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音楽ブルーレイ本格普及へ前進 人気アーティストも続々投入

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 今年は音楽Blu-ray Disc(以下、ブルーレイ)の市場が本格的に伸びそうだ。ブルーレイというと、その高画質の魅力を活かし、「洋画」と「アニメ」ソフトの売上が先行していたが、『ORICONエンタメ・マーケット白書2011』(オリコン・リサーチ刊/16日発売)によると、昨年の音楽ブルーレイ市場は前年比277.2%の70.5億円。発売タイトルの増加に伴って、市場規模を約3倍近くに拡大した。

Blu-ray Disc『AKBがいっぱい〜ザ・ベスト・ミュージックビデオ〜』

Blu-ray Disc『AKBがいっぱい〜ザ・ベスト・ミュージックビデオ〜』

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 一昨年(2010年)のブルーレイ市場は「洋画」「アニメ」の2ジャンルだけで総売上額の89.2%と約9割を占め、「音楽」のシェアはわずか4.6%。しかも、音楽ブルーレイ売上額上位10傑のうち8作をアニメ・声優関連作品(『けいおん! ライブイベント 〜レッツゴー!〜』『マクロスF MUSIC CLIP集 娘クリ』など)が占める状況だった。

 これが2011年になると、音楽ブルーレイのタイトル数が増え、年間音楽ブルーレイ1位のAKB48『AKBがいっぱい〜ザ・ベスト・ミュージックビデオ』(年間売上10.2億円)をはじめ、少女時代、Mr.Children、GLAYらのMV集やライブ映像作品が上位を賑わせた。2011年の音楽DVD市場は前年比(※)96.2%の616.9億円と縮小した一方で、音楽ブルーレイ市場は同277.2%の70.5億円と3倍近く拡大。音楽DVDの減少額を上回る伸びをみせた。

 同白書によると、「音楽DVD:音楽ブルーレイ」の売上額比率も2010年の「96.2%:3.8%」が2011年には「89.7%:10.3%」となり、メディアの移行が進みつつある。ブルーレイ売上額に占める各ジャンルのシェアでも、「音楽」は2010年の4.6%から9.7%まで伸び、市場の1割近くを占めるようになった。

 市場が縮小する音楽ソフト産業にあって、この新しいメディアの伸びに業界の期待も膨らんでいる。レコードメーカーで構成される日本レコード協会でも、昨年12月より音楽ブルーレイ普及促進のためのキャンペーンを展開。商品を紹介するカタログを配布するなど力を入れ始めた。鮮明で臨場感あふれる画面や音響を考えたとき、「より良い映像で楽しみたいという欲求はアニメファンも音楽ファンも変わりないはず。しかもブルーレイはスペック上、映像だけでなく音も圧倒的に良くなる」と業界関係者は力を込める。

 音楽ブルーレイソフトのリリース数は、今年に入ってからも前年同期比で増え続けている。今月14日にEXILE、松任谷由実、柴咲コウらがDVDとブルーレイを同時発売。今月中には浜崎あゆみ、関ジャニ∞、DREAMS COME TRUE、YUI、LUNA SEA、岡村靖幸、サカナクションら人気アーティストの作品の発売も控えている。

(※)前年比は年間集計の期間設定の関係で53週分(2011年)÷52週分(2010年)での算出値




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