〜各政党が公式方針・スタンスを発表〜「結婚の自由をすべての人に」訴訟全国の原告・控訴人、弁護団が集結。同性婚の早期法制化を国会議員に直接訴える院内集会を開催

公益社団法人MarriageForAllJapan-結婚の自由をすべての人に

結婚の平等(同性婚の法制化)実現を目指す「公益社団法人Marriage For All Japan - 結婚の自由をすべての人に」(以下、マリフォー)は、当事者の声を国会議員の方々に届ける院内集会「マリフォー国会」を、2024年3月22日(金)に衆議院第一議員会館にて開催しました。




司法判断に注目が集まる中、全国の原告が国会議員に直接声を届ける
性のあり方に関わらず、誰もが結婚するかしないかを自由に選択できる社会の実現を目指しているマリフォーは、これまで所属政党問わず、国会議員への面談や陳情を重ねてきました。2024年3月14日(木)には「結婚の自由をすべての人に」訴訟の東京二次判決・札幌高裁判決をもって、全ての地裁判決が出揃うと同時に、高裁判決という新たなフェーズに入った一方で、政府及び国会は何ら具体的な動きを示していない状況です。
このような中マリフォーは、国会議員の活動拠点である議員会館内で当事者の声を直接届ける院内集会「マリフォー国会」を実施しました。
各政党が同性婚法制化への公式スタンスを発表
2019年から開催している本集会は、出席する国会議員が年々増加傾向にあり6回目となる今年は秘書の代理出席を含めた72名が参加。全国5地域から集まった弁護団・原告が司法判断の内容と生の声を多数の国会議員に届け、また、訴訟関係者以外の結婚の平等(同性婚法制化)に向け地域で活動する方々にもご出席いただきました。そして、実施以来初の取り組みとして、各政党が同性婚に対する方針・スタンスを公式発表する場を設定。政治家個人の見解・想いの発表だけではなく、政党としての公式コメントを行うなど、従来以上に大きな意義を持つ集会となりました。
【当日内容の詳細】


冒頭では、マリフォー理事の松中権が開会挨拶を行い、高裁判決の下記の付言内容を振り返り、改めて人権問題であることを確認。本格的な議論・取り組みが進んでいない国会での議論の契機となるようマリフォー国会の開会を宣言しました。
「何より同性間の婚姻を定めることは、国民に意見や評価の統一を求めることを意味しない。根源的には個人の尊厳に関わる事柄であり、個人を尊重するということであって(中略)その対策を急いで講じる必要がある。したがって、喫緊の課題として、同性婚につき異性婚と同じ婚姻制度を適用することを含め、早急に真摯な議論と対応することが望まれる」

また、東京二次判決及び札幌高裁判決の詳細報告を東京弁護団・沢崎敦一弁護士、北海道弁護団・皆川洋美弁護士より行った他、憲法学者・慶應義塾大学法学部教授である駒村圭吾氏からもこれまでの判決内容を分析発表いただきました。

◆政党の公式スタンス発表


同性婚への公式方針を表明する場では、9つの主要政党の代表者が出席。「法整備を進めるか」という質問に対して各党の立場を「○」「×」「△」の札を掲げる形で回答しました。

「△」と「○」の2枚の札を選択した自由民主党・牧島かれん議員は「同性婚について党として議論する場を設定できていない。党内でもしっかり議論しなければいけないと話している。」と回答した他、個人としても「裁判の結果を重く受け止めて議論する場を作っていきたい」とコメントしました。また、同様に「△」と「○」の枚を掲げた国民民主党・代表の玉木雄一郎議員は「個人的には賛成であり、札幌高裁の判決も画期的だと考えている。党内で正式に意思決定していない」とコメントしました。
その他の代表者からも下記のようなコメントがありました。(一部抜粋・要約含む)

・立憲民主党
(西村智奈美 立憲民主党 代表代行/ジェンダー平等推進本部長)


「立憲民主党として結婚の平等に関する法案を提出している。一日も早い審議と成立を目指して、意地と矜持を見せていくタイミングだと考えている。議員から届くメッセージについても毎年、自民党議員からのメッセージも増えている。最後に国会が取り残されてないようにしていきたい。」

・公明党
(谷合正明 公明党 幹事長代理 )


「公明党としては2年前の参議院選挙のマニフェストにて法整備を進めると言及しており、党代表からもSNSで発信している。一連の司法判決や世論の動向、当事者の想いを踏まえて、次のステージに来ていると考えており、立法府だけではなく政府としても議論すべき時期である。党を越えて実現に向けて取り組んでいきたい。」

・日本共産党
(宮本たけし 日本共産党 衆議院議員)


「日本共産党として一丸となって課題に向き合っている。個人的にも20年前に当事者と共に出版した経験があり、今回の判決は画期的であると考えている。夫婦別姓も同様に選択的であることはだれも不幸にならない。一人ひとりが自分たちらしく生きるために、当たり前のことである。」

・自民党
(牧島かれん 自由民主党 副幹事長)


「党としては、同性婚について議論する場を持てていない。一方で個人的に、また一部の議員たちと原告・当事者の声を直接伺っており、裁判の結果を重く受け止めている。今後、議論の場を設けていきたい。」

・日本維新の会
(高木かおり 日本維新の会 ダイバーシティ推進局長)


「日本維新の会は同性婚には賛成という立場であり、議論する場を設けている。マイノリティの方々が生きづらさを感じている中で、個人的に今回の判決は世の中を変えていくきっかけになるのではないかと考えている。党内でも議論の場をさらに広げていきたい。」

・社民党
(大椿ゆうこ 社会民主党 副党首)


「同性婚の法制化だけではなく、差別禁止法やトランスジェンダーの方の性別変更の手術要件撤廃を実現していくことで、LGBTQ+などあらゆるセクシュアリティの方々への差別をなくしていきたい。」

・れいわ新撰組
(大石あきこ れいわ新撰組 共同代表)


「判決を通じて憲法違反ということが誰の目にも明らかになった。国の理不尽によって権利が侵害されて苦しんでいる方は沢山いる状況を変えていかなければいけない。」

・教育無償化を実現する会
(嘉田由紀子 教育無償化を実現する会 代表)


「私自身はもともと文化人類学者であり世界各国の研究も行ってきた。人類は生物学的にも性の決定においてグレーな領域が多くあり、その上で社会文化的にも繁栄している。性が異なっても共に生活できるのは、人間として本来のあるべき姿だと考えている。未来のこども達のためにも今後も応援・協力していきたい。」

◆原告、当事者からのメッセージ

左上:山縣真矢さん、右上:中谷衣里さん、左下:こうぞうさん・ゆうたさん、右下:坂田麻智さん・テレサさん
「人生の伴侶としか言いようがないパートナーがいてもその存在を隠し続け、偏見や差別を恐れてマジョリティの価値観に合わせた嘘をつき続けてきた。もはや、自分らしさとは分からなくなるほどの”偽りの人生”だった。これからの世代には、私のような思いをして欲しくない。制度ができることで、人々の認識や社会通念も変わっていくと思う。人生の折り返し地点を過ぎた今、残りの人生は少しでも自分らしく、尊厳をもって生きていきたい。一日も早い結婚の平等の実現をお願いします。」

「東京二次の判決は消化不良でしたが、札幌判決の中継や本文を見ながら涙しました。一方で、”注視”ばかりの首相・政府のコメントには本当に残念な思いです。一日も早く同性婚の法制化を実現して欲しいです。」

東京二次原告 山縣真矢さん
「丸5年間、訴訟に挑み続けることは大変だが司法は寄り添った判決を下し、人として尊重されていると感じた。翻って国会では、動向を注視すると何年間も同じ発言をしている。その度に、自分の人生を先延ばしにされ、生き方を軽んじられているように感じてきた。「好きな人と結婚したい」という私たちの願いを無視せず、しっかりと議論してください。」

北海道訴訟原告 中谷衣里さん
「札幌判決を受けても尚、首相は注視すると繰り返している。友人には同性婚法制化を待ちながら亡くなった方もいるし、自分の家族も高齢化している。これ以上「間に合わなかった」が増えないことを切に願います。」

「今年の6月に心から、”ハッピープライドマンス”と言いたい」

九州訴訟原告 こうぞうさん(写真右・コメント上部)、ゆうたさん(写真左、コメント下部 )
「直近で里子を迎えたため社内で新たにカミングアウトしたが、温かく対応してくれた。裁判が始まってからも周囲や自分の社会的な立場はどんどん変わっていく。世の中も同じように変わってほしい」

愛知訴訟原告 大野利政さん(仮名)
「一緒に連れ添い16年目の今、子育てもしている。娘は私たちが親であることを疑いもなく育っていく中で、国からは「家族ではない」と言われている状況は、非常に残酷。世論調査やパートナーシップ制度の導入数が広がる今の社会で、私たちだけを結婚から締め出すのは、健全な社会とは言えない。多くの人が希望持てる社会になれるよう、法制度のアップデートをお願いしたい。」

関西原告 坂田麻智さん(写真右、コメント)、テレサさん(写真左)


「今日は娘の大学の卒業式。20年間子ども3人を育ててきて晴々しい日だが、ここまで大きくなるまで結婚できないままだとは思っていなかった。」

東京一次原告 小野春さん
◆各党の国会議員よる賛同・応援コメント
その他にも出席した多くの議員から結婚の平等実現に向けて、下記要旨のコメントをいただきました。(一部抜粋・要約含む)

左上:吉田はるみ、右上:みやじ拓馬、左下:浅野哲、右下:本村伸子
・立憲民主党 吉田はるみ
「結婚の平等にYES。この声は日本中にこだましてる。動かないのは国会だけ。また国会全体ではなく、一部の議員だけである。結婚の平等にYESを一緒に勝ち取っていきましょう。」

・自由民主党 みやじ拓馬
「自分自身がかつて(同性婚への意向について)反対だったが、今は賛成である。最も保守的・男尊女卑のイメージが強いと言われている鹿児島出身の議員であるが、一度話を聞いてみたらシンプルに同性婚は認められなければならないと思った。同じような仲間が増えいくように行動し、一日でも早く社会が変わるように願っている。」

・国民民主党 浅野哲
「多様性ある社会、生き方や暮らし方に選択肢がある社会を目指している。選択肢がある社会こそ、本当に豊かな社会と考えている。全員で力を合わせて、一緒に声をあげていきたい。」

・日本共産党 本村伸子
「憲法24条1項が違憲であることを勝ち取ったことに、心からの敬意と感謝を示したい。個人の尊厳が何よりも大切にされる国を目指して、法務委員としても全力を挙げていく。」

◆出席者一覧 
・合計72人(40人)
※秘書のみ出席含む。()内の数字が、議員本人が来場した人数

・自由民主党 6人(2人)


・公明党 8人(3人)


・立憲民主党 30人(17人)


・日本維新の会 4人(2人)


・共産党 11人(7人)


・国民民主 4人(2人)


・その他
社民:3人(3人)、れいわ:2人(1人)、教育:1人(1人)、無所属:3人(2人)

当日の映像(手話通訳あり。字幕調整中):
https://www.youtube.com/watch?v=W7FrBSbICjA

詳細を見る
アーカイブを無期限でご覧いただけます。

今後もマリフォーは、結婚の平等(同性婚の法制化)実現に向けて、当事者の声を政府や国会議員へ届けてまいります。




◆Marriage For All Japan(マリフォー)について
性のあり方に関わらず、誰もが結婚するかしないかを自由に選択できる社会の実現を目指して活動しています。2019年2月提起の「結婚の自由をすべての人に」訴訟の弁護団に所属する弁護士の一部と、社会課題の解決に取り組む様々な専門家等のプロフェッショナルによって、結婚の平等(同性婚の法制化)を実現させるために設立されました。「2人で一生を共に生きていきたい」と考えたとき、カップル双方が結婚したいと望めば結婚することができ、また、結婚という形をとらないことを望むならば結婚を強制されないということ。それが「結婚の自由」です。
「Marriage For All Japan - 結婚の自由をすべての人に」という法人名は、そのような結婚の自由(結婚という選択肢)が、異性カップルであるか同性カップルであるかにかかわらず、平等に用意されるべきであるという思いを表したものです。私達は、この「結婚の自由をすべての人に」訴訟をPRという形でサポートするほか、イベントやセミナー、メディア出演、調査研究、ロビイングなどを通じて、結婚の平等(同性婚の法制化)の実現を目指します。
◆団体概要
・名 称:公益社団法人 Marriage For All Japan - 結婚の自由をすべての人に
・設 立: 2019年1月
・代表理事:寺原真希子・三輪晃義
・理 事:上杉崇子・加藤丈晴・前田信・松中権・柳沢正和

企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ

提供元:PRTimes

※こちらに掲載しているプレスリリースは、株式会社 PR TIMESより提供された企業や団体等のプレスリリースを原文のまま掲載しております。お問い合わせにつきましては、株式会社 PR TIMESまでご連絡をお願い致します。

オリコントピックス