2月6日に94歳の誕生日を迎えた『アンパンマン』の生みの親、漫画家のやなせたかし氏。その『アンパンマン』の映画シリーズ25作目『それいけ！アンパンマン　とばせ！希望のハンカチ』が、7月6日（土）より日本テレビ開局60年特別映画として全国公開されることが5日、わかった。東日本大震災からの“復興”をテーマにした前作から、“希望”へ。新作では、人と人がつながれば、それが明日への希望になることを、作品を通して伝えていく。

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　2011年3月11日に発生した大震災後、TVアニメ『それいけ！アンパンマン』（毎週金曜　後4：30　日本テレビ系）のオープニングテーマ「アンパンマンのマーチ」が、震災で傷ついた子どもたちを元気づける歌として注目を集めた。同曲の作詞者でもあるやなせ氏は、“復興”への願いを込めて、昨夏、シリーズ24作目『それいけ！アンパンマン　よみがえれバナナ島』を公開。シリーズ史上歴代2位の大ヒットを記録した。

　やなせ氏は、東日本大震災による津波で岩手県陸前高田市の名勝・高田松原に奇跡的に１本だけ残った松の木をモチーフに、生命の強さや尊さを歌にしてCDと歌詞の入ったハンカチを制作。その売上を同市への義援金とした。最新作のタイトル『希望のハンカチ』には、「ハンカチを三角に折って端を持ち、もう片端を自分の隣の人に持ってもらえれば、すべての人がつながることができるのだ」というやなせ氏のメッセージが込められている。

　映画に合わせて手拍子したり、リズムに合わせて踊ったり、こどもたちが劇場で、参加し一緒に楽しめる作品『みんなで　てあそび　アンパンマンといたずらオバケ』を同時上映。