米の3人組ロックバンド・R.E.M.（アールイーエム）が、9月21日付の公式サイトで「私たちはバンドに終わりを告げることを決めました」と解散を発表した。

　今年3月に15作目のアルバム『コラプス・イントゥ・ナウ』を発表してから半年で突如解散を発表したR.E.M.。同アルバムや、今冬発売するベストアルバムを編成する際、“次は何をしよう”と自問するようになったというメンバーのマイケル・スタイプは、「30年以上にもわたる、自分たちの音楽と想い出を振り返るのは酷く長い道のりでした。これらの曲が、この31年間ともに活動してきたところに自然な区切りをつけたように感じました。丁度良いタイミングだと思ったんです」とコメントしている。

　R.E.M.は、マイケル・スタイプ（Vo）、ピーター・バック（G）、マイク・ミルズ（B）、ビル・ベリー（D・1997年脱退）の4人で1980年に結成。1991年に発売したアルバム『アウト・オブ・タイム』が全米ランキング初の1位を獲得、全世界で1000万枚を超えるセールスを記録した。1994年の『モンスター』は、全米・全英ランキングで1位に輝き、日本でも自己最高の19位を獲得。2007年には長年の活動が評価され、ロックの殿堂入りを果たした。

　今年の12月21日には、バンドのキャリアを網羅したグレイテストヒッツアルバム（海外は11月発売予定）が発売される。


【メンバーのコメント】
●マイケル・スタイプ
30年以上にも亘る、自分たちの音楽と想い出を振り返るのは酷く長い道のりでした。これらの曲が、この31年間ともに活動してきたところに自然な区切りをつけたように感じました。丁度良いタイミングだと思ったんです。

●ピーター・バック
R.E.M.でずっと素晴らしかったことは、自分たちの作った曲やアルバムが、自分たちと同じぐらいファンにとっても重要だったということだ。彼らのためにも、きちんとすることが、今までも、そして今でも大事なんだ。ファンの人生の一部になれたことは、我々にとってこれ以上無いぐらいの贈り物だよ。

●マイク・ミルズ
私たちは、互いに愛情を持ち、尊敬しあう兄弟のようなものです。自分たちはこの点においては先駆者だと思います――何の不和もなく、仲たがいもなく、我々は全員で、極めて友好的に、互いにとって最良のことだと心から思いながら、この決断を下しました。