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不朽の名作×人気漫画家!『BLEACH』作者が『地獄変』表紙を描き下ろし

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 集英社文庫の「夏の一冊 ナツイチフェア」の企画として、不朽の名作となった作品の表紙を、現在の漫画界をリードする人気漫画家たちが、新たに描き下ろす人気企画が今年も行われることが同社より発表された。今年は、『週刊少年ジャンプ』連載中の『BLEACH』の作者・久保帯人が、芥川龍之介『地獄変』、坂口安吾『堕落論』のカバーイラストを担当。また、『テニスの王子様』の作者・許斐剛が、太宰治『走れメロス』のカバーイラストを手掛け、新装版として6月26日から発売される。

「BLEACH」久保帯人がカバーを描いた芥川龍之介「地獄変」(集英社文庫) 

「BLEACH」久保帯人がカバーを描いた芥川龍之介「地獄変」(集英社文庫) 

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 毎年、夏休み読書感想文の宿題に向け、各出版社が文庫フェアなどを催す中、集英社では、2007年に『DEATH NOTE』で知られる小畑健が、太宰治の不朽の名作『人間失格』の表紙を描き下ろし発売したところ、文庫作品としては異例のヒットを記録。人間の暗部に迫った『人間失格』と『DEATH NOTE』の世界観が一致し、10代の若者が“昭和文学”に触れる機会を作った。

 また2008年には『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦が、川端康成の『伊豆の踊子』を、小畑健が夏目漱石『こころ』と芥川龍之介の『地獄変』を、『テガミバチ』の浅田弘幸が中原中也の詩集『汚れつちまつた悲しみに……』の表紙を手掛け、こちらも多くの話題を集めた。

 今年は、絵仏師の良秀が、屏風の絵を完成させるために狂おしいまでの行動に出る芥川龍之介「地獄変」、戦後の虚脱状態から、堕落することで新たな価値観の追求を説いた坂口安吾「堕落論」の2作を『BLEACH』の久保帯人が描写。「地獄変」では、炎をバックに狂気に身を委ねる良秀の姿を『BLEACH』のバトルシーンを彷彿させるデザインで描いている。また、親友との絆のために生命を賭して走りぬく主人公を描いた太宰治『走れメロス』を『テニスの王子様』の許斐剛が躍動感あふれるタッチで描写している。

 100年に1度といわれる不況の中、若者世代の間で、酷使された労働者を描いた昭和初期の名作『蟹工船』が注目を集め、映画化もされるなど、“昭和の名作”が再燃ムードの中、人気漫画家による斬新な表紙により、新たな“文学ブーム”が訪れるかもしれない。

関連写真

  • 「BLEACH」久保帯人がカバーを描いた芥川龍之介「地獄変」(集英社文庫) 
  • 「テニスの王子様」許斐剛が手がけた太宰治「走れメロス」(集英社文庫) 
  • 久保帯人がカバーを描いた坂口安吾「堕落論」(集英社文庫) 
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